初心者が10万円から始める株式投資 1からはじめる初心者にやさしい株入門|株1 [カブワン]

初心者が10万円から始める株式投資   1からはじめる初心者にやさしい株入門|株1 [カブワン]

初心者が10万円から始める株式投資のハウツーを解説。10万円以下で買える代表的な銘柄、株主優待付きの銘柄も紹介。

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株式購入の際には銘柄ごとに「単元株数」と呼ばれる最低限購入しなければならない株数が決められています。「単元」は、会社(銘柄)によって異なりますが、100株単位か、1,000株単位が「1単元(単元株)」です(ちなみに、2018年10月1日までに1単元=100株に統一される方向性が東京証券取引所など全国の証券取引所から示されています)。また、1単元の株式を購入するのに必要な資金が「最低投資金額」です。

「100株も買ったら高くつくのでは?」と思われるかもしれません。しかし、1株500円の株で単元株数が100株であれば、最低投資金額は500円×100株=5万円、となります。つまり、10万円どころか5万円もあれば株式投資はスタートできるのです。2016年6月現在、上場企業は約3,500社ありますが、そのうち最低投資金額が10万円以下の銘柄は実に4割!に近い数になっています。銘柄の選択肢も相当幅広いことがお分かりいただけると思います。

1.1 少額投資でもあなたは株主!配当も株主優待ももらえる

逆に「10万円で株を買っても、株式投資と言えないのでは?」と考えている方がいらっしゃるかもしれません。でもそれは大きな間違いです。たとえ購入した株数が100株でも、投資額が10万円だとしても、あなたは立派な株主です。配当はもちろん、株主優待実施銘柄であれば株主優待を受け取る権利もあります。

ひとつ注意したいのは「ミニ株」などによる少額投資のケースです。1株から買えることが魅力の制度ですが、単元株に満たない場合、株主としての権利に制限が出てきます。たとえば株主優待はもらえないことがほとんどですし、株主総会でも議決権がありません(配当は保有株数の割合に応じてもらうことができます)。目的に応じて銘柄を選びましょう。

1.2 損失は最大10万円-リスクは限定的

株式投資を始める初心者に「損をしたらどうしよう」という不安はつきものです。確かに、株は買った値段より高く売ることができればその差が利益(キャピタル・ゲインとも言います)になりますが、買値より株価が下がれば損をする(元本割れ)リスクがあります。

ですが、少し考えてみてください。10万円の投資であれば、そのリスクは仮に倒産して株価が0円になったとしても10万円以上にはなりません。10万円以下の銘柄は、株式投資入門にうってつけかもしれませんね。

1.3 株主優待つきで10万円以下の銘柄はたくさんある

10万円以下の投資で得られる銘柄でも、優良企業はたくさんあります。中には、株主優待付きでさらにおトクになる銘柄もあります。以下で代表的な銘柄をご紹介しますが、自分でも宝探しのつもりでじっくり探してみるといいかもしれません。

【コラム①】10万円で買える日本株を代表する銘柄はこれだ(銘柄コード順)

※最低投資金額は2016年6月1日終値で算出

宝ホールディングス(2531)

焼酎・みりん業界最大手。清酒・焼酎でもおなじみ。

最低投資金額 95,600円 単元株数 100株

ヤフー(4689)

言わずと知れたネットサービスのパイオニア。

最低投資金額 49,900円 単元株数 100株

コニカミノルタ(4902)

複合機中堅。液晶TACフィルムの世界シェアは約3割。

最低投資金額 94,500円 単元株数 100株

シチズンホールディングス(7762)

腕時計大手。電波時計に強い。

最低投資金額 62,200円 単元株数 100株

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)

銀行、信託、証券、カード、リース等、国内最大の民間金融グループ。

最低投資金額 54,470円 単元株数 100株

【コラム②】10万円で買えて、株主優待も魅力的な銘柄5選(銘柄コード順)※最低投資金額は2016年6月1日終値で算出

ひらまつ(2764)

高級フランス料理店など展開。

株主優待制度

最低投資金額 74,400円 単元株数 100株 株主優待品 ・自社経営レストラン・ホテル利用割引 ・フェアへの有償招待 ・婚礼飲食代割引 ・自社オンラインショップでのワイン購入割引

丸善CHIホールディングス(3159)

丸善とTRCが統合。書店大手のジュンク堂、学術書の雄松堂も参加。

株主優待制度

最低投資金額 38,700円 単元株数 100株 株主優待品 ・丸善、ジュンク堂書店で利用できる商品券

東急不動産ホールディングス(3289)

東急電鉄系の総合不動産大手。リゾート開発から東急ハンズまで多彩に展開。

株主優待制度

最低投資金額 72,100円 単元株数 100株 株主優待品 ・リゾートホテル宿泊優待券 ・宿泊優待共通券 ・スポーツ優待共通券 ・東急ハンズ買物優待券 5%割引カード(3月末のみ) さらに3年以上の継続保有 ・カタログギフト

ゴルフダイジェスト・オンライン(3319)

ゴルフ情報を提供するサイトを運営。

株主優待制度

最低投資金額 90,700円 単元株数 100株 株主優待品 ・「GDOゴルフショップ」クーポン券(1,000円相当) ・「GDOゴルフ場予約」クーポン券(1,000円相当)

アイスタイル(3660)

20~30代女性向け化粧品の口コミサイト「アットコスメ」を運営。

株主優待制度

最低投資金額 90,400円 単元株数 100株 株主優待品 ・4,800円相当のオンラインサイト買物割引券 ・店舗買物10%割引券3枚

1.4 おトクな株を見る目を養う!銘柄選びの6ステップ

実際に株を探すときには、自分でおトクか、投資価値があるかどうかを判断できるようになりたいもの。自分で調べて得た情報は貴重な投資判断の材料になります。株価が大きく動く局面でも、自分で自信を持って判断ができますよ。次の6つのステップで見ていきましょう。

1.4.1 10万円以下で買える会社を調べてみよう

証券会社などのスクリーニング機能で「最低投資金額10万円以下」の条件を付けてピックアップしましょう。知っている会社、気になる会社は出てきましたか。いつも使う商品やサービス、お店に関連する会社がないか調べてみましょう。

1.4.2 会社の規模や利益、財務の安全性をチェックしよう

気になる会社(銘柄)が見つかったら、会社の業績に関する数字を見てみます。その会社の規模(売上高)、儲かっているか(営業利益や当期純利益)、借入金が多くないか(自己資本比率)、といった点です。

投資を見送るべき会社は、赤字が続いているなど儲かっていないような会社や、儲かっていない上に借入金が多いといった、倒産リスクが高い会社です。

1.4.3 会社の利益が増加するのかイメージしよう

その会社の商品やサービスの人気が出て、今後普及していくかどうか、会社全体の売上高や利益がどれくらい変わるのかイメージしてみてください。

たとえば、ゲーム「モンスターストライク」(2013年10月発表)が大ヒットしたミクシィの株価は最大で約30倍にもなりました。また、消せるボールペン「フリクション」(2007年3月発売)が大ヒットしたパイロットコーポ―レーションの株価は最大で約6倍にもなっています。

1.4.4 株価をチェックしよう

いよいよ株価のチェックです。最新の株価は、Yahoo!ファイナンスで社名か銘柄コードを入力して検索することができます。

1.4.3で例に挙げたミクシィの銘柄コードは2121、パイロットコーポレーションなら7846です。

銘柄コードとは、上場企業に割り当てられている4ケタの数字のことで、証券コードとも言います。銘柄コードはおおよそ業種別に割り当てられています。四季報や日経会社情報では、銘柄コードの順に情報が記載されています。気に入った会社の銘柄コードは覚えておくと便利ですよ。

同じ画面で、単元株数と最低投資金額もわかります。

1.4.5 投資候補銘柄が割高か割安かを判断する

株価が割高か割安かを見る指標を確認しましょう。まず押さえておきたい指標は「PER(株価収益率)」です。ピー・イー・アールと発音します。

PERは(株価)÷(一株当たり当期純利益)で計算します。これで「今の株価が年間一株利益の何倍(何年分)にあたるか」を表し、株価が割高か割安かどうかを測ります。

株式市場の平均はざっと15~20倍前後です。市場環境や業界によっても適正水準は変わりますが、それ以上だと割高、それ以下であれば割安と見ます。計算が面倒であれば、Yahoo!ファイナンスに「PER(会社予想)」が出ていますので確認してください。

現在のPERの倍率を把握したら、今後の利益の伸びをイメージしましょう。

株価が1,000円で一株当たり当期純利益が50円の企業の利益が将来2倍の100円になるとすれば、将来のPERはどうなるでしょうか。

現在のPER=1,000円÷50円=20(倍) 将来のPER=1,000円÷100円=10(倍)

将来のPERは市場平均である15~20倍より低くなります。したがって、この銘柄は割安だと判断され、今後業績の伸びにあわせて株価が上昇していく可能性が高いと予想できます。

1.4.6 いざ注文!証券口座を開設しよう

欲しい銘柄が見つかり、株価が割安だと判断できたら、いよいよ注文です。注文するには、証券口座の開設が必要です。証券口座は店舗を持つ証券会社以外に、近年、手数料の安さなどで注目を集めるネット証券でも開設できます。特性や手数料は会社ごとに異なりますので、投資スタイルに合わせて選んでみてください。以下、個人投資家の人気が高いネット証券をご紹介します。

SBI証券:個人投資家売買シェアNo.1。主要ネット証券で最低水準の手数料が魅力。日本株の夜間取引等にも対応。無料で会社四季報やトムソン・ロイターのニュースを閲覧可。

楽天証券:楽天スーパーポイントがたまる。株価の自動更新・リアルタイム表示や素早い取引が可能な「マーケットスピード」利用可。日経テレコン21(楽天版)も閲覧可能。

マネックス証券:投資情報の提供に力を入れており、少額取引の投資家、売買頻度の高くない長期投資家へのサービスが手厚い。米国株に関するサービスも充実。

証券口座開設の検討にあたっては「はずさない証券会社の選び方:ニーズに合わせた組み合わせを」「株式売買手数料徹底比較! 証券会社によって数十倍違う」などの記事もあわせてご参照ください。

>>手数料が安い! 簡単口座開設!初心者におすすめのネット証券3社は

10万円でいろんな銘柄に分散投資できる!FOLIO(フォリオ)のテーマ投資をはじめてみるには

しっかり学んでから実践するのもいいけれど、まずは株式投資がどのようなものか試してみたい――そんな方もいらっしゃるでしょう。そうした方におすすめなのが、フォリオのテーマ投資です。

【フォリオのテーマ投資の特徴】

  • 企業ではなく「テーマ」に投資:「ドローン」や「宇宙開発」といったテーマを選ぶことで、テーマに関連した複数の企業に投資できます。
  • 有望企業10社に分散投資:フォリオが選定した10社の有望企業に投資できるから、リスクを分散させながら効率的な資産運用ができる
  • 10万円から投資できる:各銘柄1株からの購入(単元未満株)で、10万円前後の投資でも10社への分散投資できる。しかも取引手数料は業界最低水準の0.5%(税抜)

>>フォリオβ版のアカウント登録(無料)はこちらから

1.5 10万円以下の株ならいろいろ買ってもNISAで非課税に!

NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)は、個人投資家の中長期の資産形成を応援する制度です。証券会社の総合取引口座とは別にNISA口座を開設して取引をすれば、上場株式や株式投資信託などの売却益や配当金が、投資をした年から最長5年間非課税となります。

つまり、株式の配当金が10万円ならば、通常取引なら20%課税(正確には、20.315%)され、手元に残るのは8万円ですが、NISA口座で取引した場合にはその配当には課税されず、10万円をそのまま手にすることができるのです。

NISA口座の非課税投資額の上限は、2015年まで100万円でしたが、2016年から120万円に拡大されています。10万円以下の株であれば複数の銘柄への分散投資にはもちろんのこと、拡大された非課税枠を有効に使うためにも好都合ですね。

ただし、NISA口座を開設するときの注意点を理解していなければ「非課税になると思っていて取引していたが、利益に課税されてしまった」ということが起こり得ます。口座開設にあたっては以下の記事もあわせてご覧ください。

>>NISA口座開設のコツ

>>ジュニアNISAをはじめる前に知っておきたいこと

>>NISAのメリットとデメリット

【コラム③】「ミニ株」で高嶺の花の株式を手に入れる

「最低投資金額に足りないけど、あの株が欲しい」というとき、検討したいのが「ミニ株」です。ミニ株であれば、最低1株からでも株を購入することが可能です。少ない手元資金でも、単元株では高額で買い付けられない優良企業の株式が売買できますね。

ミニ株は証券会社が独自に提供しているサービスのため、すべての証券会社で対応しているわけではありませんし、そのサービス内容も異なります。また、ミニ株で株式を購入した場合、配当は保有株数の割合に応じてもらうことができますが、株主優待は1単元保有していなければ、もらえないことがほとんどです。株主総会での議決権行使においても、1単元未満の株主に議決権はありませんのでご注意ください。

2 10万円以下のおトクな株の見つけ方、選び方

「10万円以下」の条件を付ける場合、銘柄探しは証券会社のサイトでスクリーニング機能を使うのが一番おすすめです。Yahoo!ファイナンスには、実は最低投資金額から探すという項目がありません。もし、株主優待つきの銘柄だけを狙うなら最低投資金額10万円以下から探すことができます(Yahoo!ファイナンスのスマホアプリにはスクリーニング機能あり)。権利月、欲しい優待品などから絞り込みましょう。

2.1 証券会社のサイトで探す

1.4.6でご紹介した楽天証券やSBI証券、マネックス証券など、証券会社の多くは様々な条件を入力して銘柄を検索できる多機能なスクリーニング機能を提供しています。

口座を開設していれば、おトクな株を見つけてすぐに注文できますね。

>>楽天証券の公式ページはこちら >>楽天証券の詳細解説を見る

>>SBI証券の公式ページはこちら >>SBI証券の詳細解説を見る

>>マネックス証券の公式ページはこちら >>マネックス証券の詳細解説を見る

2.2 雑誌・マネー誌で探す

書店では、株主優待に焦点をあてた書籍・雑誌が何冊も並べられています。新聞を読んでいて気になったもの、書籍・雑誌のおすすめなどから銘柄を選んでみるというのも一手です。ただし株価はリアルタイムで変動しています。雑誌・マネー誌の発行時点とは大きく異なる可能性もありますので、ご注意ください。

3 まとめ

いかがでしたか。株式投資に大金は必要なく、10万円以下の銘柄を選べばリスクも少なく始められます。また、10万円以下でも株主優待品まで手に入るおトクな銘柄もあります。銘柄探しには証券会社が提供するスクリーニング機能が便利です。入門編としても、NISAの非課税枠を埋めるためにも使える10万円以下の株式投資にぜひチャレンジしてみてください。

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