Twitterフォロワー数10万超の投資家「配当太郎」さんが教える、「配当株投資」を効率的に進めるための3ステップ|ウォーカープラス
「株式投資」というと、多くの人がイメージするのが、株の売買の差益によって利益を出す手法だろう。一方、株主に対して企業が分…
私が実践している「配当株投資」とは、株を保有していることで、その企業が利益のなかから株主に分配する配当金によって利益を得る投資法です。そして、この配当株投資を効率的に進めていくには、以下のような3つのステップがあると考えています。【配当株投資の3ステップ】<br />①初期投資「100万円」で株を買ってみる<br />②年間12万円(1カ月あたり1万円)の配当金を目指す<br />③投資金額1000万円を超えると、成長スピードが急加速する最初のステップが、「①初期投資『100万円』で株を買ってみる」です。100万円というと、初心者の人ならハードルの高さを感じる人も多いかもしれません。でも、あまりに投資金額が少ないと、投資に対するモチベーションを保ちにくいのです。投資を始めて最初の年に入ってきた配当金が数百円や数千円では、やる気を失ってしまいかねません。そこで、100万円をひとつの目安にしてほしいのです。これだけの金額を、しっかりと利益を上げ続けている企業の株の購入にあてれば、年間の配当金は3〜4万円ほどにはなる可能性が高いでしょう。それだけの配当金が入ってくるという実感を得ることで、「よし、これからも投資を続けよう」というふうに思えるのです。
得られる利益があっという間に大きくなる「配当金ダルマ」を目指す
配当株投資のふたつ目のステップは、「②年間12万円(1カ月あたり1万円)の配当金を目指す」というものです。ステップ①の100万円の投資額で得られる配当金は、3〜4万円ほどです。もちろんそれでも最初はうれしいものですが、やはり少ないといえば少ない金額です。そこで、次のステップでは1カ月あたり1万円、年間で12万円の配当金を得ることを目指します。1カ月あたり1万円となると、通信費や光熱費など生活費の補填にもあてられる金額です。家族構成にもよりますが、ガス代や水道代なら1カ月分の料金が1万円以内だという人も少なくないでしょう。それらを配当金で支払うことができるという実感が、配当金のありがたさをさらに感じさせてくれるのです。ただし、年間12万円の配当金を得るためには、だいたい300〜400万円の投資額が必要となります。毎月10万円ほど投資にあてられる人であれば3年足らずでステップ②に達するのですが、現実的に考えれば、10年ほど投資を続ける覚悟が必要となります。ですから、自分なりの目標とそのために必要な毎月の投資額を設定し、そこに向かってじっくり着実に進んでいくことを考えましょう。配当株投資の最後のステップが、「③投資金額1000万円を超えると、成長スピードが急加速する」です。投資金額が1000万円を超えてくると、年間の配当金は30〜50万円ほどに達します。一般の人からすれば、それだけでも十分な収入増と感じられるかもしれませんが、この配当金をさらに投資にあて続ければ、それまでと全くちがう風景が見えてきます。いわゆる複利効果が働くからです。私はこのことを、雪ダルマならぬ「配当金ダルマ」と呼んでいます。雪ダルマも、最初はなかなか大きくなりません。でも、ある程度の大きさに達すると、そのあとは少し転がすだけでもみるみる大きくなっていきますよね。それと同じように、投資額が1000万円を超えると、配当金を再投資することで得られる利益があっという間に増えていくのです。
株価の騰落や市場の動向に右往左往せず、淡々と投資を続ける
また、投資金額が1000万円に達する段階にまで配当株投資を続けていれば、それだけ投資の経験というものも積み上がっています。その経験から、「毎年、じっくりと着実に積み立てていくことが大事だ」ということが実感をもって理解できているでしょうし、投資先の企業を選択する眼力というものも磨かれています。そういったことも、「投資金額1000万円を超えると、成長スピードが急加速する」ことの要因です。そして、配当株投資において何よりも重要なことは、まさに「毎年、じっくりと着実に積み立てていく」ことです。たしかに、ステップ③に達するまでには長い時間が必要です。だからこそなるべく早いうちに配当株投資を始める必要はあるのですが、もし読者の皆さんがまだ20代や30代と若いのであれば、「時間」を強力な武器にすることができます。最初はなかなか配当金が増えなくて、つまらなく感じることもあるかもしれません。でも、じっくりと着実に続けていれば、10年もあればステップ②に、そしていずれはステップ③に突入します。配当株投資は、株の売買の差益を得ようとする投資法ではありません。じっくりと着実に配当金を増やすことを目標として、株価の騰落や市場の動向に右往左往することなく、淡々と投資を続けることを考えてほしいと思います。この記事のひときわ#やくにたつ・初期投資「100万円」で、投資へのモチベーションを保つ<br />・株価の騰落や市場の動向に右往左往せず、淡々と投資を続ける構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹
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2024年05月30日 8:21更新
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