【海外株】初心者のための米国株のおすすめの買い方|マネカレ

【海外株】初心者のための米国株のおすすめの買い方|マネカレ

経済成長に必要な要因のひとつに「人口増加」がありますが、米国の人口は今後も増加する見込みです。そんな背景もあり、将来性を期待して米国株に投資する人が増えています。この記事では、初心者向けに米国株の魅力や買い方、銘柄選びのポイント等を解説します。

初心者のための金融メディア

  • 公開日: 2021.12.20 最終更新日: 2024.05.16
  • 外国株投資方法

米国株に注目する人は多くいますが、なぜ注目が集まるのでしょうか? そこには何か魅力があるはずです。

そこでまずは、米国株の魅力を3つに分けてご紹介します。

  1. 経済規模の大きさ
  2. 高配当銘柄が多い
  3. 1株から手軽に購入できる

経済規模の大きさ

経済規模をあらわす指標のひとつに名目GDPがあります。 名目GDPは、モノやサービスの付加価値を単純に合計したものです。

外務省の資料によれば、

2020年の米国の名目GDPは約21兆ドルでした。 世界全体では約85兆ドルのため、米国は約1/4を占めていることになります。

対して、

日本の名目GDPは約5兆ドル出典:外務省「主要経済指標」

でした。 日本も経済大国のひとつといわれていますが、名目GDPを見ると米国の経済規模がいかに大きいかがわかります。

高配当銘柄が多い

米国株は日本株よりも高配当銘柄が多いといわれています。 そこで、配当利回りが高い銘柄をランキング形式(*6)で見てみましょう。

なお、ランキングは米国の代表的な株価指数であるS&P500総合指数と、日本の代表的な株価指数である日経平均の構成銘柄から作成しています。

米国株(*7) (S&P500)

銘柄名 利回り
1 AT&T 8.36%
2 アルトリア・グループ 7.99%
3 ラスベガス・サンズ 7.60%
4 ルーメン・テクノロジーズ 7.13%
5 キンダー・モルガン 6.41%
6 PPL 5.79%
7 ワンオーク 5.76%
8 ウィリアムズ 5.76%
9 フィリップ・モリス・インターナショナル 5.38%
10 エクソン・モービル 5.36%

日本株(*8) (日経平均)

銘柄名 利回り
1 商船三井 11.75%
2 日本郵船 10.58%
3 日本たばこ産業 6.02%
4 川崎汽船 5.94%
5 コニカミノルタ 5.94%
7 ソフトバンク 5.71%
8 武田薬品工業 5.51%
9 住友商事 5.50%
10 双日 5.30%

*6 2021年11月9日時点の情報を元に作成 *7 出典:投資の森「高配当株 利回りランキング/米国株」 *8 出典:投資の森「高配当株ランキング」

1株から手軽に購入できる

米国には単元株制度がないため、株式は1株から購入できます。 日本には単元株制度があるため、100株単位で購入する必要があります。

では、購入資金にはどのくらいの違いが出るのでしょうか? アップルとトヨタ自動車の株価を見てみましょう。

株価 購入に必要な最低賃金
アップル 149.55ドル (約16,450円) 約16,450円
トヨタ自動車 9,946円 994,600円

*9 出典: Google Finance「Apple」 *10 出典: Google Finance「トヨタ自動車」 *11 2021年9月14日時点の株価 *12 1ドル=110円で算出

Appleは1株から購入できるため、約16,450円が必要です。 対してトヨタ自動車は100株単位での取引となるため、994,600円が必要です。 米国株の方が手軽に購入できることがわかります。

最近では、日本株でも1株単位で売買できるサービスを展開する証券会社も出てきていますが、銘柄が限定されていたり、コストが高く設定されていたりすることもあります。

米国株の買い方

ここからは、米国株の買い方を順に解説します。

まず証券会社に証券総合口座と外国株取引口座(呼称は証券会社によって違います)を開設します。 ネット証券であれば、証券総合口座を開設すれば外国株取引口座も同時に開設されるため、手間を省けて便利です。

外国株取引口座を開設すれば、日本に居ながら米国株を取引できるようになります。

口座を開設したら、投資資金を入金しましょう。 投資資金は銀行窓口やATM、オンライン等から入金できます。 これで準備は整いました。

注文する際は、委託注文の場合、 希望する銘柄を選択し、数量(株数)や注文方法(指値・成行)、決済方法、口座を入力すれば手続きは完了です。 米国株取引ですが、画面上の口座情報は日本語表示になっているので安心です。 委託注文とは別に相対取引の店頭注文が選択できる証券会社もあります。

日本円で決済できる

米国株はドルで取引されますが、決済方法で円貨決済を選べば日本円のまま決済できます。

ただし、円貨決済では証券会社が円をドルに両替してくれるため、為替手数料がかかります。 両替は証券会社の指定レートで行われることが特徴です。

決済方法には外貨決済もありますが、こちらは事前に自分でドルを調達してから取引する方法です。 手間はかかりますが、円貨決済より為替手数料を安くできる可能性があります。

銘柄選びの3つのポイント

銘柄を選ぶポイントは、投資目的や資金状況、取れるリスク等によって変わります。 よって一概にはいえませんが、ここでは参考までに3つのポイントをご紹介します。

  1. 配当利回りで選ぶ
  2. 知名度の高い銘柄から選ぶ
  3. 株価が1万円以下の銘柄から選ぶ

配当利回りで選ぶ

米国株の多くは配当金が年4回支払われるため、継続的な収入を得たい場合は配当利回りを参考にしてみましょう。

米国株の配当利回りランキングは上述の通りですが、ここでは上位5銘柄の株価をご紹介します。

配当利回りからは、年間でどのくらいの配当金がもらえるかを予想できます。

たとえば株価が1万円で、配当利回りが5%の銘柄があったとします。 この場合の配当金は1万円×5%=500円です。 10株保有していれば年間で5,000円の配当金を受け取れると予想できます。

ただし、決算内容の良し悪しや企業の配当政策の変更によって増配、減配が行われ金額が変わる可能性 もあるため、この点は注意してください。

銘柄名 利回り(*18) 株価(*19) 円換算した場合の価格(*20)
1 AT&T(*13) 8.36% 24.88ドル 約2,786円
3 ラスベガス・サンズ(*15) 7.60% 41.57ドル 約4,655円
4 ルーメン・テクノロジーズ(*16) 7.13% 14.02ドル 約1,570円
5 キンダー・モルガン(*17) 6.41% 16.84ドル 約1,886円

*13*14*15*16*17*18*19出典: 投資の森「高配当株 利回りランキング/米国株」 *19 2021年9月9日時点の株価 *20 1ドル=112円で算出

知名度の高い銘柄から選ぶ

自分が知っている企業へ投資してみたい場合は、知名度で選ぶのも良いでしょう。 米国にはグーグルやアップル等、知名度の高い世界的大企業がいくつも存在します。

一般的に知名度が高いとされる5銘柄をまとめました。

銘柄名 株価(*26) 円換算した場合の価格(*27)
1 アルファベット(グーグル) (*21) 2850.89ドル 約313,597円
2 アップル(*22) 148.12ドル 約16,293円
3 フェイスブック(*23) 376.53ドル 約41,418円
4 アマゾン(*24) 3450.00ドル 約379,500円
5 マイクロソフト(*25) 299.79ドル 約32,976円

*21 出典:Google Finance「アルファベット」 *22 出典:Google Finance「Apple」 *23 出典:Google Finance「Facebook」 *24 出典:Google Finance「Amazon.com」 *25 出典:Google Finance「マイクロソフト」 *26 2021年9月15日時点の株価 *27 1ドル=110円で算出

株価が1万円以下の銘柄から選ぶ

米国株の多くは数万円~数十万円の資金が必要ですが、なかには1万円以下で購入できる銘柄もあります。 お小遣い程度の資金で始めてみたい場合は、金額で選ぶのも良いでしょう。

1万円以下で購入できる5銘柄をまとめてみました。

銘柄名 株価(*33) 円換算した場合の価格(*34)
1 ファイザー(*28) 44.71ドル 約4,918円
2 ザ コカ・コーラ カンパニー(*29) 55.69ドル 約6,125円
3 インテル(*30) 54.52ドル 約5,997円
4 バンク・オブ・アメリカ(*31) 39.84ドル 約4,382円
5 AT&T(*32) 27.33ドル 約3,006円

*28 出典: Google Finance「ファイザー」 *29 出典: Google Finance「ザ コカ・コーラ カンパニー」 *30 出典: Google Finance「インテル」 *31 出典: Google Finance「バンク・オブ・アメリカ」 *32 出典: Google Finance「AT&T」 *33 2021年9月15日時点の株価 *34 1ドル=110円で算出で算出

米国株投資の2つの注意点

銘柄によっては手頃な価格で購入できる米国株ですが、投資を始める際は注意点を把握しておくことも重要です。 次は、米国株投資の2つの注意点を見ていきましょう。

  1. 為替リスクがある
  2. 日本株とは取引時間が異なる

為替リスクがある

決済方法で円貨決済を選ぶ場合は、為替リスクを考慮する必要があります。

為替リスクとは、為替レートの変動が円換算した米国株の資産価値に影響するリスクのことです。

簡単な例で見てみましょう。

10ドルの米国株Aがあったとします。 1ドル100円のときに購入した場合の米国株Aの資産価値は10ドル×100円=1,000円です。 これが1ドル=95円になれば、米国株Aの資産価値は10ドル×95円=950円に変わり、株価は下がっていないのに-50円の含み損が出てしまいます。

以上のような状態になるのが、為替リスクです。

為替レートの変動によっては利益が出る場合もありますが、円貨決済する場合は十分注意してください。

為替リスクを軽減するには、毎回外貨決済を選び、円安になったタイミング でドルを円に両替する方法等がありますが、必ず円安になるという保証はありませんのでリスクは残ります。

日本株とは取引時間が異なる

日本と米国には時差があるため、取引時間が異なります。 それぞれの取引時間は以下の通りです。

取引時間
日本株 - 9:00~11:30 - 12:30~15:00
米国株 日本時間: 23:30~翌日6:00(現地時間:9:30~16:00)

日中仕事をされている方は、米国株をリアルタイム取引するのは難しいかもしれません。

米国株は時間外取引(日本時間:22:00~23:30、翌6:00~10:00)も可能ですが、対応している証券会社が少なく、流動性も低いこと等がデメリットとして挙げられます。

無理にリアルタイム取引しようとすれば、仕事や体調に悪影響を及ぼす可能性があります。 米国株投資は、この点にも注意しながら取り組むことが重要です。

初心者は投資信託での米国株投資も検討してみよう

米国株への投資方法は個別株だけではありません。 組入銘柄に米国株が含まれている投資信託なら、間接的に米国株へ投資できます。

そこで最後は、米国株にも投資できる投資信託の特徴を3つご紹介します。

  1. 米国株の取引時間を気にする必要がない
  2. 値下がりリスクを分散させやすい
  3. 1銘柄でGAFAMに投資できる

米国株の取引時間を気にする必要がない

米国株をはじめとした個別株式投資は、投資家個人が相場を見ながら取引する必要があります。 そのため、米国株の取引時間に合わせて対応しなければなりません。

しかし、アクティブ型の投資信託なら、購入後の運用はファンドマネージャーにお任せできます。 組入銘柄を売買するタイミングもファンドマネージャーが判断するため、投資家個人は米国株の取引時間を気にする必要がありません。

深夜から早朝に自分で取引するのは難しい、と感じる方には大きなメリットとなるでしょう。

価格変動リスクを分散させやすい

投資信託は複数銘柄が組み入れられている金融商品のため、米国株1銘柄のみに投資するより、価格変動リスクを分散させやすいことも特徴です。

米国株1銘柄のみに投資すれば、値下がりした場合はすぐに損失となってしまいます。 しかし、複数銘柄で構成されている投資信託なら、1つが値下がりしても、ほかが値上がりする場合もあります。 これにより、価格変動リスクを分散させられる可能性があるのです。

投資信託には数百銘柄が組み入れられているものもあります。 こういった商品を選べば、価格変動リスクはさらに分散させやすくなると考えられます。

1銘柄でGAFAMに投資できる

投資信託のなかにはGAFAMにまとめて投資できる商品もあります。 GAFAMとは、米国の超巨大IT企業の

  • グーグル(G)
  • アマゾン(A)
  • フェイスブック(F)
  • アップル(A)
  • マイクロソフト(M)

をまとめて指す呼称です。

個別株でGAFAMすべてに投資するには数十万円の資金が必要です。 しかし、投資信託なら個別株より少ない資金でGAFAMに投資できます。

もちろん、1銘柄でGAFAMすべてをカバーする必要はなく、複数銘柄に分散させたとしても個別株で購入するより投資資金は少なく済みます。

ちなみにPWM日本証券では、1万円から投資信託の購入が可能です。 個別株より少ない負担でGAFAMに投資したい場合は、ぜひ検討してみてください。

まとめ

今回は、初心者向けに米国株の魅力や買い方等を解説してきました。

米国株投資は証券会社に口座を開設すれば、誰でも始められます。 日本円でも決済できるため、ドルを使ったことがない方でも気軽に利用できます。 ただし、米国株はあくまで外国の金融商品です。 為替リスクや取引時間の違いには十分注意してください。

もし投資信託で米国株に投資したいと思ったら、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に相談してみましょう。 銘柄選びや運用方法についてさまざまなアドバイスを受けられます。 資産運用のことで悩んだら、まずはIFAに相談してみてください。

マネカレ編集部

マネカレ編集部による編集記事です。 マネカレは、2021年9月に開設された資産運用情報メディア。 今後も資産運用やIFAなどに関するさまざまな記事を配信してまいります。

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