株式投資は少額から始められる?初心者向けに資金別の取引方法を解説

株式投資は少額から始められる?初心者向けに資金別の取引方法を解説

株式投資は少額から始められる?初心者向けに資金別の取引方法を解説

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株式投資は少額から始められる?初心者向けに資金別の取引方法を解説

時間アイコン 更新日時:2024-02-14

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「株式投資に興味があるけど、いきなり大金を投じるのは不安」「少額から始めてみたいけど、それでも意味はあるのだろうか?」

投資初心者には、そんな疑問がつきものです。結論から言えば、少額でも株式投資は可能だし、経験を積めるというメリットもあります。

この記事では、さまざまな「少額」の目安に応じておすすめの銘柄を紹介するとともに、少額投資の心構えまで徹底解説しています。

株を始めてみたいという人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

具体的にいくらぐらいから株を買える?

銘柄によっては10万円以下で買えるものもあり、証券会社によっては単元未満株を取り扱っているので、ワンコイン(500円)でも株から購入することも可能

この記事でわかること

  • 10万円以下で100株を買える銘柄もたくさんある
  • 少額投資は、損失額を少なく抑えつつ投資経験を積めるのがメリット
  • 少額投資におすすめの証券会社は、SBI証券、楽天証券など

目次

株式投資は少額からでも始めやすい

一般的に「株式投資をするためには最低でも数百万円の資金が必要」などと思っている人は少なくありません。

しかし実際はイメージとは裏腹に、50万円ほどの資金があれば大企業の株主になれます。中には10万円以下で購入できる銘柄もあり、少額でも始めやすいのが株式投資の本当の姿です。

特に、昨今は日本政府の投資を促すという方針により、個人投資家が売買しやすい環境になりつつあります。

この記事では、少額投資について解説していきます。

どんな銘柄が購入できるのか、少額投資にはどんなメリット・デメリットがあるのか、どこの証券会社が少額投資に向いているのかを解説していくので、これから投資を始めてみようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

株の始め方、買い方については「日本株の買い方を初心者向けに解説!コツやおすすめの銘柄も紹介」に詳しくあるので、そちらの記事もあわせてご覧ください。

少額で購入できる主な銘柄

ここからは金額別に、どんな銘柄を購入できるのかを紹介していきます。

10万円未満でも購入可能な銘柄から、50万円くらいの資金がないと購入できない銘柄まで、さまざまです。

なお、この項目の株価は2023年11月21日時点の株価です。将来的に株価が変動し、ここで記載している価格帯では購入できなくなる可能性がある点に留意してください。反対に、下落してより少ない資金で購入できるようになる可能性もあります。

※以下で紹介している銘柄はSBI証券とマネックス証券のスクリーニング機能を使って選定しています。

10万円未満で購入可能な主な銘柄一覧

楽天グループ(4755)

株価 562.0円
自己資本比率 4.00%
PER -2.54倍
PBR 1.09倍
配当利回り 0.76%
最低購入金額 5万6200円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2022/12期の実績

ネット通販「楽天市場」を中心に、Eコマース、金融、通信、フィンテック、旅行業など幅広い事業を展開しています。

プロ野球球団「楽天ゴールデンイーグルス」の親会社でもあります。昨今では楽天モバイルの苦戦が大きな話題となっています。

2013年からの楽天グループの株価2013年からの楽天グループの株価。2021年から下落基調に入っており、過去10年間で最安値水準で推移しています。

楽天モバイルの苦戦が影響しているようですが、楽天モバイルが黒字化すれば大きく反発する可能性はあります。

サイバーエージェント(4751)

株価 819.7円
自己資本比率 30.20%
PER 76.54倍
PBR 1.76倍
配当利回り 1.83%
最低購入金額 8万1970円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/9期の実績

インターネット広告代理業が中核のIT企業です。動画ストリーミングプラットフォームの「ABEMA」や、ゲーム事業などに力を入れています。

メディアミックスコンテンツの「ウマ娘 プリティーダービー」が大きな人気を集めています。なお、CEOの藤田晋氏は馬主としても活躍しています。

2013年からのサイバーエージェントの株価2020年からは大きく上昇していますが、2022年1月に大きく下落して以降は、下落基調が続いています。

直近の2023年9月期の決算で、営業利益と経常利益のマイナスが影響していると考えられ、黒字化すれば反転上昇していく可能性はあります。

日本電信電話(NTT)(9432)

株価 173.5
自己資本比率 33.80%
PER 11.83倍
PBR 1.53倍
配当利回り 2.87%
最低購入金額 1万7350円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

誰もが知っているであろう日本最大の通信事業者です。NTTグループの中核企業であり、NTTグループは不動産、金融、建築・電力などさまざまな事業を行っています。

2023年6月30日に1対25の株式分割を行ったことで、個人投資家が投資しやすくなりました。

2013年からの日本電信電話(NTT)の株価2013年からずっと右肩上がりに上昇しており、2023年も上昇傾向が続いています。もともと配当に積極的で、2023年度の年間配当で13期連続の増配を予定しているようです。

上昇による値上がり益を狙うもよし、下落して配当利回りが上がったところを狙うもよしの優良銘柄と言えるのではないでしょうか。

その他に10万円未満で購入可能な銘柄

グリー(3632)、王子HLDG(3861)、ココナラ(4176)、コロプラ(3668)、大幸薬品(4574)、綜合警備保障(2331)、GameWith(6552)、ツインバード(6897)、東レ(3402)など、1000銘柄を購入可能

※2023年11月20日時点の株価を基に計算

10万円~20万円で購入可能な主な銘柄一覧

ゆうちょ銀行(7182)

株価 1472円
自己資本比率 4.10%
PER 12.29倍
PBR 0.41倍
配当利回り 4.59%
最低購入金額 14万7200円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

2007年10月に誕生した銀行で、日本郵政グループの一員です。預金だけでなく、投資信託やNISAの申し込みができ、スマホ決済アプリ「ゆうちょPay」などのキャッシュレスサービスにも力を入れています。

2013年からのゆうちょ銀行の株価ゆうちょ銀行が上場したのは2015年11月なので、上場日から約7年間のチャートです。2021年までは下落していましたが、それ以降は上昇傾向になっています。

三菱地所(8802)

株価 1942円
自己資本比率 31.40%
PER 12.63倍
PBR 0.88倍
配当利回り 2.38%
最低購入金額 19万4200円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

三菱グループの一員である日本屈指の総合デベロッパーです。事業内容はオフィスビルや商業施設等の開発・賃貸・管理、収益用不動産の開発・資産運用など。

「大丸有」と呼ばれるエリアがホームグラウンドで、丸の内の大家と呼ばれています。

2013年からの三菱地所の株価2013年からの株価推移です。2020年のコロナショックで一時的に1300円台まで下落したものの、2023年11月20日現在は1942円まで上昇しています。

2021年からは2000円〜2100円を上限にしたレンジ相場で推移。

アステラス製薬(4503)

株価 1808.5円
自己資本比率 61.40%
PER 34.52倍
PBR 2.26倍
配当利回り 3.21%
最低購入金額 18万0850円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

医薬品の製造、販売を行なっている大手の医薬品メーカーで、医薬品の輸出入も行なっています。前立腺がん治療剤、尿路上皮がん治療剤、急性骨髄性白血病治療剤などが主要製品です。

2013年からのアステラス製薬の株価直近は大幅に下落しています。理由として、2024年3月期の連結業績予想で、当期利益が大幅な減少予想になったからだと言われています。この当期利益はあくまでも会社予想ですが、今後の業績に注目しておく必要がありそうです。

その他に10万円以上20万円未満で購入可能な銘柄

キヤノン電子(7739)、三菱鉛筆(7976)、象印マホービン(7965)、西武HLDG(9024)、東急(9005)、テレビ朝日HLDG(9409)、安藤・間(1719)、ハードオフコーポレーション(2674)など1000銘柄

※2023年11月20日時点の株価を基に計算

20万円~30万円で購入可能な主な銘柄一覧

トヨタ自動車(7203)

株価 2780円
自己資本比率 38.10%
PER 12.51倍
PBR 1.05倍
配当利回り 2.66%
最低購入金額 27万8000円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

知らない人はいないほど有名な日本を代表する自動車メーカー。日本を代表する大型株として多くの投資家から注目されている存在です。

2021年9月に1対5の株式分割を行っており、それによって個人投資家が購入しやすくなりました。

2013年からのトヨタ自動車の株価2021年から上昇基調が続いています。目下の注目ポイントは、節目の3000円を試すかどうか。米ドル/円の円安傾向が続いて追い風になれば、3000円を上抜く可能性はありそうです。

キリンHLDG(2503)

株価 2167円
自己資本比率 38.50%
PER 16.56倍
PBR 1.47倍
配当利回り 3.07%
最低購入金額 21万6700円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2022/12期の実績

酒類の製造、営業、販売を行うキリンビールや清涼飲料の製造および販売を行うキリンビバレッジなどで構成されているグループ会社です。また、三菱グループの一員でもあります。

2013年からのキリンHLDGの株価2018年5月までは上昇を続けていましたが、2018年6月以降は2021年まで下落を続けていました。

現在は方向性のないレンジ状態で、直近の注目は2200円を上抜くかです。2200円を明確に上抜いた場合、2400円が次のターゲットになりそうです。

良品計画(7453)

株価 2084円
自己資本比率 58.10%
PER 23.92倍
PBR 1.97倍
配当利回り 2.09%
最低購入金額 20万8400円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/8期の実績

ブランド「無印良品」を展開している企業です。

もともとは1980年に西友ストアー(現西友)のプライベートブランド「無印良品」として誕生し、1989年に株式会社良品計画として設立されました。衣服から食品、生活雑貨などさまざまなジャンルを展開しています。

2013年からの良品計画の株価2020年のコロナショック時に1000円を下回ったものの、そこからは反発し、2023年11月20日現在は2084円まで上昇しています。目先は、2200円を明確に上抜けるかに注目したいところです。

その他に20万円以上30万円未満で購入可能な銘柄

ガンホー・オンライン(3765)、小野薬品工業(4528)、積水化学工業(4204)、セガサミーHLDG(6460)、SUBARU(7270)、すかいらーくHLDG(3197)、IHI(7013)、村田製作所(6981)、デンソー(6902)など約600銘柄

※2023年11月20日時点の株価を基に計算

30万円~40万円で購入可能な主な銘柄一覧

吉野家HLDG(9861)

株価 3392円
自己資本比率 50.90%
PER 21.09倍
PBR 2.74倍
配当利回り 0.42%
最低購入金額 33万9200円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/2期の実績

1899年に東京都中央区日本橋で創業した歴史ある老舗企業。牛丼チェーン店「吉野家」の運営が主な事業で、その他にはうどんのチェーン店「はなまるうどん」を展開するはなまるが子会社です。

また、海外展開にも力を入れており、米国、東南アジア、中国などで展開しています。

2013年からの吉野家HLDGの株価チャートを見ると、2013年から2020年まで順調に推移していましたが、2020年は1700円台まで大きく下落しています。

飲食事業のため、新型コロナウイルスの影響が大きかったと考えられます。一方で、2021年からは堅調に推移しており、2023年11月20日現在は3000円を上抜き、3392円まで上昇しています。

住友商事(8053)

株価 3199円
自己資本比率 37.40%
PER 5.18倍
PBR 0.74倍
配当利回り 4.88%
最低購入金額 31万9900円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅と並ぶ5大総合商社の1社で、住友グループに属しています。事業内容は金属、輸送機、インフラ、メディア・デジタル、資源・化学品など、さまざまな事業を行っています。

2013年からの住友商事の株価2021年からは右肩上がりの上昇を続けています。2021年には1200円台だった株価は、2023年11月20日現在は3199円と、約2.5倍になっています。

三井不動産(8801)

株価 3459円
自己資本比率 32.80%
PER 11.96倍
PBR 0.78倍
配当利回り 2.48%
最低購入金額 34万5900円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

三菱地所、住友不動産と並ぶ総合不動産会社。その名の通り、三井グループに属しています。不動産業界の売上高ランキングでは1位で、日本の不動産業界を代表する企業です。三井不動産の起源である「三井合名会社」が設立された日本橋がお膝元です。

2013年からの三井不動産の株価直近は上昇を続け、2023年11月20日現在の株価は3459円です。2020年のコロナショック時に1600円を下回ったものの、その後は順調に回復しています。目先は、2014年〜2015年の高値である3800円を目指していけるかに注目。

その他に30万円以上40万円未満で購入可能な銘柄

ヤクルト本社(2267)、メルカリ(4385)、野村不動産HLDG(3231)、小松製作所(6301)、キヤノン(7751)、バンダイナムコHLDG(7832)、第一生命HLDG(8750)、双日(2768)、電通グループ(4324)など約300銘柄

※2023年11月20日時点の株価を基に計算

40万円~50万円で購入可能な主な銘柄一覧

KDDI(9433)

株価 4616円
自己資本比率 43.00%
PER 13.91倍
PBR 1.66倍
配当利回り 3.11%
最低購入金額 46万1600円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

NTTと並ぶ大手総合通信会社です。携帯・光回線を展開しており、「au」ブランドが有名です。

また、金融サービスにも注力しており、キャッシュレス決済の「au PAY」、クレジットカードの「au PAY カード」などの金融サービスを展開。その他には、DX事業も行っています。

2013年からのKDDIの株価2021年から右肩上がりの上昇を続けており、2023年11月20日現在の株価は4616円です。KDDIも株主還元に力を入れており、2022年度は21期連続の増配を実現しています。NTTよりも投資に必要な資金は大きいですが、KDDIも優良企業といえるでしょう。

武田薬品工業(4502)

株価 4190円
自己資本比率 45.50%
PER 21.71倍
PBR 1.08倍
配当利回り 4.08%
最低購入金額 41万9000円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

日本を代表する大手製薬会社。1781年に創業した非常に歴史のある企業です。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)などの主要な疾患領域に重点的に取り組んでいるとのことです。

2013年からの武田薬品工業の株価2022年からは上昇基調になっています。2023年11月20日現在の株価は4190円ですが、ここ10年における最高値は2015年と2018年につけた6600円台で、それを踏まえると、上昇余地はまだありそうです。

テルモ(4543)

株価 4772円
自己資本比率 69.30%
PER 29.92倍
PBR 2.41倍
配当利回り 1.12%
最低購入金額 47万7200円

※2023年11月20日時点の数値※投資指標は2023/3期の実績

渋谷に本拠を置く日本の大手医療機器メーカーで、世界160以上の国と地域で事業を展開。カテーテルなど心臓血管分野に強みを持っています。株主還元にも積極的で、配当性向30%を目指すことを目標としているようです。

2013年からのテルモの株価2013年から2021年9月までは右肩上がりに上昇していましたが、2021年10月からは下落が続き、現在はレンジで推移しています。過去10年における最高値は2021年9月につけた5500円台。そこを目指していくことに期待したいです。

その他に40万円以上50万円未満で購入可能な銘柄

日本ハム(2282)、伊藤園(2593)、日清オイリオグループ(2602)、三菱総合研究所(3636)、野村総合研究所(4307)、中外製薬(4519)、東芝(6502)、大日本印刷(7912)、住友不動産(8830)など約160銘柄

※2023年11月20日時点の株価を基に計算

少額投資の主なメリット3つ

少額投資をする、少額で個別株を購入する主なメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  1. 投資経験を積める
  2. 損失が少ない
  3. 少額でも配当金や株主優待は受け取れる 少額投資は株価が下落しても損失が少ない一方で、配当金や株主優待を受け取れることが大きなメリットと言えます。

①投資経験を積める

少額でも株式投資をしておけば、銘柄選定やチャート分析、相場ニュースの見方などの投資経験を積めます。

株式投資をはじめどんな金融商品にも言えることですが、投資は「初心者がいきなり利益を出せて、資産を大きく増やせる」ような世界ではありません。

成功と失敗を繰り返しながら経験を積み、ようやく利益を出せるようになります。投資を始めて大きな利益を稼ぎ続けられる人もいますが、それができるのはほんの一握りだけです。

少額で投資をしながら経験を積み、積み上げた経験を生かして利益を狙っていけるメリットが少額投資にはあります。

損失が少ない

少額投資は投資に使う資金自体が少ないため、損失も相対的に小さくなります。そのため、少額投資は損失が出ても大きなダメージになりにくいメリットがあります。

例えば、株価が100円の銘柄を100株購入した場合、100×100=10000で、投資資金は1万円です。

もし、株価が100円から90円に下落した場合、100×90=9000となり、1000円の損失です。

一方で、1000株購入していた場合は100×10000=100000で、投資金額は10万円です。同じように株価が90円に下落した場合、1000×90=90000で、損失は1万円となり、100株購入した時よりも損失額が大きくなります。

投資に使う金額が多いほどリターンも大きくなりますが、その分、損失も大きくなります。

株式投資はずっと株価が上がり続けられるわけではありません。時には株価が下がり、損失になることもあります。もし、大きな資金をかけていた場合、損失が大きくなりすぎて、投資を続けられなくなるケースもあります。

特に、投資初心者はリスクを減らしながら経験を積むためにも、始めは少額投資の方が良いと思います。

③少額でも配当金や株主優待は受け取れる

少額で投資している人でも株主であることに変わりないため、配当金や株主優待を受け取ることができます。

ただし、株主優待は対象枚数を保有していないと貰えません。

例えば、300株以上の保有が条件であるのに100株しか保有していなかったら株主優待は受け取れません。また「〇年以上保有していること」といった条件がある場合もあるので、優待の条件はしっかりと確認しましょう。

また、昨今は株主優待自体を廃止している企業もあり、将来的に株主優待が廃止になる可能性もある点にも注意が必要です。

なお、配当や株主優待は権利確定日までに株式を保有していないともらえないので、権利確定日はしっかりと把握しておきましょう。

少額投資の主なデメリット2つ

少額投資のメリットについて解説してきましたが、反対にデメリットもあります。

  1. 利益が少ない
  2. 選択できる銘柄の幅が狭まる メリットだけでなく、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

①利益が少ない

投資資金が少ないと、当然ながら利益も少なくなります。そのため、大きな利益を獲得しにくいというデメリットがあります。

例えば、株価1000円の銘柄を100株購入した場合の投資資金は10万円です。もし、株価が2倍に上昇して2000円になったとしても、2000×100=200000となり、10万円の利益です。

仮に1000株購入していた場合だと、投資資金は100万円と大きくなりますが、利益も2000×1000=2000000で、200万円の利益になります。

投資は基本的に資金が多いほど利益も大きくなるため、少額投資だといきなり大きな利益を獲得するのは困難です。

株式を100株購入していた場合の利益(売却益)は以下のとおりです。目安として覚えておきましょう。

  • 株価が100円上昇したら約1万円の利益
  • 株価が1000円上昇したら約10万円の利益

②選択できる銘柄の幅が狭まる

少額取引の場合、購入が難しい銘柄もあります。

例えば、ソニーグループの2023年11月20日の株価は1万2950円です。最低単位数の100株購入するのにだいたい130万円の資金が必要になります。

また、キーエンスは2023年11月20日時点の株価は6万2250円なので、100株購入するのに約630万円必要です。

基本的に優良な企業ほど株価は高いため、投資金額が少ないと購入できる銘柄も絞られます。

ただし、10万円以下で購入可能な銘柄も1000銘柄以上あるので「少額だと選択肢が極端に狭まる」というわけでもありません。

最近は株式分割によって購入金額を下げる例もあります。有名な企業でも、任天堂が2022年10月に株式分割を行い、最低購入金額が大きく下がりました。

個人投資家が株式投資をしやすい環境が整いつつあるため、今後も株式分割が行われる可能性はあります。

少額で株を購入する4つのテクニック

少額で株式投資をしたい場合の選択肢は、個別株だけではありません。単元未満株や積立投資などの方法もあります。

ここからは、少額投資をする場合の選択肢について解説していきます。

①「単元未満株」なら1株単位で投資ができる

「資金が少ないけど個別株を買いたい」という場合は、単元未満株を購入する方法があります。

単元未満株とは、1単元以下の株式のこと。

一般的に株式は100株単位で購入します。この100株単位を1単元といい、100株単位で購入しなければならないため、大きな購入資金が必要です。

例えば、株価が200円の銘柄を購入したい場合、200円では購入できません。最低でも100株を購入する必要があるため、実際の投資金額は2万円になります。

しかし単元未満株であれば1株や10株の購入も可能なので、少ない資金でも買うことができるというわけです。

ただし、通常の株式売買よりも手数料が高くなりやすく、株主優待を受け取ることはできません。

また、全ての証券会社で単元未満株の売買ができるわけではなく、単元未満株を売買できるサービスを提供している証券会社でないと取引できません。

②積立投資をする方法もある

個別株にこだわらないのであれば、投資信託の積立投資も選択肢の一つです。

例えば、毎月1万円で投資信託をコツコツと購入していく方法もあります。地味かもしれませんが、もし投資信託が値上がりすれば大きな利益を獲得できる可能性があります。

投資信託自体、少額投資が可能で、日経平均株価やS&P500のような株価指数に連動する投資信託もあります。少ない資金で投資を始めたいのであれば一度調べてみましょう。

投資信託については「投資信託のおすすめ銘柄は?選び方から運用方法まで解説」の記事で詳しく解説しています。

③米国株なら1株から購入可能

日本株は基本的に100株単位での購入になりますが、米国株は1株から売買可能なので、少額投資に向いていると言えます。

例えば、2023年11月20日現在のアップルの株価は189.69ドルです。米国株は米ドルで購入するため、米ドル/円が150円の場合だと、189.69×150=28453.5で、日本円換算で2万8454円がアップルの1株あたりの購入金額です。

アマゾンだと、2023年11月20日現在の株価は145.18ドルなので、145.18×150=21777となり、日本円換算だと2万1777円が1株あたりの購入金額です(※米国株投資は手数料が発生するため、実際のアップル株やアマゾン株の購入金額はここの数値よりも大きくなります)

GAFAMは成長を続ける大企業であるため株価も100ドルを超えていますが、米国株の中には50ドル以下の銘柄もあり、日本円換算だと1株あたり1万円以下で購入可能です。

投資金額が少ないのであれば、米国株への投資を検討してみるのもいいのではないでしょうか。

CFDで個別株を取引する

CFDで個別株取引をする方法もあります。

CFDとは差金決済取引のことで、現物の受け渡しを行わず、売買差額だけのやり取りを前提にした取引です。

CFDのメリットは、FXのようにレバレッジをかけて取引ができることです。例えば、個別株であれば5倍までのレバレッジをかけられるため、資金が少なくても大きな取引ができます。

例えば、手持ちの運用資金が20万円であれば、最大100万円までの取引が可能です。

ただし、CFDの個別株投資ができる証券会社はIG証券、GMOクリック証券、サクソバンク証券などと少ないため、新たな証券会社を選ぶ必要が出てくるかもしれません。

なお、資金以上の取引をするということは、それだけリスクも大きくなることに注意しましょう。許容以上のレバレッジをかけて取引してしまうと、最悪のケースだと追証が発生し、相場から退場してしまうことになります。

投資は絶対に利益を出せるわけではありません。損失を出しても耐えられるようにリスク管理はしっかりとしておきましょう。

CFDについては「FXとCFDの違いとは?投資初心者にはどちらが向いているか解説」の記事で詳しく解説しています。

少額取引をするならNISAを使うのもあり

すでに述べた4つの選択肢とは別の少額取引ということで考えるなら、NISA制度を利用する手もあります。

NISAとは、一定金額の範囲内で投資して得た利益が非課税になる制度です。

一般NISA つみたてNISA 購入商品 個別株・投資信託など 投資信託
購入金額 年間120万円 年間40万円
非課税保有期間 5年間 20年間

また、2024年から新NISAが開始されます。新NISAは現行NISAよりも非課税になる範囲が拡充されているので、これから少額から投資を始めようと考えている人はNISAを一度チェックしておくと良いでしょう。

ただし、NISAは基本的に長期保有が前提です。頻繁に売買を繰り返すような取引には向いていません。

少額投資におすすめの証券会社5選

ここまでは少額投資にはどのようなメリット・デメリットがあるのか、個別株以外にも少額投資をするための手段を解説してきました。

ここからは少額投資に向いている証券会社を紹介していきます。

SBI証券

SBI証券公式サイト| 取り扱い金融商品 | 日本株、外国株(米国株、中国株、ASEAN株、韓国株、ロシア株)、投資信託、債券、FX、先物、CFD、金・銀・プラチナ現物など | |—|—| | 取引手数料 | スタンダードプラン:5万円まで55円、10万円まで99円、20万円まで115円、50万円まで275円、100万円まで535円、150万円まで640円、3000万円まで1013円、3000万円以上1070円 アクティブプラン:100万円まで0円、200万円まで1238円、300万円まで1691円、300万円以降は100万円増加ごとに+295円 ※条件を満たせば取引手数料が0円になる | | 単元未満株 | S株(単元未満株) | | 米国株の取り扱い | あり | | CFDの取り扱い | 株価指数CFD、商品CFD(個別株CFDはなし) | | 投資信託の積立 | あり |

ネット証券の代表的な存在の一社で、多くの個人投資家から支持を集めている証券会社です。取り扱っている金融商品が豊富で、日本株以外にも外国株や債券、CFDなどの取引が可能。

取引コストも安く、条件を満たせば国内株式売買手数料が無料になる「ゼロ革命」を実施中です。

SBI証券のここがおすすめ!

  • 取り扱っている金融商品が日本株以外も豊富
  • 手数料が安い
  • 単元未満株も売買もできる

楽天証券

楽天証券| 取り扱い金融商品 | 日本株、外国株(米国株、中国株、ASEAN株)、債券、FX、CFD、投資信託、金・銀・プラチナ現物、先物、バイナリーオプションなど | |—|—| | 取引手数料 | ゼロコース:0円(条件あり) 超割コース(大口優遇):0円 超割コース:5万円まで55円、10万円まで99円、20万円まで115円、50万円まで275円、100万円まで535円、150万円まで640円、3000万円まで1013円、3000万円以上で1070円 | | 単元未満株 | かぶミニ®(単元未満株取引) かぶツミ™(国内株式積立) | | 米国株の取り扱い | あり | | CFDの取り扱い | 株価指数CFD、商品CFD、バラエティCFD(個別株CFDはなし) | | 投資信託の積立 | あり |

SBI証券と同じく、ネット証券の代表的な存在の楽天グループに属している証券会社です。取り扱っている金融商品が多く、投資初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

大きな特徴は取引に応じて楽天ポイントが貰えること。貯まった楽天ポイントを使って投資も可能なので、楽天グループのサービスを使っている人におすすめです。

楽天証券のここがおすすめ!

  • 取引ツールが高機能
  • 手数料が安い
  • 取引に応じて楽天ポイントがもらえる

松井証券

松井証券| 取り扱い金融商品 | 日本株、外国株(米国株)、投資信託、FX、先物など | |—|—| | 取引手数料 | 26歳以上は50万円まで0円、100万円まで1000円(税込1100円)、200万円まで2000円(税込2200円)、※100万円増えるごとに1100円(税込)が加算。1億円超は10万円円(税込11万円)(上限) 25歳以下(未成年含む)は0円 | | 単元未満株 | あり | | 米国株の取り扱い | あり | | CFDの取り扱い | なし | | 投資信託の積立 | あり |

松井証券は1918年に創業し、100年以上証券業界で活躍している歴史ある証券会社です。26歳以上は1日の約定代金合計金額が50万円以下だと手数料が無料と、少額投資をする人にはうってつけとも言えます。

また、投資情報が豊富で、マネーサテライトの投資情報動画を無料で見ることができます。サポート体制も整っています。

松井証券のここがおすすめ!

  • 一定の範囲内なら手数料が無料
  • マーケット情報が豊富で、初心者向けの動画コンテンツもある
  • サポート体制が整っている

auカブコム証券

auカブコム証券| 取り扱い金融商品 | 日本株、外国株(米国株)、投資信託、FX、先物、取引所CFDなど | |—|—| | 取引手数料 | ワンショット手数料コース:0円超~5万円以下は55円、5万円超~10万円以下は99円、10万円超~20万円以下は115円、20万円超~50万円以下は275円、50万円超~100万円以下は535円、100万円以上は約定金額×0.099%(税込)+99円【上限:4,059円】 1日定額手数料コース:0円~100万円以下は無料、100万円超~200万円以下は2200円、200万円超~300万円以下は3300円、300万円超~400万円以下は4400円、400万円超~500万円以下は5500円、500万円以上は100万円毎に1100円加算 | | 単元未満株 | プチ株®(単元未満株) | | 米国株の取り扱い | あり | | CFDの取り扱い | 株価指数CFD、商品CFD(個別株CFDはなし) | | 投資信託の積立 | あり |

旧カブドットコム証券が名称を変更したのがauカブコム証券。取り扱っている金融商品が豊富で、米国株も取引可能です。また、手数料を2つのコースから自身の取引に合わせて選択できます。

特徴の一つとして、Pontaポイントを使って投資信託の購入ができ、投資信託を積み立てるとPontaポイントがもらえる点があります。

auカブコム証券のここがおすすめ!

  • 手数料を2つのコースから選択できる
  • Pontaポイントを使える
  • 単元未満株の「プチ株®」は1株から取引可能

PayPay証券

PayPay証券| 取り扱い金融商品 | 日本株、外国株(米国株)、投資信託、CFDなど | |—|—| | 取引手数料 | 東京証券取引所の立会時間内:「基準価格」に0.5%を乗じた価格 立会時間以外の時間帯:「基準価格」に1.0%を乗じた価格 | | 単元未満株 | 1000円から購入可能 | | 米国株の取り扱い | あり | | CFDの取り扱い | 日本株CFD(個別株の取引可能) | | 投資信託の積立 | あり |

PayPay株式会社やソフトバンク株式会社、みずほ証券株式会社などが株主のネット証券会社。日本株CFDは個別株CFDが取引できる証券会社です。

また、「PayPay資産運用」でPayPayマネー、PayPayポイントを使って資産運用ができる珍しいサービスもあります。

PayPay証券のここがおすすめ!

  • 1000円単位で購入可能
  • スマホアプリが操作しやすい
  • PayPayポイント、PayPayマネーを使える

少額投資でよくある質問

ここからは少額投資でよくある疑問点を一問一答形式で記載していきます。

少額投資はあまり意味がないと聞きますが?

確かに少額投資は大きな利益を挙げることができないので、意味がないと考えている人もいるでしょう。しかし、少額でも投資をしておけば、投資経験を積めます。

大きな資金ができて、いざ投資を始めようとして大きな失敗をするよりも、少ない資金で投資スキルを高めておくと失敗しにくくなります。

少額だとあまり儲けられないのでしょうか

基本的に投資する資金が大きいほどリターンも大きくなる傾向があるため、少額投資では大きく利益を出すことは難しいです。

ただし、少額である分、損失も小さくなる点はメリットでもあります。

少額投資のメリットを教えてください

主なメリットは、投資経験を積める、損失が少ない、配当金や株主優待を受け取れることが挙げられます。

10万円未満で購入できる銘柄はありますか

10万円以下で購入できる銘柄は1000以上あります。有名な企業としては楽天グループ、綜合警備保障、出前館、東レ、グリー、サイバーエージェントなどの株式は10万円以下で購入可能です(2023年11月20時点)。

ただし、今は10万円以下で購入できても、株価が上がれば購入できなくなることに留意しましょう。

まとめ

  • 少額で取引できる株の銘柄は膨大にある
  • 少額取引は、損失額を抑えつつ経験を積めるのがメリット
  • 少額で投資をしたいのなら、個別株以外にも投資信託など選択肢はいろいろある

この記事のまとめ

  • 初心者はルールを決めて投資する

  • 少額取引をする初心者におすすめの証券会社は楽天証券

  • 初心者はルールを決めて投資する

  • 少額取引をする初心者におすすめの証券会社は楽天証券

記事の編集責任者

齋藤直人 FINANCIAL JOURNAL編集長

齋藤直人

編集者歴20年以上。主に紙媒体で編集経験を積み、趣味系雑誌4誌の編集長を歴任。

雑誌の特集記事だけでなく、企業とのタイアップ企画、地域活性化事業への参画など、コンテンツ制作力を活かして幅広いフィールドで活躍。国会議員、企業の重役、スポーツ選手、芸能人などジャンルを問わず幅広いインタビュー経験を持つ。

FXトレーダー歴も5年以上あり、好きなトレードスタイルはスイングトレード。これまでの最大勝ち幅は1500pips

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資産運用はいくらからできる?初心者が始めやすい6種類、最低投資額や運用のコツも解説 コラム IOSマネーセミナー

資産運用に興味があるものの、どの程度の資金があれば始められるかわからないという人も多いでしょう。実際のところ、資産運用は1円で始められる場合もあり、少額からでも可能です。 この記事では、そもそも資産運用とは何か示したうえで、資産運用の種類を解説します。初心者が資産運用で失敗しないためのコツも解説しているため、ぜひ参考にしてください。 目次-閉じる5. 資産形成とは? 6. 資産運用はいくらから始められる? 7. 初心者でも始めやすい資産運用【6種類】メリット・最低投資額は? 8. 資産運用を始める必要性・メリットは? 9. 資産運用を始めるにあたって知っておきたいこと 10. 初心者でも失敗しないための資産運用方法は? 11. まとめ 資産運用とは? 資産運用とは、金融商品などに投資して資産を増やす方法です。資産運用の種類によって、リターンやリスクはそれぞれ異なります。種類ごとの特徴を理解したうえで、自分にあう方法を選ぶことが重要です。 資産運用の種類 主な資産運用の種類としては、以下のものがあります。 ・円預金 ・外貨預金 ・保険 ・株式 ・投資信託 ・債権 ・iDeCo ・つみたてNISA ・不動産 ・不動産投資信託 ・FX 資産運用はいくらから始められる? 資産運用は1円からでもチャレンジできます。定期預金も資産運用の一種であり、少額でも資産の積み立てができるからです。また、いわゆるスマホ投資なら、1円単位や100円単位の投資もできます。投資する金額が少ないと得られる利益も少ないものの、資産運用の勉強になります。 初心者でも始めやすい資産運用【6種類】メリット・最低投資額は? 初心者はどのような資産運用から始めればいいのでしょうか。ここでは、おすすめの6種類の方法について解説します。 投資信託 投資信託とは、株式や債権などの運用をプロのファンドマネージャーに委託できる金融商品です。投資に関する専門知識がなくても、さまざまな種類の金融商品に投資できます。ただし、元本保証はないため、リスクを考慮して選ぶ必要があります。 投資信託のメリット 投資信託の商品にはさまざまな株式や債権が含まれており、資産運用におけるリスクの分散が可能です。選択肢の幅も広く、さまざまな投資ができます。売買の判断はプロのファンドマネージャーが行うため、難しい局面においても適切に運用できて安心です。 投資信託はいくらから始められる? 投資信託は1万円程度から購入できる商品が多く、商品によっては100円からでも購入可能です。投資信託によって最低限必要な金額は異なります。ただし、ヘッジファンドの場合は数百万円から数千万円の資金が必要です。 株式投資 株式投資とは、企業が発行した株式を購入する資産運用の方法です。企業は、資金を調達するために株式を発行しています。株式を保有している人は、配当金や株主優待の受け取りが可能です。株式が値上がりしたときに売却すれば、購入金額との差額の利益を得られる場合もあります。 株式投資のメリット 株式投資はまとまった資金が必要なイメージもありますが、なかには少額で株式を購入できる企業もあります。少額の投資でも株主優待を受けられる場合もあるため、初心者にも人気があります。株式を発行している企業はたくさんあり、選択肢の幅が広いこともメリットです。 株式投資はいくらから始められる? 株式投資を始める際に必要な金額の目安は10万円程度です。株の1単元は100株であり、基本的には100株単位で購入します。 ただし、なかには単元未満株を販売している証券会社も存在します。たとえば、10株単位で購入できる株式ミニ投資なら、1万円程度から購入可能です。 債券投資 債権投資とは、企業や国が発行している債権を購入する資産運用の方法です。債権を購入すると、企業や国にお金を貸したことになります。債権の発行元によって最低投資額や利息は大きく異なるため、よく比較したうえで選ぶ必要があります。 債券投資のメリット 安定的な利息を得られるため、リスクを最小限に抑えて運用したい人には特におすすめです。株式投資に比べて元本割れのリスクが低く、資産を減らさずに手堅い運用ができます。少額から投資できる点も初心者向きである理由のひとつです。 債券投資はいくらから始められる? 債権投資のうち、個人向け国債であれば1万円から購入可能です。社債を選ぶ場合は、10万円単位や100万円単位の購入が基本になります。債権の発行元の信用度や利息も考慮し、無理なく購入できる金額の債権を選んで運用してみましょう。 iDeCo(個人型確定拠出年金) iDeCoとは個人型確定拠出年金のことであり、老後に必要な資金を蓄えるための制度です。公的年金に加入している20歳以上60歳未満の人なら、誰でもiDeCoを始められます。投資信託などの金融商品を自分で選んで運用できるため、将来に向けて資産を蓄えられます。 iDeCoのメリット iDeCoに加入すれば、将来のお金の不安に備えられます。老後の生活を公的年金だけでまかなうのは難しいといわれていますが、iDeCoで資産運用すれば不足分を補填できる可能性があります。また、iDeCoは税制面の優遇を受けられる点もメリットです。 iDeCoはいくらから始められる? iDeCoは月額5,000円から始められます。1,000円単位で掛金を増やせるため、収入や家計の状況に応じた運用が可能です。掛金はiDeCoを始めた後でも変更できます。ただし、掛金の上限は職業などによって異なっています。 つみたてNISA(少額投資非課税制度) つみたてNISAとは、非課税で少額の投資ができる制度です。年間40万円までの投資が対象となり、そこで得られた利益が最大で20年間課税対象外となります。選べる金融商品の種類は限られていますが、投資により長期的に資産を増やしていきたい人に向いています。 つみたてNISAのメリット つみたてNISAの場合、運用利益が課税対象にならずお得です。少額から始められ、資金が少なくてもチャレンジできます。いつでも自由に換金できるため、現金が必要になったときにも安心です。投資信託などで運用するため、資産運用に関する深い知識がなくても失敗を抑えられます。 つみたてNISAはいくらから始められる? つみたてNISAは100円から購入できる場合もあります。全体としては、数千円程度で購入できる商品が中心です。非課税となる投資金額は年間で40万円までであり、月額に換算すると約3万3,000円です。 不動産投資信託(REIT) 不動産投資信託(REIT)は、不動産を証券化して運用する方法です。投資家から集めた資金をもとに不動産投資を行い、得られる賃料収入や売却益を分配します。自分で不動産投資を始めるにはまとまった資金が必要ですが、不動産投資信託なら少額でも挑戦できます。 不動産投資信託のメリット 不動産投資信託の証券を購入すれば、間接的にさまざまな不動産のオーナーになれます。不動産運用による利益が分配され、配当は比較的安定的です。不動産そのものの運用は専門家が行うため、不動産投資に関する知識や経験がなくても利益を得られる可能性があります。 不動産投資信託はいくらから始められる? 不動産投資信託は、数万円から数十万円程度あれば始められます。自分で不動産投資を始めるためには最低でも数百万円以上かかりますが、不動産投資信託なら少ない資金で不動産の運用による利益を得られます。 資産運用を始める必要性・メリットは? 資産運用を始める必要性やメリットは何なのでしょうか。ここでは、それぞれについて解説します。 貯蓄では資産がほとんど増えない お金を貯蓄して資産を増やそうと考えている人もいるでしょう。しかし、現在は超低金利であり、単に金融機関へ預けているだけでは、お金はほとんど増えません。効率的にお金を増やしたいなら、資産運用のほうが向いています。 将来に備えた貯蓄が必要 人生100年時代といわれ、老後にたくさんのお金が必要になると考えられています。きちんと備えておかないと老後資金が不足する恐れもあります。少子高齢化も進んでいるため、年金に頼らず自力で備えておくことが大切です。 少ないリスクでも始められる 資産運用にはリスクもあり、方法によっては元本が減る可能性もあります。とはいえ、比較的リスクが低い方法も多くあります。少額から始められる方法を選べば、失敗を最小限に抑えた運用が可能です。 資産運用を始めるにあたって知っておきたいこと 資産運用を始めるなら、知っておくべきポイントがあります。以下で具体的に解説します。 資産は3つに分けて考える 資産運用を始めるなら、自分の資産を3つにわけて考えましょう。1つ目は5年以内に使うお金です。生活費など日々の生活に回すお金が含まれています。2つ目は、緊急事態に備えるためのお金です。病気や怪我をしたときなどに使えるよう、日常的に使用するお金とはわけておく必要があります。 3つ目は余裕資金です。ほかの資金をわけたうえで余ったお金が該当します。資産運用は元本割れするリスクもあるため、余裕資金で行いましょう。 初心者でも失敗しないための資産運用方法は? 初心者が資産運用で失敗しないためには、気を付けるべきことがあります。具体的に解説します。 長期投資を行う 長期投資とは、10年や20年単位で資産を運用し続けることです。長期投資なら、たとえ少ない資金で始めていても複利の効果で資産を大きく増やせる可能性があります。複利とは、元本と利子の合計に対してさらに利子がついていく仕組みです。 分割投資する 分割投資とは、投資する資金を分割して投資する方法です。たとえば、100万円の余裕資金がある場合、100万円で1つの株式を購入するのではなく、10万円ずつ別の株式を購入することが分割投資です。 分散投資する 分散投資とは、複数の金融商品に投資することです。資金をわけて投資するため、リスクを抑えられます。初心者は投資の判断が適切にできないケースもありますが、分散投資を行っていれば万が一の場合にも備えられます。 積立投資を選択する 積立投資とは、決まった頻度で一定額を投資していく方法です。少額でもコツコツ積み立てれば、まとまった資産を運用できます。購入するタイミングも一定であるため、投資判断に迷わない点もメリットです。 ポイント投資から始める ポイント投資とは、買い物などで貯めたポイントを使って投資する方法です。さまざまなポイントで株式や投資信託を購入できるようになっています。お金を使わずに投資を始められるため、気軽に資産運用を始めたい人に向いています。 まとめ 資産運用は少額からでも初められます。初心者でもリスクを抑えてチャレンジできる方法もあるため、余裕資金を使って資産運用を始めましょう。 資産運用を成功させるためには、セミナーに参加して勉強するのもひとつの方法です。IOSマネーセミナーでは投資や資産運用をはじめてみたい方におすすめの無料マネーセミナーを開催しております。 初心者でもはじめやすい、NISAやiDeCoの特徴などを解説しています。今ならFP無料相談ができる参加特典付きです。ぜひ気軽にご参加ください。 資産運用とは、金融商品などに投資して資産を増やす方法です。資産運用の種類によって、リターンやリスクはそれぞれ異なります。種類ごとの特徴を理解したうえで、自分にあう方法を選ぶことが重要です。 資産運用の種類 主な資産運用の種類としては、以下のものがあります。 ・円預金 ・外貨預金 ・保険 ・株式 ・投資信託 ・債権 ・iDeCo ・つみたてNISA ・不動産 ・不動産投資信託 ・FX 資産運用はいくらから始められる? 資産運用は1円からでもチャレンジできます。定期預金も資産運用の一種であり、少額でも資産の積み立てができるからです。また、いわゆるスマホ投資なら、1円単位や100円単位の投資もできます。投資する金額が少ないと得られる利益も少ないものの、資産運用の勉強になります。 初心者でも始めやすい資産運用【6種類】メリット・最低投資額は? 初心者はどのような資産運用から始めればいいのでしょうか。ここでは、おすすめの6種類の方法について解説します。 投資信託 投資信託とは、株式や債権などの運用をプロのファンドマネージャーに委託できる金融商品です。投資に関する専門知識がなくても、さまざまな種類の金融商品に投資できます。ただし、元本保証はないため、リスクを考慮して選ぶ必要があります。 投資信託のメリット 投資信託の商品にはさまざまな株式や債権が含まれており、資産運用におけるリスクの分散が可能です。選択肢の幅も広く、さまざまな投資ができます。売買の判断はプロのファンドマネージャーが行うため、難しい局面においても適切に運用できて安心です。 投資信託はいくらから始められる? 投資信託は1万円程度から購入できる商品が多く、商品によっては100円からでも購入可能です。投資信託によって最低限必要な金額は異なります。ただし、ヘッジファンドの場合は数百万円から数千万円の資金が必要です。 株式投資 株式投資とは、企業が発行した株式を購入する資産運用の方法です。企業は、資金を調達するために株式を発行しています。株式を保有している人は、配当金や株主優待の受け取りが可能です。株式が値上がりしたときに売却すれば、購入金額との差額の利益を得られる場合もあります。 株式投資のメリット 株式投資はまとまった資金が必要なイメージもありますが、なかには少額で株式を購入できる企業もあります。少額の投資でも株主優待を受けられる場合もあるため、初心者にも人気があります。株式を発行している企業はたくさんあり、選択肢の幅が広いこともメリットです。 株式投資はいくらから始められる? 株式投資を始める際に必要な金額の目安は10万円程度です。株の1単元は100株であり、基本的には100株単位で購入します。 ただし、なかには単元未満株を販売している証券会社も存在します。たとえば、10株単位で購入できる株式ミニ投資なら、1万円程度から購入可能です。 債券投資 債権投資とは、企業や国が発行している債権を購入する資産運用の方法です。債権を購入すると、企業や国にお金を貸したことになります。債権の発行元によって最低投資額や利息は大きく異なるため、よく比較したうえで選ぶ必要があります。 債券投資のメリット 安定的な利息を得られるため、リスクを最小限に抑えて運用したい人には特におすすめです。株式投資に比べて元本割れのリスクが低く、資産を減らさずに手堅い運用ができます。少額から投資できる点も初心者向きである理由のひとつです。 債券投資はいくらから始められる? 債権投資のうち、個人向け国債であれば1万円から購入可能です。社債を選ぶ場合は、10万円単位や100万円単位の購入が基本になります。債権の発行元の信用度や利息も考慮し、無理なく購入できる金額の債権を選んで運用してみましょう。 iDeCo(個人型確定拠出年金) iDeCoとは個人型確定拠出年金のことであり、老後に必要な資金を蓄えるための制度です。公的年金に加入している20歳以上60歳未満の人なら、誰でもiDeCoを始められます。投資信託などの金融商品を自分で選んで運用できるため、将来に向けて資産を蓄えられます。 iDeCoのメリット iDeCoに加入すれば、将来のお金の不安に備えられます。老後の生活を公的年金だけでまかなうのは難しいといわれていますが、iDeCoで資産運用すれば不足分を補填できる可能性があります。また、iDeCoは税制面の優遇を受けられる点もメリットです。 iDeCoはいくらから始められる? iDeCoは月額5,000円から始められます。1,000円単位で掛金を増やせるため、収入や家計の状況に応じた運用が可能です。掛金はiDeCoを始めた後でも変更できます。ただし、掛金の上限は職業などによって異なっています。 つみたてNISA(少額投資非課税制度) つみたてNISAとは、非課税で少額の投資ができる制度です。年間40万円までの投資が対象となり、そこで得られた利益が最大で20年間課税対象外となります。選べる金融商品の種類は限られていますが、投資により長期的に資産を増やしていきたい人に向いています。 つみたてNISAのメリット つみたてNISAの場合、運用利益が課税対象にならずお得です。少額から始められ、資金が少なくてもチャレンジできます。いつでも自由に換金できるため、現金が必要になったときにも安心です。投資信託などで運用するため、資産運用に関する深い知識がなくても失敗を抑えられます。 つみたてNISAはいくらから始められる? つみたてNISAは100円から購入できる場合もあります。全体としては、数千円程度で購入できる商品が中心です。非課税となる投資金額は年間で40万円までであり、月額に換算すると約3万3,000円です。 不動産投資信託(REIT) 不動産投資信託(REIT)は、不動産を証券化して運用する方法です。投資家から集めた資金をもとに不動産投資を行い、得られる賃料収入や売却益を分配します。自分で不動産投資を始めるにはまとまった資金が必要ですが、不動産投資信託なら少額でも挑戦できます。 不動産投資信託のメリット 不動産投資信託の証券を購入すれば、間接的にさまざまな不動産のオーナーになれます。不動産運用による利益が分配され、配当は比較的安定的です。不動産そのものの運用は専門家が行うため、不動産投資に関する知識や経験がなくても利益を得られる可能性があります。 不動産投資信託はいくらから始められる? 不動産投資信託は、数万円から数十万円程度あれば始められます。自分で不動産投資を始めるためには最低でも数百万円以上かかりますが、不動産投資信託なら少ない資金で不動産の運用による利益を得られます。 資産運用を始める必要性・メリットは? 資産運用を始める必要性やメリットは何なのでしょうか。ここでは、それぞれについて解説します。 貯蓄では資産がほとんど増えない お金を貯蓄して資産を増やそうと考えている人もいるでしょう。しかし、現在は超低金利であり、単に金融機関へ預けているだけでは、お金はほとんど増えません。効率的にお金を増やしたいなら、資産運用のほうが向いています。 将来に備えた貯蓄が必要 人生100年時代といわれ、老後にたくさんのお金が必要になると考えられています。きちんと備えておかないと老後資金が不足する恐れもあります。少子高齢化も進んでいるため、年金に頼らず自力で備えておくことが大切です。 少ないリスクでも始められる 資産運用にはリスクもあり、方法によっては元本が減る可能性もあります。とはいえ、比較的リスクが低い方法も多くあります。少額から始められる方法を選べば、失敗を最小限に抑えた運用が可能です。 資産運用を始めるにあたって知っておきたいこと 資産運用を始めるなら、知っておくべきポイントがあります。以下で具体的に解説します。 資産は3つに分けて考える 資産運用を始めるなら、自分の資産を3つにわけて考えましょう。1つ目は5年以内に使うお金です。生活費など日々の生活に回すお金が含まれています。2つ目は、緊急事態に備えるためのお金です。病気や怪我をしたときなどに使えるよう、日常的に使用するお金とはわけておく必要があります。 3つ目は余裕資金です。ほかの資金をわけたうえで余ったお金が該当します。資産運用は元本割れするリスクもあるため、余裕資金で行いましょう。 初心者でも失敗しないための資産運用方法は? 初心者が資産運用で失敗しないためには、気を付けるべきことがあります。具体的に解説します。 長期投資を行う 長期投資とは、10年や20年単位で資産を運用し続けることです。長期投資なら、たとえ少ない資金で始めていても複利の効果で資産を大きく増やせる可能性があります。複利とは、元本と利子の合計に対してさらに利子がついていく仕組みです。 分割投資する 分割投資とは、投資する資金を分割して投資する方法です。たとえば、100万円の余裕資金がある場合、100万円で1つの株式を購入するのではなく、10万円ずつ別の株式を購入することが分割投資です。 分散投資する 分散投資とは、複数の金融商品に投資することです。資金をわけて投資するため、リスクを抑えられます。初心者は投資の判断が適切にできないケースもありますが、分散投資を行っていれば万が一の場合にも備えられます。 積立投資を選択する 積立投資とは、決まった頻度で一定額を投資していく方法です。少額でもコツコツ積み立てれば、まとまった資産を運用できます。購入するタイミングも一定であるため、投資判断に迷わない点もメリットです。 ポイント投資から始める ポイント投資とは、買い物などで貯めたポイントを使って投資する方法です。さまざまなポイントで株式や投資信託を購入できるようになっています。お金を使わずに投資を始められるため、気軽に資産運用を始めたい人に向いています。 まとめ 資産運用は少額からでも初められます。初心者でもリスクを抑えてチャレンジできる方法もあるため、余裕資金を使って資産運用を始めましょう。 資産運用を成功させるためには、セミナーに参加して勉強するのもひとつの方法です。IOSマネーセミナーでは投資や資産運用をはじめてみたい方におすすめの無料マネーセミナーを開催しております。 初心者でもはじめやすい、NISAやiDeCoの特徴などを解説しています。今ならFP無料相談ができる参加特典付きです。ぜひ気軽にご参加ください。 マネーセミナー申込 この記事をシェアする 新着記事 年金いくらもらえるか|国民年金・厚生年金(令和4年度)の額や老後資金の作り方など紹介 iDeCoとNISAどちらを選ぶ?2つの制度について共通点や違いなどわかりやすく解説 30代におすすめする生命保険|保険に加入するべきや選び方など解説 iDeCo・確定拠出年金 NISA 保険 家計・貯金・貯蓄 年金・老後資金 教育資金 資産運用・投資