金利上昇すると「資産価格が下がる」納得の仕組み 東大名誉教授が経済学的視点で教える投資知識 国内経済 東洋経済オンライン

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一般的に、世の中の金利が上がると株式や債券のような金融商品の資産価格は下がります。この現象についてなぜなのか考えてみましょう。まず、株式や債券のような金融資産は将来的に収益を得られるものですが、その…

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✕ この考え方が「割り引く」です。「割り引く」ための指標には金利を用い、現在の価値に引き戻した価値を「現在価値」という言い方をします。 現在価値がわかると合理的に判断できる具体的な例で資産と金利の関係を考えてみましょう。

株式資産Aを保有すると、1年目、2年目ともに株式資産Aから収益(=配当)100万円を得られるとします。世の中の金利は5%です。現在100万円の収益の価値は当然100万円です。しかし、2年目に得られる100万円の収益の価値は実質的には100万円ではありません。

このように現在の価値に割り引く必要があるというわけです。そのために簡単な計算を用います。まず2年目の100万円を1年目の価値に割り引いた値をXとします。

世の中の金利は5%のため、Xの価値を1.05倍したものが2年目での100万円の価値です。逆に考えれば、100万円を1.05で割った95万2000円がXであるとわかります

2年目の100万円の現在価値 X×1.05=100万円 X=100万円÷1.05=95万2000円 1年目の100万円と2年目の収益の現在価値95万2000円=195万2000円の2つの収益を得られることが、株式資産Aを保有するメリット(=株式の価格)です。2年分の資産収益を現在価値で合計した値がこの資産の価格です。

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