ANAとJALの株主優待を徹底比較!おすすめはどっち?航空会社2社の違いとは? MONEY TIMES
ANAホールディングス <9202> と日本航空(JAL) <9201>の株主優待の特徴は、国内線運賃が50%割引になる株主割引券だ。同じくらいの投資額であればANAのほうがより多くの割引券をもらえるのでおすすめだ。 公開日:2021/08/27
- 著者竹国弘城
(画像=MONEY TIMES編集部) ANAホールディングス <9202> と日本航空(JAL) <9201>の株主優待の特徴は、国内線運賃が50%割引になる株主割引券だ。同じくらいの投資額であればANAのほうがより多くの割引券をもらえるのでおすすめだ。
ANAとJALの株主優待はどっちがおすすめ?- ANAもJALも国内線の普通席運賃が50%割引になる株主優待が主体
- 株主割引券の有効期限が長いのはJAL
- 同じくらいの投資額でより多くの株主割引券を受け取れるのはANA
- 100株だけでも株主優待を満喫したい人はANAがおすすめ
- 年に数回は家族や友人と旅行に行きたい人はJALがおすすめ
\ANA,JAL株を買うなら!/国内株式投資がおすすめのネット証券ランキング| | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |—|—|—|—|—|—| | | | | | | | | | 現物取引手数料 <1約定ごとプラン> | 〜5万円 | 55円 | 55円 | 55円 | 55円 | - | | 〜10万円 | 99円 | 99円 | 99円 | 99円 | | 〜50万円 | 275円 | 275円 | 275円 | 275円 | | 〜100万円 | 535円 | 535円 | 535円 | 535円 | | 現物取引手数料 <1日定額プラン> | 〜50万円 | 0円※1 | 550円 | 0円 | 0円 | 0円 | | 〜100万円 | 1,100円 | | 〜150万円 | 1,238円 | 2,750円 | 2,200円 | 2,200円 | 2,200円 | | 〜200万円 | | 〜300万円 | 1,691円 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 | | 現物取引手数料優遇制度 | ・25歳以下手数料無料 ・国内株式手数料マイレージ | ・<1約定ごとプラン> 手数料半額還元(月間手数料30万円以上) ・<1日定額プラン> 日計り取引手数料片道分還元 | ・25歳以下手数料無料 ・シニア割 ・NISA割 ・株主推進割 ・auで株式割 ・au割+ | 超割ポイントプログラム | 25歳以下手数料無料 | | 詳細 | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※ SBI証券、楽天証券、 マネックス証券、 auカブコム証券、松井証券、SMBC日興証券(ダイレクトコース)、DMM株、LINE証券、GMOクリック証券、SBIネオトレード証券のホームページをもとに作成(2022年9月28日時点) ※価格はすべて税込 ※SMBC日興証券はダイレクトコース ※<1約定ごとプラン>は約定代金、<1日定額プラン>は1日の約定代金合計 ※1:現物取引、信用取引(制度信用)、信用取引(一般信用)について、それぞれ別枠で100万円(最大300万円)まで0円
ANAとJALの株主になるには?株価や優待を受けるための最低投資額は?
(※株価チャートをdメニューマネーより引用しMONEY TIMES編集部作成)ANAやJALの株主優待を受けるためには、各銘柄を100株以上保有し、権利確定日の3月31日または9月30日時点で株主名簿に名前が載っていなければいけません。権利確定日とは?「株主としての権利が確定する日」として、それぞれの企業が定める日のこと。株主になるには、権利確定日から起算して3営業日前の権利付最終日までに株を購入する(買付注文が約定される)必要がある。
2023年3月と9月の権利付最終日と権利確定日、株主優待の発行時期、優待割引権の有効期間は以下のとおりだ。
3月権利確定分 | 9月権利確定分 | |
---|---|---|
権利確定日 (発行基準日) | 2023年3月31日(金) | 2023年9月30日(土) |
権利付最終日 | 2023年3月29日(水) | 2023年9月28日(木) |
株主優待発行時期 | 5月中旬 | 11月中旬 |
有効期間 | <ANA> 6月1日から翌年5月31日<JAL> 6月1日から翌年11月30日 | <ANA> 12月1日から翌年11月30日<JAL> 12月1日から翌々年5月31日 |
※筆者作成・ANAとJALの株価と最低投資額は?
ANAとJALの株価と、株の購入に必要な最低投資額(取引手数料を除く)は以下のとおりだ。
銘柄 | コード | 株価 | 最低投資額 |
---|---|---|---|
ANAホールディングス | 9202 | 2865.5円 | 28万6,550円 |
日本航空(JAL) | 9201 | 2,723円 | 27万2,300円 |
※筆者作成(株価、最低投資額は2023年1月20日終値)▼ANAホールディングス <9202> 株価推移
(チャート=d menuマネーより引用)▼JAL株価推移
(チャート=d menuマネーより引用) 新型コロナウイルスの感染拡大は航空業界を直撃した。入国制限や移動の自粛による旅客需要の減少を受け、両社ともに2021年3月期、2022年3月期と2期連続で大幅な赤字となった。
しかし2023年2月2日に両社が発表した2022年4~12月期連結決算は、両社とも純利益が黒字に。日本の水際対策緩和や円安を追い風に国際線の旅客需要も回復に向かっており、2023年3月期は黒字化を見込んでいる。
両社の株価は、新型コロナウイルスの発生を受け、2020年1月から3月にかけて大きく下落した。2023年1月現在も急落前を下回る水準で推移している。
2022年以降は旅客需要の回復が進み、株価も上昇基調にある。為替の影響や燃油市況による費用増加という懸念材料はあるものの、旅客需要の本格的な回復による株価上昇に期待したい。
最低投資額は、ANA、JALともに30万円弱でほとんど差はありません。株主割引券の有効期間は、ANAが1年間であるのに対してJALは1年6ヵ月であり、JALのほうがより余裕を持って利用できます。
\1日定額プランなら300株まで取引手数料無料!/SBI証券の詳細を見る(公式サイト)【関連記事】>>株初心者におすすめの銘柄の選び方・投資スタイル やってはいけない4つのことは?
ANAとJALの株主優待を徹底比較!両社とも国内線運賃の割引がメイン
(画像=aapsky/stock.adobe.com)ANAとJALの株主優待内容は、どちらも国内線の運賃割引が主体で、そのほかにいくつかの優待サービスがあります。ANAとJALの株主優待比較表| 株主優待内容 | ANAホールディングス | 日本航空(JAL) | |—|—|—| | 国内線搭乗優待 | 株主優待番号 ご案内書 | 国内線株主優待割引運賃 (ANA FLEX D運賃の 50%割引) ・株主優待番号1つにつき 1名分、片道1区間 ・保有株数に応じた枚数の「株主優待番号ご案内書」が発行される ・プレミアムクラスへの 変更も可能 | 株主 割引券 | 国内線普通席運賃の50%割引(※1) ・割引券1枚で1名分、片道1区間 ・保有株数に応じた枚数の「株主割引券」が発行される ・クラスJまたは ファーストクラスへの 変更も可能 | | マイル積算率 | ・区間基本マイルの75% ・プレミアム株主優待 割引運賃は125% | ・区間基本マイルの75% ・クラスJ株主割引利用時は85% ・ファーストクラス株主割引利用時は125% | | グループ内ホテル、 提携ホテル優待 | ANA グループ 優待券1冊 (優待クーポン18枚) | ・提携ホテル室料 20%割引 ・対象ホテル飲食費 10%割引 | - | | パッケージツアー 割引 | ・ANAトラベラーズダイナミックパッケージ(国内/海外)の支払いに利用できるクーポン (旅行代金総額に応じて、国内1,000円〜7,500円分、海外1,000円〜3万円分) ・対象の海外・国内ツアー商品 5%割引 | 海外・国内旅行商品 割引券 | ・対象の海外旅行商品 2〜7%割引 ・対象の国内旅行商品 2%割引 ・1枚で株主含む参加者 全員割引 (100~199株保有の場合は 5月のみ国内・海外各2枚発行、 200株以上保有の場合は 5月と11月に国内・海外各2枚、年間4枚発行) | | 空港内売店での 買い物割引 | 空港内売店または 免税店での買い物 10%割引×5枚 | - | | ゴルフ料金割引 | ・「武蔵の杜カントリークラブ」 ゴルフプレー料金 優待券×4枚 ・「早来カントリー倶楽部」 ゴルフプレー料金 優待券×3枚 ※1枚で4名まで 利用可能 | - | | 通信販売 | 株主限定通信販売 | - | | その他の株主 サービス | 「株主様専用サイト」 ・機体工場見学 ・ANAカレンダー ・株主特別価格による通信販売 | 「株主特別企画」 ・JAL工場見学「SKY MUSEUM」など |
※ANAホームページおよびJALホームページをもとに作成(2023年1月20日時点) ※1:2023年4月12日以降搭乗分から、「フレックス」運賃の50%割引(小児は75%割引)に変更 ANAとJALの株主優待のメインとなる国内線搭乗割引サービスでは、どちらも普通席運賃が50%割引になります。\ANA,JAL株の購入手数料が最安!/SBIネオトレード証券の詳細を見る(公式サイト)
ANAとJALの搭乗運賃割引券の発行枚数の違いは?
(画像=vpanteon/stock.adobe.com) ANAもJALも、国内線普通席の運賃が50%割引になる株主割引券が発行される点は同じだ。しかし、所有株数に応じた発行枚数基準に違いがある。
受け取れる株主割引券の枚数(保有株数100株〜1,000株の場合)| 保有株数 | ANA | JAL | |—|—|—| | 3月権利獲得分 | 9月権利獲得分 | 3月権利獲得分 | 9月権利獲得分 | | 100株 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | - | | 200株 | 2枚 | 2枚 | 1枚 | 1枚 | | 300株 | 3枚 | 3枚 | 2枚 (3枚) | 1枚 (2枚) | | 400株 | 4枚 | 4枚 | 2枚 (3枚) | 2枚 (3枚) | | 500株 | 3枚 (4枚) | 2枚 (3枚) | | 600株 | 5枚 | 5枚 | 3枚 (4枚) | 3枚 (4枚) | | 700株 | 4枚 (5枚) | 3枚 (4枚) | | 800株 | 6枚 | 6枚 | 4枚 (5枚) | 4枚 (5枚) | | 900株 | 5枚 (6枚) | 4枚 (5枚) | | 1,000株 | 7枚 | 7枚 | 5枚 (7枚) | 5枚 (7枚) |
※ANAホームページおよびJALホームページをもとに作成(2023年1月20日現在) ※JALのカッコ内の枚数は3年以上継続保有する株主の場合 上表のとおり、保有株数が同じならANAのほうが受け取れる枚数は多い。
なお、JALでは300株以上を3年以上継続して保有する株主に対して株主割引券を追加発行している( 7基準日連続、同一株主番号で株主名簿に記載された株主が対象)。
追加発行される枚数は、300株以上保有する株主が各基準日ごとに1枚(年2枚)、1,000株以上保有する株主が2枚(年4枚)だ。長期保有すればANAとの差は縮まる。
ANAとJALの株価水準や優待獲得に必要な投資額はほぼ同じです(2023年1月20日時点)。株主優待を目的に投資する場合、利用する航空会社にこだわりがなければ、同じくらいの投資額でより多くの割引券を受け取れるANAのほうが有利と言えるでしょう。 株主割引後の運賃でもANAのほうが安い傾向がある。
<参考:東京(羽田)→札幌(新千歳)の株主割引運賃比較(2023年1月適用運賃)>| 航空会社 | 株主割引運賃(カッコ内は基準運賃) | |—|—| | 通常時 | ピーク時 | | ANA | 1万9,600円 (3万9,200円) | 2万750円 (4万1,500円) | | JAL | 2万650円 (4万1,250円) | 2万1,950円 (4万3,850円) |
※株主優待割引運賃/小児株主優待割引運賃|ANA公式HP、大人普通運賃|JAL公式HPをもとに筆者作成(2023年1月20日現在)
ANAとJALの株を買うならどこがおすすめ?手数料が安いネット証券5選
(画像=MONEY TIMES編集部)1約定ごとプランでなるべく手数料を抑えてANAやJALの株を購入できるのはSBIネオトレード証券とDMM株です。何株購入しても手数料が最安です。1日定額プランの場合は、SBIネオトレード証券やGMOクリック証券、SBI証券、楽天証券が良いだろう。これらの証券会社では、1日の約定代金の合計で100万円までは手数料がかからない。
国内株式の取引手数料体系には、1注文ごとの約定代金に応じて手数料が決まる「1約定ごとプラン」と、1日の約定代金の合計金額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」がある(手数料プランの名称や取り扱いの有無は証券会社によって異なる)。
ANA株、JAL株の優待を獲得するために必要な投資金額と、各証券会社でかかる取引手数料は次のとおりだ。取引手数料欄のカッコ内の金額は、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」を利用し、その日に他の取引がなかった場合の手数料を記載した。
ANA株購入にかかる手数料(1約定ごと手数料プラン)| 優待内容・必要投資金額 | 取引手数料(税込) | |—|—| | 株主割引券枚数 (年間) | 優待獲得必要株数 | 必要投資金額 | | | | | | | 2枚 | 100株 | 28万6,550円 | 198円 (0円) | 198円(-) | 260円(0円) | 275円(0円) | 275円(0円) | | 4枚 | 200株 | 57万3,100円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 6枚 | 300株 | 85万9,650円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 8枚 | 400株 | 114万6,200円 | 440円(880円) | 440円(-) | 550円(1,238円) | 640円(1,238円) | 640円(2,200円) | | 10枚 | 600株 | 171万9,300円 | 660円(1,100円) | 660円(-) | 880円(1,238円) | 1,013円(1,238円) | 1,013円(2,200円) |
※手数料はSBIネオトレード証券、DMM.com証券(DMM株)、GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の公式ホームページより(2023年1月20日現在) ※必要投資金額は、2023年1月20日終値(2865.5円)をもとに算出 ※取引手数料欄のカッコ内の金額は、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」を利用し、その日に他の取引がなかった場合 ※DMM株は1日定額プランがないため金額の記載なしJAL株購入にかかる手数料(1約定ごと手数料プラン)| 優待内容・必要投資金額 | 取引手数料(税込) | |—|—| | 株主割引券枚数 (年間) | 優待獲得必要株数 | 必要投資金額 | | | | | | | 1枚 | 100株 | 27万2,300円 | 198円(0円) | 198円(-) | 260円(0円) | 275円(0円) | 275円(0円) | | 2枚 | 200株 | 54万4,600円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 3枚 | 300株 | 81万6,900円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 5枚 | 500株 | 136万1,500円 | 440円(880円) | 440円(-) | 550円(1,238円) | 640円(1,238円) | 640円(2,200円) | | 10枚 | 1,000株 | 272万3,000円 | 660円(1,540円) | 660円(-) | 880円(1,691円) | 1,013円(1,691円) | 1,013円(3,300円) |
※手数料はSBIネオトレード証券、DMM.com証券(DMM株)、GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の公式ホームページより(2023年1月20日現在) ※必要投資金額は、2023年1月20日終値(2,723円)をもとに算出 ※取引手数料欄のカッコ内の金額は、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」を利用し、その日に他の取引がなかった場合 ※DMM株は1日定額プランがないため金額の記載なし 1日定額プランの場合、2023年1月20日時点のANAとJALの株価水準であれば、それぞれ300株まで手数料無料で購入できる(同じ日に他の取引をしない場合)。1日に400株以上購入するのであれば、SBIネオトレード証券の手数料が最も安い。
1日定額プランに手数料無料枠のある証券会社を利用する場合、購入する日を分けて1日あたりの約定代金を100万円以内に抑えれば、手数料をかけず購入できます。
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ANAとJAL、株主優待がおすすめなのはどっち?
(画像=MONEY TIMES編集部)・100株だけでも株主優待を満喫したい人は「ANA」がおすすめ
100株保有でも株主優待のメリットを十分享受できるのはANAです。 100株保有の場合を見ると、ANAは「株主優待番号ご案内書」と「ANAグループ優待券」を年2回受け取ることができるのに対して、JALでは「株主割引券」と「海外・国内旅行商品割引券」が発行されるのは年1回のみだ(200株以上保有で年2回)。
ANAなら、100株しか保有できず割引運賃を年2回しか利用できなくても、大株主と同じように株主1人につき1冊ずつグループ優待券が発行されます。これを使って、さまざまなANAのサービスを安く利用できるメリットがあります。
\株式投資の総合力で選ぶならここ!/SBI証券の詳細を見る(公式サイト)・年に数回は家族や友人と旅行に行きたい人は「JAL」がおすすめ
年に数回は家族や友人と旅行に行きたい人は、100株以上の保有で参加者全員の旅行代金が2〜7%割引になるJALの「海外・国内旅行商品割引券」が大いに役立つはずです。 割引券をもらうには、3月末時点で100株以上の保有が必要だ。100株以上であれば保有株数にかかわらず、5月に海外旅行商品割引券と国内旅行商品割引券をそれぞれ2枚ずつもらえる。
9月末時点で200株以上保有している株主には、11月にもそれぞれ2枚ずつ割引券が発行される。
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ANAの株主優待の2つの特徴 豊富な優待内容、専用サイトの設置
(画像=MONEY TIMES編集部) 国内線搭乗割引サービス(50%割引)以外の、ANAの株主優待の主な特徴は2つだ。
ANA株主優待の2つの特徴- 特徴1,「ANAグループ優待券」の優待内容がバラエティに富んでいる
- 特徴2,「株主様専用サイト」が用意されている
特徴1,「ANAグループ優待券」の優待内容がバラエティに富んでいる
「ANAグループ優待券」の株主優待サービスはバラエティに富んでおり、グループが手掛けるさまざまな事業で優待を受けられる。
・ANAグループの対象ホテル内での各種割引(室料20%割引、レストランまたはバーでの飲食代10%割引) ・ANAグループ各社国内・海外ツアー料金割引(旅行代金に応じた割引クーポン、旅行代金5%割引) ・空港内売店あるいは免税店での買物代金10%割引 ・対象ゴルフコースでの優待料金利用 ・株主限定の通信販売ANAグループ優待券は、優待クーポン18枚が入った冊子です。100株以上保有の株主に対して1人1冊発行されます。
特徴2,「株主様専用サイト」が用意されている
3月末と9月末に100株以上の株式を保有している株主は、固有の株主番号でログインする「株主様専用サイト」を利用できます。 「株主様専用サイト」では、株主優待情報が提供されるだけでなく、人気のあるANA機体工場見学の申し込みができたり、株主に配布されるカレンダーの種類(壁掛け型または卓上型)を選べたりする。
ほかにもANA優待旅行商品の申し込みができたり、厳選された通信販売商品を株主特別価格で購入できたりします。株主でなければログインできないサイトには特別感を感じるでしょう。
JALの株主優待の2つの特徴 何人でも割引になる優待、特別企画展
(画像=MONEY TIMES編集部作成) 国内線搭乗割引サービス(50%割引)以外の、JALの株主優待の特徴は2つだ。
JALの株主優待の特徴- 特徴1,「海外・国内ツアー割引券」は大人数の旅行でも参加者全員が割引対象
- 特徴2,趣向を凝らした「株主特別企画」
特徴1,「海外・国内ツアー割引券」は大人数の旅行でも参加者全員が割引対象
海外・国内ツアー割引券は割引券1枚で対象のJALパッケージツアー料金が一律2〜7%割引になる優待サービスです。最大の特徴は株主と同行する人なら誰でも、何人でも割引対象になることです。 JALの「海外・国内ツアー割引券」は、保有株数によって配布枚数が異なる。
<100~199株>・年1回発行(5月中旬) ・海外旅行商品割引券2枚と国内旅行商品割引券2枚<200株以上>・5月中旬と11月中旬の年2回発行 ・それぞれ海外旅行商品割引券2枚と国内旅行商品割引券2枚(年間では各4枚)一般的な割引券だと1枚で利用できる人数には制限があるので、参加者全員が割引対象になるJALの優待サービスは魅力的です。
特徴2,趣向を凝らした「株主特別企画」
例年100株以上を保有する株主を対象に、工場見学などの特別企画が用意されている。
<2022年9月株主の企画例>企画A(東京地区)「JAL工場見学〜SKYMUSEUM〜」 概要:大型のマルチディスプレイなどを導入して全面リニューアルした展示エリアや格納庫の見学 企画B(大阪地区)「伊丹空港 客室訓練施設・工場見学」 概要:伊丹空港の格納庫見学やJ-AIRの客室訓練施設見学 企画Aは各回50名(株主1名につき同伴者3名まで可)の4回(計200名)、企画Bは各回30名(同)の2回(計60名)の定員があり、参加は抽選制だ。
定員が少なく狭き門と言えますが、一般に公開されていない客室訓練施設の見学などは貴重です。
株主優待を目的としたANAやJALへの投資は意味があるのか?
(画像=naka/stock.adobe.com) ANAやJALは100株購入するにも30万円程度の資金が必要になるため、株式投資初心者にはやや敷居が高いかもしれない。
しかし両社とも国内線の搭乗割引サービスやツアーの割引など株主優待が充実しているので、ANAまたはJALの株式を購入することは、初心者であっても検討に値するだろう。
お盆や正月、ゴールデンウィークなどの繁忙期は株主優待用の座席数が制限され、予約時期によっては完売することもある。その点に気をつければ、どちらも株主優待のメリットを大いに活かせる銘柄と言えるだろう。
ANAとJALの株主優待についてよくある11のQ&A
ANAとJALの株主優待を獲得する方法は?ANAやJALの株主優待を受けるためには、権利確定日の3月31日や9月30日時点で100株以上保有する株主として株主名簿に名前が記載されていなければならない。そのためには、権利確定日の2営業日前にあたる権利付最終日までに株式の購入が必要だ。ANAの株主優待の特徴は?運賃割引のほか、提携ホテルの宿泊代金や対象ツアー旅行代金の割引、ゴルフプレー料金の割引などの優待が受けられる。「株主様専用サイト」からは、株主限定機体工場見学の申し込みや優待情報などを確認できる。JALの株主優待の特徴は?運賃割引のほか、対象ツアーの旅行代金が一律2〜7%割引になる。最大の特徴は株主と同行する人なら誰でも、何人でも割引対象になることだ。保有株数によってもらえる割引券の枚数は異なる。株主向けの特別企画として、例年100株以上を保有する株主を対象に工場見学なども開催されている。ANAとJALの株主優待はどっちがいい?ANAもJALも、国内線普通席の運賃が50%割引になる株主割引券が発行される点は同じだ。しかし、所有株数に応じた発行枚数基準には違いがあり、保有株数が同じならANAのほうが株主割引券を受け取れる枚数は多い。 JALでは3年以上の長期保有株主に対して株主割引券を追加発行しており、長期保有すればANAとの枚数差は縮まる。株主優待を目的としたANAやJALへの投資は意味がある?ANAやJALは、100株でも30万円程度の投資資金が必要になるため、株式投資初心者には敷居が高いかもしれない。 しかし、両社とも国内線の搭乗割引や旅行商品の割引など株主優待はかなり充実しており、株主優待を目的に投資する価値は十分あると言える。ANAの株主優待券は1枚で何人まで利用できる?国内線の搭乗割引優待券は、1枚につき片道1区間、1名分の運賃が割引になる。旅行商品の優待券は1枚で5名まで、ゴルフプレー料金優待券は1枚で1組4名まで利用できる。ANAの株を100株買うにはいくら必要?2023年1月20日の終値(2865.5円)で計算すると、28万6,550円必要だ(取引手数料を除く)。JALの株を100株買うにはいくら必要?2023年1月20日の終値(2,723円)で計算すると、27万2,300円必要だ(取引手数料を除く)。ANA株で優待を受けるには何株?基準日である3月31日または9月30日時点で、100株以上の保有が必要だ。JAL株の配当利回りは?新型コロナウイルス感染拡大の影響による旅客需要の急減により、JALは2021年3月期、2022年3月期と2期連続で大幅な損失を出した。 これに伴い、2020年3月期の期末配当から2023年3月期の中間配当まで無配が続いている状況だ。2023年3月期の期末配当での復配を目指しているが、2023年1月20日時点では未定となっている。地政学リスクの長期化や原油市況の高騰等のリスクへの警戒は引き続き必要なものの、今後大きなイベントリスクが発生しない限り、当社は今期の業績目標の達成と、2023年3月期末での復配を目指しております。出典:「配当情報|JALホームページ」(2023年1月20日閲覧)
ANAの配当金はいくら?新型コロナウイルス感染拡大の影響による旅客需要の急減により、ANAは2021年3月期、2022年3月期と2期連続で大幅な損失を出し、2020年3月期から無配が続いている。 旅客需要は回復に向かっており、2023年3月期には黒字転換を見込んでいるが、復配は2024年3月期以降にずれ込みそうだ。執筆・竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。 より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。 ■保有資格1級ファイナンシャルプランニング技能士CFP®︎証券外務員1種サウナ・スパプロフェッショナル 名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。 より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。 ■保有資格1級ファイナンシャルプランニング技能士CFP®︎一種証券外務員サウナ・スパプロフェッショナル 【関連記事】 ・ネット証券をランキングで比較! ・スマホでネット証券の株取引を始める時に注意しておきたい3つのこと ・株式投資に必要な資金はいくら?10万円以下で購入できる東証一部銘柄も紹介 ・株式投資の初心者がやってはいけない4つのこと 銘柄の選び方や投資方法は? ・株の始め方5ステップ 証券会社選び、いくら投資すべきか、銘柄選び、NG行動など初心者が知っておきたいこと ・ANAとJALの株主優待を徹底比較!お得なのはどっち?
(※株価チャートをdメニューマネーより引用しMONEY TIMES編集部作成) ANAやJALの株主優待を受けるためには、各銘柄を100株以上保有し、権利確定日の3月31日または9月30日時点で株主名簿に名前が載っていなければいけません。 権利確定日とは?「株主としての権利が確定する日」として、それぞれの企業が定める日のこと。 株主になるには、権利確定日から起算して3営業日前の権利付最終日までに株を購入する(買付注文が約定される)必要がある。
2023年3月と9月の権利付最終日と権利確定日、株主優待の発行時期、優待割引権の有効期間は以下のとおりだ。
3月権利確定分 | 9月権利確定分 | |
---|---|---|
権利確定日 (発行基準日) | 2023年3月31日(金) | 2023年9月30日(土) |
権利付最終日 | 2023年3月29日(水) | 2023年9月28日(木) |
株主優待発行時期 | 5月中旬 | 11月中旬 |
有効期間 | <ANA> 6月1日から翌年5月31日<JAL> 6月1日から翌年11月30日 | <ANA> 12月1日から翌年11月30日<JAL> 12月1日から翌々年5月31日 |
※筆者作成 ・ANAとJALの株価と最低投資額は?
ANAとJALの株価と、株の購入に必要な最低投資額(取引手数料を除く)は以下のとおりだ。
銘柄 | コード | 株価 | 最低投資額 |
---|---|---|---|
ANAホールディングス | 9202 | 2865.5円 | 28万6,550円 |
日本航空(JAL) | 9201 | 2,723円 | 27万2,300円 |
※筆者作成(株価、最低投資額は2023年1月20日終値) ▼ANAホールディングス <9202> 株価推移
(チャート=d menuマネーより引用) ▼JAL株価推移
(チャート=d menuマネーより引用) 新型コロナウイルスの感染拡大は航空業界を直撃した。入国制限や移動の自粛による旅客需要の減少を受け、両社ともに2021年3月期、2022年3月期と2期連続で大幅な赤字となった。
しかし2023年2月2日に両社が発表した2022年4~12月期連結決算は、両社とも純利益が黒字に。日本の水際対策緩和や円安を追い風に国際線の旅客需要も回復に向かっており、2023年3月期は黒字化を見込んでいる。
両社の株価は、新型コロナウイルスの発生を受け、2020年1月から3月にかけて大きく下落した。2023年1月現在も急落前を下回る水準で推移している。
2022年以降は旅客需要の回復が進み、株価も上昇基調にある。為替の影響や燃油市況による費用増加という懸念材料はあるものの、旅客需要の本格的な回復による株価上昇に期待したい。
最低投資額は、ANA、JALともに30万円弱でほとんど差はありません。株主割引券の有効期間は、ANAが1年間であるのに対してJALは1年6ヵ月であり、JALのほうがより余裕を持って利用できます。
\1日定額プランなら300株まで取引手数料無料!/SBI証券の詳細を見る(公式サイト) 【関連記事】>>株初心者におすすめの銘柄の選び方・投資スタイル やってはいけない4つのことは?
ANAとJALの株主優待を徹底比較!両社とも国内線運賃の割引がメイン
(画像=aapsky/stock.adobe.com) ANAとJALの株主優待内容は、どちらも国内線の運賃割引が主体で、そのほかにいくつかの優待サービスがあります。 ANAとJALの株主優待比較表| 株主優待内容 | ANAホールディングス | 日本航空(JAL) | |—|—|—| | 国内線搭乗優待 | 株主優待番号 ご案内書 | 国内線株主優待割引運賃 (ANA FLEX D運賃の 50%割引) ・株主優待番号1つにつき 1名分、片道1区間 ・保有株数に応じた枚数の「株主優待番号ご案内書」が発行される ・プレミアムクラスへの 変更も可能 | 株主 割引券 | 国内線普通席運賃の50%割引(※1) ・割引券1枚で1名分、片道1区間 ・保有株数に応じた枚数の「株主割引券」が発行される ・クラスJまたは ファーストクラスへの 変更も可能 | | マイル積算率 | ・区間基本マイルの75% ・プレミアム株主優待 割引運賃は125% | ・区間基本マイルの75% ・クラスJ株主割引利用時は85% ・ファーストクラス株主割引利用時は125% | | グループ内ホテル、 提携ホテル優待 | ANA グループ 優待券1冊 (優待クーポン18枚) | ・提携ホテル室料 20%割引 ・対象ホテル飲食費 10%割引 | - | | パッケージツアー 割引 | ・ANAトラベラーズダイナミックパッケージ(国内/海外)の支払いに利用できるクーポン (旅行代金総額に応じて、国内1,000円〜7,500円分、海外1,000円〜3万円分) ・対象の海外・国内ツアー商品 5%割引 | 海外・国内旅行商品 割引券 | ・対象の海外旅行商品 2〜7%割引 ・対象の国内旅行商品 2%割引 ・1枚で株主含む参加者 全員割引 (100~199株保有の場合は 5月のみ国内・海外各2枚発行、 200株以上保有の場合は 5月と11月に国内・海外各2枚、年間4枚発行) | | 空港内売店での 買い物割引 | 空港内売店または 免税店での買い物 10%割引×5枚 | - | | ゴルフ料金割引 | ・「武蔵の杜カントリークラブ」 ゴルフプレー料金 優待券×4枚 ・「早来カントリー倶楽部」 ゴルフプレー料金 優待券×3枚 ※1枚で4名まで 利用可能 | - | | 通信販売 | 株主限定通信販売 | - | | その他の株主 サービス | 「株主様専用サイト」 ・機体工場見学 ・ANAカレンダー ・株主特別価格による通信販売 | 「株主特別企画」 ・JAL工場見学「SKY MUSEUM」など |
※ANAホームページおよびJALホームページをもとに作成(2023年1月20日時点) ※1:2023年4月12日以降搭乗分から、「フレックス」運賃の50%割引(小児は75%割引)に変更 ANAとJALの株主優待のメインとなる国内線搭乗割引サービスでは、どちらも普通席運賃が50%割引になります。 \ANA,JAL株の購入手数料が最安!/SBIネオトレード証券の詳細を見る(公式サイト)
ANAとJALの搭乗運賃割引券の発行枚数の違いは?
(画像=vpanteon/stock.adobe.com) ANAもJALも、国内線普通席の運賃が50%割引になる株主割引券が発行される点は同じだ。しかし、所有株数に応じた発行枚数基準に違いがある。
受け取れる株主割引券の枚数(保有株数100株〜1,000株の場合)| 保有株数 | ANA | JAL | |—|—|—| | 3月権利獲得分 | 9月権利獲得分 | 3月権利獲得分 | 9月権利獲得分 | | 100株 | 1枚 | 1枚 | 1枚 | - | | 200株 | 2枚 | 2枚 | 1枚 | 1枚 | | 300株 | 3枚 | 3枚 | 2枚 (3枚) | 1枚 (2枚) | | 400株 | 4枚 | 4枚 | 2枚 (3枚) | 2枚 (3枚) | | 500株 | 3枚 (4枚) | 2枚 (3枚) | | 600株 | 5枚 | 5枚 | 3枚 (4枚) | 3枚 (4枚) | | 700株 | 4枚 (5枚) | 3枚 (4枚) | | 800株 | 6枚 | 6枚 | 4枚 (5枚) | 4枚 (5枚) | | 900株 | 5枚 (6枚) | 4枚 (5枚) | | 1,000株 | 7枚 | 7枚 | 5枚 (7枚) | 5枚 (7枚) |
※ANAホームページおよびJALホームページをもとに作成(2023年1月20日現在) ※JALのカッコ内の枚数は3年以上継続保有する株主の場合 上表のとおり、保有株数が同じならANAのほうが受け取れる枚数は多い。
なお、JALでは300株以上を3年以上継続して保有する株主に対して株主割引券を追加発行している( 7基準日連続、同一株主番号で株主名簿に記載された株主が対象)。
追加発行される枚数は、300株以上保有する株主が各基準日ごとに1枚(年2枚)、1,000株以上保有する株主が2枚(年4枚)だ。長期保有すればANAとの差は縮まる。
ANAとJALの株価水準や優待獲得に必要な投資額はほぼ同じです(2023年1月20日時点)。株主優待を目的に投資する場合、利用する航空会社にこだわりがなければ、同じくらいの投資額でより多くの割引券を受け取れるANAのほうが有利と言えるでしょう。 株主割引後の運賃でもANAのほうが安い傾向がある。
<参考:東京(羽田)→札幌(新千歳)の株主割引運賃比較(2023年1月適用運賃)>| 航空会社 | 株主割引運賃(カッコ内は基準運賃) | |—|—| | 通常時 | ピーク時 | | ANA | 1万9,600円 (3万9,200円) | 2万750円 (4万1,500円) | | JAL | 2万650円 (4万1,250円) | 2万1,950円 (4万3,850円) |
※株主優待割引運賃/小児株主優待割引運賃|ANA公式HP、大人普通運賃|JAL公式HPをもとに筆者作成(2023年1月20日現在)
ANAとJALの株を買うならどこがおすすめ?手数料が安いネット証券5選
(画像=MONEY TIMES編集部) 1約定ごとプランでなるべく手数料を抑えてANAやJALの株を購入できるのはSBIネオトレード証券とDMM株です。何株購入しても手数料が最安です。 1日定額プランの場合は、SBIネオトレード証券やGMOクリック証券、SBI証券、楽天証券が良いだろう。これらの証券会社では、1日の約定代金の合計で100万円までは手数料がかからない。
国内株式の取引手数料体系には、1注文ごとの約定代金に応じて手数料が決まる「1約定ごとプラン」と、1日の約定代金の合計金額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」がある(手数料プランの名称や取り扱いの有無は証券会社によって異なる)。
ANA株、JAL株の優待を獲得するために必要な投資金額と、各証券会社でかかる取引手数料は次のとおりだ。取引手数料欄のカッコ内の金額は、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」を利用し、その日に他の取引がなかった場合の手数料を記載した。
ANA株購入にかかる手数料(1約定ごと手数料プラン)| 優待内容・必要投資金額 | 取引手数料(税込) | |—|—| | 株主割引券枚数 (年間) | 優待獲得必要株数 | 必要投資金額 | | | | | | | 2枚 | 100株 | 28万6,550円 | 198円 (0円) | 198円(-) | 260円(0円) | 275円(0円) | 275円(0円) | | 4枚 | 200株 | 57万3,100円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 6枚 | 300株 | 85万9,650円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 8枚 | 400株 | 114万6,200円 | 440円(880円) | 440円(-) | 550円(1,238円) | 640円(1,238円) | 640円(2,200円) | | 10枚 | 600株 | 171万9,300円 | 660円(1,100円) | 660円(-) | 880円(1,238円) | 1,013円(1,238円) | 1,013円(2,200円) |
※手数料はSBIネオトレード証券、DMM.com証券(DMM株)、GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の公式ホームページより(2023年1月20日現在) ※必要投資金額は、2023年1月20日終値(2865.5円)をもとに算出 ※取引手数料欄のカッコ内の金額は、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」を利用し、その日に他の取引がなかった場合 ※DMM株は1日定額プランがないため金額の記載なし JAL株購入にかかる手数料(1約定ごと手数料プラン)| 優待内容・必要投資金額 | 取引手数料(税込) | |—|—| | 株主割引券枚数 (年間) | 優待獲得必要株数 | 必要投資金額 | | | | | | | 1枚 | 100株 | 27万2,300円 | 198円(0円) | 198円(-) | 260円(0円) | 275円(0円) | 275円(0円) | | 2枚 | 200株 | 54万4,600円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 3枚 | 300株 | 81万6,900円 | 374円(0円) | 374円(-) | 460円(0円) | 535円(0円) | 535円(0円) | | 5枚 | 500株 | 136万1,500円 | 440円(880円) | 440円(-) | 550円(1,238円) | 640円(1,238円) | 640円(2,200円) | | 10枚 | 1,000株 | 272万3,000円 | 660円(1,540円) | 660円(-) | 880円(1,691円) | 1,013円(1,691円) | 1,013円(3,300円) |
※手数料はSBIネオトレード証券、DMM.com証券(DMM株)、GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券の公式ホームページより(2023年1月20日現在) ※必要投資金額は、2023年1月20日終値(2,723円)をもとに算出 ※取引手数料欄のカッコ内の金額は、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まる「1日定額プラン」を利用し、その日に他の取引がなかった場合 ※DMM株は1日定額プランがないため金額の記載なし 1日定額プランの場合、2023年1月20日時点のANAとJALの株価水準であれば、それぞれ300株まで手数料無料で購入できる(同じ日に他の取引をしない場合)。1日に400株以上購入するのであれば、SBIネオトレード証券の手数料が最も安い。
1日定額プランに手数料無料枠のある証券会社を利用する場合、購入する日を分けて1日あたりの約定代金を100万円以内に抑えれば、手数料をかけず購入できます。
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ANAとJAL、株主優待がおすすめなのはどっち?
(画像=MONEY TIMES編集部) ・100株だけでも株主優待を満喫したい人は「ANA」がおすすめ
100株保有でも株主優待のメリットを十分享受できるのはANAです。 100株保有の場合を見ると、ANAは「株主優待番号ご案内書」と「ANAグループ優待券」を年2回受け取ることができるのに対して、JALでは「株主割引券」と「海外・国内旅行商品割引券」が発行されるのは年1回のみだ(200株以上保有で年2回)。
ANAなら、100株しか保有できず割引運賃を年2回しか利用できなくても、大株主と同じように株主1人につき1冊ずつグループ優待券が発行されます。これを使って、さまざまなANAのサービスを安く利用できるメリットがあります。
\株式投資の総合力で選ぶならここ!/SBI証券の詳細を見る(公式サイト) ・年に数回は家族や友人と旅行に行きたい人は「JAL」がおすすめ
年に数回は家族や友人と旅行に行きたい人は、100株以上の保有で参加者全員の旅行代金が2〜7%割引になるJALの「海外・国内旅行商品割引券」が大いに役立つはずです。 割引券をもらうには、3月末時点で100株以上の保有が必要だ。100株以上であれば保有株数にかかわらず、5月に海外旅行商品割引券と国内旅行商品割引券をそれぞれ2枚ずつもらえる。
9月末時点で200株以上保有している株主には、11月にもそれぞれ2枚ずつ割引券が発行される。
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ANAの株主優待の2つの特徴 豊富な優待内容、専用サイトの設置
(画像=MONEY TIMES編集部) 国内線搭乗割引サービス(50%割引)以外の、ANAの株主優待の主な特徴は2つだ。
ANA株主優待の2つの特徴- 特徴1,「ANAグループ優待券」の優待内容がバラエティに富んでいる
- 特徴2,「株主様専用サイト」が用意されている
特徴1,「ANAグループ優待券」の優待内容がバラエティに富んでいる
「ANAグループ優待券」の株主優待サービスはバラエティに富んでおり、グループが手掛けるさまざまな事業で優待を受けられる。
・ANAグループの対象ホテル内での各種割引(室料20%割引、レストランまたはバーでの飲食代10%割引) ・ANAグループ各社国内・海外ツアー料金割引(旅行代金に応じた割引クーポン、旅行代金5%割引) ・空港内売店あるいは免税店での買物代金10%割引 ・対象ゴルフコースでの優待料金利用 ・株主限定の通信販売 ANAグループ優待券は、優待クーポン18枚が入った冊子です。100株以上保有の株主に対して1人1冊発行されます。
特徴2,「株主様専用サイト」が用意されている
3月末と9月末に100株以上の株式を保有している株主は、固有の株主番号でログインする「株主様専用サイト」を利用できます。 「株主様専用サイト」では、株主優待情報が提供されるだけでなく、人気のあるANA機体工場見学の申し込みができたり、株主に配布されるカレンダーの種類(壁掛け型または卓上型)を選べたりする。
ほかにもANA優待旅行商品の申し込みができたり、厳選された通信販売商品を株主特別価格で購入できたりします。株主でなければログインできないサイトには特別感を感じるでしょう。
JALの株主優待の2つの特徴 何人でも割引になる優待、特別企画展
(画像=MONEY TIMES編集部作成) 国内線搭乗割引サービス(50%割引)以外の、JALの株主優待の特徴は2つだ。
JALの株主優待の特徴- 特徴1,「海外・国内ツアー割引券」は大人数の旅行でも参加者全員が割引対象
- 特徴2,趣向を凝らした「株主特別企画」
特徴1,「海外・国内ツアー割引券」は大人数の旅行でも参加者全員が割引対象
海外・国内ツアー割引券は割引券1枚で対象のJALパッケージツアー料金が一律2〜7%割引になる優待サービスです。最大の特徴は株主と同行する人なら誰でも、何人でも割引対象になることです。 JALの「海外・国内ツアー割引券」は、保有株数によって配布枚数が異なる。
<100~199株>・年1回発行(5月中旬) ・海外旅行商品割引券2枚と国内旅行商品割引券2枚<200株以上>・5月中旬と11月中旬の年2回発行 ・それぞれ海外旅行商品割引券2枚と国内旅行商品割引券2枚(年間では各4枚) 一般的な割引券だと1枚で利用できる人数には制限があるので、参加者全員が割引対象になるJALの優待サービスは魅力的です。
特徴2,趣向を凝らした「株主特別企画」
例年100株以上を保有する株主を対象に、工場見学などの特別企画が用意されている。
<2022年9月株主の企画例>企画A(東京地区)「JAL工場見学〜SKYMUSEUM〜」 概要:大型のマルチディスプレイなどを導入して全面リニューアルした展示エリアや格納庫の見学 企画B(大阪地区)「伊丹空港 客室訓練施設・工場見学」 概要:伊丹空港の格納庫見学やJ-AIRの客室訓練施設見学 企画Aは各回50名(株主1名につき同伴者3名まで可)の4回(計200名)、企画Bは各回30名(同)の2回(計60名)の定員があり、参加は抽選制だ。
定員が少なく狭き門と言えますが、一般に公開されていない客室訓練施設の見学などは貴重です。
株主優待を目的としたANAやJALへの投資は意味があるのか?
(画像=naka/stock.adobe.com) ANAやJALは100株購入するにも30万円程度の資金が必要になるため、株式投資初心者にはやや敷居が高いかもしれない。
しかし両社とも国内線の搭乗割引サービスやツアーの割引など株主優待が充実しているので、ANAまたはJALの株式を購入することは、初心者であっても検討に値するだろう。
お盆や正月、ゴールデンウィークなどの繁忙期は株主優待用の座席数が制限され、予約時期によっては完売することもある。その点に気をつければ、どちらも株主優待のメリットを大いに活かせる銘柄と言えるだろう。
ANAとJALの株主優待についてよくある11のQ&A
ANAとJALの株主優待を獲得する方法は?ANAやJALの株主優待を受けるためには、権利確定日の3月31日や9月30日時点で100株以上保有する株主として株主名簿に名前が記載されていなければならない。そのためには、権利確定日の2営業日前にあたる権利付最終日までに株式の購入が必要だ。 ANAの株主優待の特徴は?運賃割引のほか、提携ホテルの宿泊代金や対象ツアー旅行代金の割引、ゴルフプレー料金の割引などの優待が受けられる。「株主様専用サイト」からは、株主限定機体工場見学の申し込みや優待情報などを確認できる。 JALの株主優待の特徴は?運賃割引のほか、対象ツアーの旅行代金が一律2〜7%割引になる。最大の特徴は株主と同行する人なら誰でも、何人でも割引対象になることだ。保有株数によってもらえる割引券の枚数は異なる。株主向けの特別企画として、例年100株以上を保有する株主を対象に工場見学なども開催されている。 ANAとJALの株主優待はどっちがいい?ANAもJALも、国内線普通席の運賃が50%割引になる株主割引券が発行される点は同じだ。しかし、所有株数に応じた発行枚数基準には違いがあり、保有株数が同じならANAのほうが株主割引券を受け取れる枚数は多い。 JALでは3年以上の長期保有株主に対して株主割引券を追加発行しており、長期保有すればANAとの枚数差は縮まる。 株主優待を目的としたANAやJALへの投資は意味がある?ANAやJALは、100株でも30万円程度の投資資金が必要になるため、株式投資初心者には敷居が高いかもしれない。 しかし、両社とも国内線の搭乗割引や旅行商品の割引など株主優待はかなり充実しており、株主優待を目的に投資する価値は十分あると言える。 ANAの株主優待券は1枚で何人まで利用できる?国内線の搭乗割引優待券は、1枚につき片道1区間、1名分の運賃が割引になる。旅行商品の優待券は1枚で5名まで、ゴルフプレー料金優待券は1枚で1組4名まで利用できる。 ANAの株を100株買うにはいくら必要?2023年1月20日の終値(2865.5円)で計算すると、28万6,550円必要だ(取引手数料を除く)。 JALの株を100株買うにはいくら必要?2023年1月20日の終値(2,723円)で計算すると、27万2,300円必要だ(取引手数料を除く)。 ANA株で優待を受けるには何株?基準日である3月31日または9月30日時点で、100株以上の保有が必要だ。 JAL株の配当利回りは?新型コロナウイルス感染拡大の影響による旅客需要の急減により、JALは2021年3月期、2022年3月期と2期連続で大幅な損失を出した。 これに伴い、2020年3月期の期末配当から2023年3月期の中間配当まで無配が続いている状況だ。2023年3月期の期末配当での復配を目指しているが、2023年1月20日時点では未定となっている。地政学リスクの長期化や原油市況の高騰等のリスクへの警戒は引き続き必要なものの、今後大きなイベントリスクが発生しない限り、当社は今期の業績目標の達成と、2023年3月期末での復配を目指しております。出典:「配当情報|JALホームページ」(2023年1月20日閲覧)
ANAの配当金はいくら?新型コロナウイルス感染拡大の影響による旅客需要の急減により、ANAは2021年3月期、2022年3月期と2期連続で大幅な損失を出し、2020年3月期から無配が続いている。 旅客需要は回復に向かっており、2023年3月期には黒字転換を見込んでいるが、復配は2024年3月期以降にずれ込みそうだ。 執筆・竹国弘城(ファイナンシャル・プランナー)名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。 より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。 ■保有資格1級ファイナンシャルプランニング技能士CFP®︎証券外務員1種サウナ・スパプロフェッショナル 名古屋大学工学部機械航空工学科卒業。証券会社、保険代理店での勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。 より多くの方がお金について自ら考え行動できるよう、家計改善や住宅購入、資産形成、相続など、お金に関するコンサルティング、大手金融機関や各種メディアでの執筆・監修を行う。RAPPORT Consulting Office代表。 ■保有資格1級ファイナンシャルプランニング技能士CFP®︎一種証券外務員サウナ・スパプロフェッショナル 【関連記事】 ・ネット証券をランキングで比較! ・スマホでネット証券の株取引を始める時に注意しておきたい3つのこと ・株式投資に必要な資金はいくら?10万円以下で購入できる東証一部銘柄も紹介 ・株式投資の初心者がやってはいけない4つのこと 銘柄の選び方や投資方法は? ・株の始め方5ステップ 証券会社選び、いくら投資すべきか、銘柄選び、NG行動など初心者が知っておきたいこと ・ANAとJALの株主優待を徹底比較!お得なのはどっち?
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