株主優待で人気のクオカードが受け取れる5銘柄を紹介!銘柄選びの注意点も解説
株主優待の有無を基準にして投資銘柄を選んでいる方もいるように、株主優待は株式投資の楽しみの一つとなっています。優待商品の中でも汎用性の高いクオカードは投資家から人気の優待品です。配当金と優待品のクオカードを両方もらえる企業に投資をすれば、投資家側の実質的な利回りは上がります。企業側の立場から見ても、優待品をクオカードとすれば、自社製品を配送するより配送料の節約につながります。クオカードはどちらの立場からもメリットの大きい優待商品です。本記事では、クオカードを株主優待の商品としている企業の紹介と、銘柄選びの注意点などについてお伝えします。
多くの場所で使える汎用性の高さ
使う場所や使い道が限られてしまう優待券や割引券とは異なり、クオカードは全国のコンビニやファミレス、書店など、さまざまな場所、店舗で利用ができます。有効期限も無いため、使いそびれる心配もありません。とても使い勝手の良い優待品といえます。
配当金で受け取るよりも節税になることも
投資から得られる売買差益や配当金には通常20.315%の税金がかかります。
そのため、課税口座の投資で受け取った配当金は、すでに20.315%の税金が引かれた後の金額です。
一方、現金とほぼ同様な使い方ができるクオカードに関しては、受け取るときに税金はかかりません。
クオカードや図書カードなどの株主優待として受け取った金券は、雑所得として扱われますが、会社員、公務員などの給与所得者は、雑所得が年間20万円を超えていなければ確定申告の必要はなく所得税を納める必要はないからです。
(注意:住民税に関しては、申告義務あり)
優待品の金券が20万円を超えることはそう多くはないと思いますので、配当金として全額を受け取るよりも一部をクオカードで受け取ることで、節税につながると考えることができます。
あわせて読みたい間違えない株式投資 株主優待のはじめかた
投資銘柄を選ぶときに注意したいこと
企業の経営状態を確認する
クオカードを株主優待品としている企業は数多くあります。
多くの場合、優待を受けるために必要な保有株数を100株以上としているため、自分の投資可能な金額と相談しながら投資先を探すことになりますが、株価だけで銘柄を選択してしまうのはリスクがあります。
配当金と同じように、株主優待も必ずもらえると確約されたものではありません。企業の経営が悪化すれば優待を取りやめる可能性もあります。
また、業績悪化という理由ではなく、企業の方針転換で株主優待が廃止されることもあります。
株主優待を銘柄選びの優先事項としている株主にとっては、安定的かつ継続的に優待を受けたいところですが、かりに優待が廃止されたとしても、経営状態が良好である企業ならば、優待分を配当金として株主に還元する可能性が高くなります。
そのため、企業の業績や経営予測は銘柄選びの大切な情報源となります。経営状態は財務諸表などで確認が可能ですので、投資をする前にはぜひ確認をしてみましょう。
優待の付与条件をチェックする
企業によっては株主優待の付与に条件を設けています。
権利確定月に株式を保有していたとしても、保有株数や保有年数が不足しているために株主優待付与の対象外となってしまうこともあります。優待目当てで株式を購入したのに間に合わなかったというケースとならないように、優待を受けるための諸条件を事前に確認しておきましょう。
あわせて読みたい株のプロのアナリストが教える株主優待の穴場銘柄の探し方とおすすめ穴場銘柄5選
株主優待でクオカードがもらえる5銘柄を紹介
クオカードを優待品としている企業を5銘柄紹介します。なお、優待内容、最低投資金額は執筆時点のものですのでご注意ください。(2024年1月3日現在)
コーセーアールイー(3246)東証スタンダード
コーセーアールイーは投資に必要な金額は10万円程度と手の出しやすい銘柄です。100株以上を1年以上保有することが優待付与条件です。株式保有数に比例してクオカードの金額が上がります。
また、2024年1月末の一株あたりの配当予想は36円です。100株保有していれば配当金は3,600円予想です。
優待発生株数 | 100株 |
---|---|
最低投資金額 | 105,700円 |
権利確定月 | 1月 |
保有期間 | 1年以上 |
優待内容 | 100株以上(500円相当) 200株以上(1,000円相当) 500株以上(2,000円相当) 1,000株以上(3,000円相当) 2,000株以上(5,000円相当) |
企業の特色 | 福岡都市圏中心にマンションや投資用ワンルームの販売、不動産賃貸管理、ビルメンテナンスなど |
TBK(7277)東証スタンダード
(株)TBKは100株を5万円以下で購入できるため取り組みやすい銘柄です。2024年3月末の一株当たりの配当予想は5円です。少額投資が可能なためリターンも大きくはありませんが、個別株への投資が初めての方には取り組みやすい銘柄でしょう。
優待発生株数 | 100株 |
---|---|
最低投資金額 | 37,200円 |
権利確定月 | 3月 |
保有期間 | 1年以上 |
優待内容 | 500円相当 |
企業の特色 | トラックやバス用のブレーキで首位 |
ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)東証プライム
(株)ジャパンインベストメントアドバイザーは保有期間と保有株式数に比例して受け取れるクオカードの金額が上がります。また、保有期間が1年未満であっても200株以上保有していればクオカードが受け取れるなど優待の裾野が広いことが特徴です。2023年12月末の一株当たりの配当金は16円でした。
優待発生株数 | 100株 |
---|---|
最低投資金額 | 133,000円 |
権利確定月 | 12月 |
保有期間 | 1年以上 |
優待内容 | 〇100株以上 【保有期間1年以上】(500円相当) 【保有期間2年以上】(1,000円相当) 【保有期間3年以上】(3,000円相当) 〇200株以上 【保有期間1年未満】(500円相当) 【保有期間1年以上】(1,000円相当) 【保有期間2年以上】(3,000円相当) 【保有期間3年以上】(5,000円相当) 〇2,000株以上 【保有期間1年未満】(1,000円相当) 【保有期間1年以上】(3,000円相当) 【保有期間2年以上】(5,000円相当) 【保有期間3年以上】(10,000円相当) |
企業の特色 | 航空機リース商品が柱。不動産やプライベートエクイティなどへ展開 |
ネツレン(5976)東証プライム
100株保有でクオカード500円相当という企業が多い中、ネツレンは1,000円相当のクオカードが受け取れます。ただし、3月及び9月末日の基準日の株式名簿に、同一株主番号で3回以上連続して記録があることが条件となっています。
投資に必要な金額は、10万円程度ですので比較的手の出しやすい銘柄といえるでしょう。2024年3月末の一株当たりの配当予想は24円。2023年の15円からの増配予想です。
優待発生株数 | 100株 |
---|---|
最低投資金額 | 96,200円 |
権利確定月 | 3月 |
保有期間 | 1年以上 |
優待内容 | 1,000円相当 |
企業の特色 | 電気による誘導加熱加工の大手 |
ベルパーク(9441)東証スタンダード
(株)ベルパークは保有期間にかかわらず、100株以上の保有でクオカードが受け取れます。権利確定月が年2回あるため、短い保有期間でも優待を受けられることが特徴です。
投資に必要な金額は17万円ほどですので、気軽にというわけにはいかないかもしれませんが、業績は堅調のようです。2023年12月の一株当たりの配当金は21.5円でした。
優待発生株数 | 100株 |
---|---|
最低投資金額 | 169,900円 |
権利確定月 | 6月、12月 |
保有期間 | 指定なし |
優待内容 | 2,000円相当(各1,000円x2回) |
企業の特色 | ソフトバンクを主体とする携帯電話の販売代理店。 |
株主優待をもらうには権利確定日に注意
株主優待や配当金を受け取るためには、「権利付き最終日」に株式を保有している必要があります。
権利付き最終日は権利確定日の2営業日前です。
つまり、権利確定日に株式を購入したとしても、その回の株主優待や配当金からは外れてしまい、次回の権利確定日まで待たなければいけなくなりますので注意してください。
【2024年1月31日が権利確定日で配当をもらうなら】
権利付き最終日 | 配当落ち日 | 権利確定日 |
---|---|---|
1月29日 | 1月30日 | 1月31日 |
この日までに購入 | この日から売却OK |
権利確定日が1月31日の場合、2営業日前の1月29日時点で優待に必要な株式数を保有していなければなりません。逆に、1月29日に保有していれば、翌日30日に売却しても株主優待や配当金はもらえます。
また、株主優待を実際に手にできるタイミングは企業によって異なります。権利確定日から2~3ヵ月後のこともありますので、気になる方は確認をしてみてください。
まとめ
多種多様な株主優待がある中、クオカードは個人投資家に人気の高い株主優待の商品です。
地域を問わず利用できる店舗が多いこと、有効期限がないことなど使い勝手が良いことも人気の理由でしょう。
企業側もクオカードを優待品とすることは、配送料などの面からメリットがあるため、双方にとって都合のいい優待品といえます。
ただし、弊社では優待品目当てで銘柄を選ぶことはおすすめしておりません。
今ある株主優待が将来的に続く保証はなく、企業の業績や経営方針によっては優待がなくなることもあり得ます。
たとえ株主優待がなくなった場合でも、投資に値する企業であるかどうかを見極めることが投資銘柄を選ぶ際には重要です。
そのためには、企業の経営状況や業績予測などをしっかり確認することが必要となるでしょう。
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