価格.com - 株の権利確定日・権利落ち日を理解しよう

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株の配当金や株主優待を受け取るためには、「権利確定日」に株を持っている必要があります。ただし、権利確定日の当日に買っても、配当金や株主優待のメリットは得られません。いつ株を購入すれば良いのかなど、株主の権利を得るための仕組みをしっかりと理解しましょう。

権利確定日は、配当金や株主優待を受け取る株主が決まる日です。この日に株を持っていれば、配当金や株主優待がもらえます。多くの企業は、事業年度末や上半期末を権利確定日としており、企業のホームページなどで確認できます。

上場企業の半数超は、4月1日から翌年3月末までが事業年度になります。そのため、権利確定日も上半期末の9月30日や年度末の3月31日が多いです。

権利確定日時点で株を持っていることが配当金支払いなどの判断基準のため、権利確定日だけの「1日株主」でも問題ありません。わずか1日の投資期間で投資金額の数%のお金が配当金として受け取れるため、権利確定日が近づくと、配当金が多く利回りの高い株式(銘柄)が買われやすくなります。

株主優待も同様です。株を買って1日だけ持っていれば、もらえます。お得な商品やサービスが受け取れるため個人投資家の間で大変人気が高く、優待で人気の銘柄には権利確定日の間際にたくさん買い注文が入ります。

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ただし、こうした情報を参考にして権利確定日の当日に株を買っても、メリットはありません。証券取引所のルールにより、株を買ってから株主になるまで、売買成立日を含めて「3営業日」かかるためです。逆算すると、遅くとも権利確定日の「2営業日前」には株を保有している必要があります。権利確定日に株主になるための取引期限を「権利付き最終売買日」といいます。

「営業日」とは株式が売買できる日のことです。土曜日や日曜日、祝日は含めません。水曜日が権利確定日で、前日の火曜日が祝日だった場合、権利付き最終売買日は前週の金曜日です。

権利付き最終売買日の例

権利付き最終売買日が権利確定日に株主になる最後のチャンス!

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権利付き最終売買日権利確定日お得な株主優待が欲しいと思っても、権利付き最終売買日の1日前に売却したり、1日後に購入したりした場合は、当然もらえません。権利確定日とともに、権利付き最終売買日がいつなのかも把握しましょう。

権利付き最終売買日の翌営業日は、一般に「権利落ち日」と呼ばれます。この日以降に株を買っても、配当金や株主優待はありません。株をいったん売却して後から買い直したり、持ち続けたりして、次の権利確定日まで待つ必要があります。

権利落ち日は株価が値下がりすることが多いです。株主優待や配当金が当面もらえず、株の価値が薄れるためです。権利が確定すればもう株を持つ必要がないため、資金効率を上げようと売却する投資家も多く、値下がり幅が大きくなるリスクがあります。

Q株の権利確定日について、どこで確認すればよいですか?A権利確定日は、企業のホームページに掲載されています。証券会社の株主優待ページなどでも、権利確定日と権利付き最終売買日がチェックできます。Q月末が土曜日や日曜日、祝日でも、権利確定日になりますか?Aなりません。月末が休日の場合は、前の平日(営業日)が権利確定日です。たとえば、9月30日が土曜日ならば、前日の9月29日(金曜日)になります。Q権利確定日の前に連休などがあった場合、権利付き最終売買日はどうなりますか?A権利付き最終売買日は、権利確定日の2営業日前です。休日は含まれないため、その分権利付き最終売買日は前倒しになります。ゴールデン・ウイークなど大型連休を挟む際は、注意しましょう。Q12月末が権利確定日の場合は、どうなりますか?A年末は、証券取引所で売買できる最終営業日(大納会)の12月30日が権利確定日です。12月30日が土曜日や日曜日であれば、前の営業日(金曜日)になります。Q具体的に、何時までに株を買えば配当金や株主優待がもらえますか?A信用取引の場合は、権利付き最終売買日の取引が終わる15時です(PTS取引など例外もあります)。Q株主優待と配当金の権利確定日は同じですか?Aおおむね同じですが、中には上半期末に株主優待、年度末には配当金などと分けている企業もあります。決算日を月末でなく、月の半ばなどに設定している場合もあります。欲しい株主優待などがあった場合は、権利確定日がいつになるか、チェックしましょう。Q株主優待や配当金は、いつ受け取れますか?A企業によって違いますが、おおむね2〜3か月後です。各企業がホームページで発送日などを案内しているので、確認してください。株主優待や配当金をもらうためには、「権利確定日」の2営業日前の「権利付き最終売買日」までに株を買いましょう。権利確定日は企業の決算日によって違うため、企業や証券会社のホームページなどで確認してください。もうけのチャンスを逃さないよう、カレンダーなどを使い自分でもきちんとチェックしましょう。

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