半導体関連銘柄の本命株2024年最新版【おすすめ銘柄5選】

半導体関連銘柄の本命株2024年最新版【おすすめ銘柄5選】

半導体関連銘柄の本命株2024年最新版【おすすめ銘柄5選】

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半導体関連銘柄から大化け期待の本命株、今が買い時な出遅れ株、パワー半導体銘柄・次世代パワー半導体の注目株を厳選して5つ紹介!

半導体関連銘柄の本命株について

半導体関連銘柄の本命株2024年最新版【おすすめ銘柄5選】

2024年現在、国策テーマでもある半導体関連への注目は、他の追随を許さぬ勢いとなっています。

私たちが日常的に使っている携帯電話やパソコン、電車などの交通インフラなど、あらゆる電機・電子機器に必要不可欠な部品である半導体。

世界中で注目を集める人工知能(AI)の発展や、急ピッチで進んでいる日本産業のDX化を支える中枢と言っても過言ではありません。

こと株式市場においても、半導体への興味関心は衰えることを知りません。

直近では米半導体大手エヌビディア社が上場来高値を更新し、日米ともに半導体関連銘柄が物色されています。

昨年、当サイトで紹介した半導体関連銘柄のディジタルメディアプロフェッショナル(3652)も最大上昇率248.0%を達成。

■DMP(3652)の株価チャート≫DMPの急騰を予測した銘柄スクリーニングツール:Alpha AI

21年初頭からの半導体不足は株式市場でも話題になっていますが、実は半導体の市場規模が密やかに拡大しているのはご存知でしょうか。

メモリ・ロジックなど多くの半導体市場で一時、市況悪化が観測されたものの、30年には約100兆円規模の市場になるとも言われています。

「ChatGPT」など急激な進化を続けるAIの社会実装が加速していることにより、従来の予想を上回るのではと考えられているのです。

また次世代パワー半導体に関しては、30年の世界市場で21年の13.3倍にあたる1兆469億円と、パワー半導体市場全体を大きく上回る成長が予測されています。

つまり一時的な需要悪化により、現状の半導体関連企業は業績予想が低迷しがちですが、ゆくゆくは再び大きく伸びていく可能性が高いということです。

そこで今回は、今のうちに仕込んでおきたい半導体関連銘柄から厳選した本命株・出遅れ株を5つご紹介します。

大本命!半導体関連銘柄の出遅れ株:RSテクノ(3445)

半導体関連の出遅れ株と注目しておきたいのがRSテクノロジーズ(3445)です。

RSテクノは、半導体製造装置向けテスト用ウエハの再生・加工や、消耗部材の製造販売を手掛けています。

特に再生ウエハ市場で最も大きなシェアを占めており、世界シェア1/3を誇るトップ企業となっています。

再生ウエハの7~8割を海外に輸出しており、円安メリット銘柄としても注目されています。

ちなみにウエハ(wafer)は半導体基盤や半導体素子の材料で、シリコンなどで出来ている円盤状の薄い板のことです。

スマホやPCのCPUやメモリー、ICチップ、太陽光発電、車など様々な製品に使われています。

また再生ウエハとは、テスト用に使用されたダミーウエハを研磨・洗浄し、再度利用できるようにしたもの。

使用可能な厚みを下回るまで何度でも再生できるため、経済的・環境的なメリットを有しています。

半導体用ウエハの市場は年々拡大しており、22年の出荷面積・販売額ともに過去最高を更新しています。

下記画像は21年時点のものですが、ウエハ市場拡大と共に再生ウエハ市場も堅調に推移しています。

■再生ウエハの市場規模(21年時点)

拡大する再生ウエハ需要に対し、生産能力を増強する予定で、25年には72万枚(22年比31%増)に達する見込みとなっています。

つまりRSテクノは、規模が拡大している市場の覇権を握っている企業ってことですね。

業績も好調に推移しており、1-3月期(1Q)経常は27%増益で着地。

23年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比27.2%増の36.3億円に伸びています。

1-6月期(上期)計画の68億円に対する進捗率は53.5%に達し、5年平均の41.1%も上回っています。

また、直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の23.6%→24.8%に上昇しています。

■RSテクノ(3445)の業績

株価も5月15日に底を打ち、下降トレンドから上昇トレンドに転換していることが判ります。

■RSテクノ(3445)の株価

■RSテクノ(3445)のデータ 株 価:3,385円 市 場:プライム 時 価 総 額:847億円 P E R:11.4倍 P B R:1.73倍 自己資本比率:37.1% R O E:15.8%

25日、75日移動平均線を突破しており、ゴールデンクロス目前となっています。

節目の株価である3400円付近で揉み合う可能性はありますが、そこを突破できれば、本格的な上昇相場を形成することが考えられます。

余談になりますがテーマ株投資は銘柄を選ぶのと同じくらい、売買タイミングも重要になります。

テーマ株は注目が集まりやすく、値動きが大きく・速くなりがち。

時にはテクニカル指標全般が機能しなくなるほど、個別市場の過熱感が増してしまうことも。

小手先だけのテクニックでは対応しきれない局面も自然と多くなるのではないでしょうか。

ですが最近では、銘柄選びから売買タイミングまで教えてくれる投資情報サービスが話題を集めています。

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急騰期待!パワー半導体銘柄の本命株:Mipox(5381)

パワー半導体銘柄で急騰期待の本命株として注目しておきたいのが、Mipox(5381)です。

Mipoxは、ウエハやHDD向けに、表面加工処理などに使う液体研磨剤の大手企業。

SiC(シリコンカーバイド)ウエハの内部に存在する結晶欠陥や内部歪みを、高感度かつリアルタイムに可視化する装置を手掛けています。

好採算のウエハ用やHDD用などで高い実績を有しており、ディスプレイ薄膜や光ファイバー向け研磨フィルムも展開。

特に、次世代パワー半導体用炭化ケイ素(SiC)ウエハの量産技術の確立へ向けた研究に注目が集まっています。

民間企業や公的機関と連携して、SiCウエハの新しい量産技術の確立に取り組むなど積極的な構えを示しています。

メモリー半導体市況は軟化傾向が続いているものの、次世代パワー半導体の需要が旺盛となっています。

脱炭素分野では産業用電源や電気自動車(EV)を中心に案件獲得に傾注しているとのこと。

またダイヤモンドウエハの加工技術や、栃木県鹿沼市の新工場稼働も好材料視されています。

一時的な半導体需要低迷の影響で足元の実績は落ち込んだものの、今期経常は41%増益となっています。

23年3月期の連結経常利益は前の期比73.6%減の4億2600万円に落ち込みましたが、24年3月期は前期比40.8%増の6億円に回復する見通しです。

24年3月期は一般研磨剤の復調などで、再び収益は黒字化する公算が大きいとのこと。

■Mipox(5381)の業績

22年中旬から業績が低迷しておりますが、同社の高い技術力を考えると、本格的なアク抜けの際に大化けする可能性を秘めていると言えます。

また半導体銘柄は株価3000円以上の値がさ株が多い中、600~700円台を推移しており比較的買いやすいのも魅力です。

株価は23年3月23日に底を打ち、波がありながらも上昇トレンドに転換しています。

■Mipox(5381)の株価

■Mipox(5381)のデータ 株 価:659円 市 場:スタンダード 時 価 総 額:92.2億円 P E R:18.2倍 P B R:1.14倍 自己資本比率:49.4% R O E:0.6%

25日移動平均線が支えとなり、5月末に200日移動平均線を突破&ゴールデンクロスが出現。

一時的な騰落の波はあれど今後の半導体市場の拡大を考えれば、中長期的に見て大相場が来ても不思議ではありません。

まさに“いま仕込んでおくべき半導体銘柄”の一つと言えるでしょう。

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今が買い時?次世代パワー半導体銘柄の注目株:タムラ製作所(6768)

次世代パワー半導体銘柄として中長期的な目線で注目したいのが、タムラ製作所(6768)です。

タムラ製作所は、電磁誘導により電気エネルギーを伝達するトランスの製造大手。

次世代半導体の開発に早くから取り組んでおり、子会社のノベルクリスタルテクノロジーが酸化ガリウム製パワー半導体の開発を進めています。

Ga203(酸化ガリウム)は、次世代パワー半導体のなかでも高耐圧・低損失であり、低コスト化が可能となっている素材です。

そのため早急な社会実装が求められており、経済産業省は21年度概算要求に21億円を計上しGa203の開発支援を発表。

市場が立ち上がるのは2025年以降と言われていますが、Ga203は次世代パワー半導体市場規模拡大の起爆剤と言っても過言ではありません。

21年6月、同社は酸化ガリウムの100ミリウエハの量産に世界で初めて成功しています。

現在販売中のβ-Ga2O3ウエハは全て研究・開発用ですが、その市場シェアはほぼ100%。

また、開発中のダイオードやトランジスタの特性においても、世界をリードする成果を出しています。

22年1月に、世界で初めて従来よりも高電圧に対応できるダイオード(部品)の試作の開発に成功。

同社によると最大1200ボルトの電圧にも耐えられるダイオードの開発は世界初とのこと。

23年4月には、国内で初めて酸化ガリウムショットキーバリアダイオードの実機動作確認に成功したことを発表。

中耐圧から高耐圧領域のパワーデバイス市場において、省エネルギー化で飛躍的な貢献が期待されています。

一時的な半導体需要低迷の波を受け、今期経常は5%減益となっています。

24年3月期は前期比5.3%減の41億円に減る見通しとのこと。

ただ、23年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の43.2億円に拡大しています。

また直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の18億円に拡大。

売上営業利益率は前年同期の4.3%→5.7%に改善しています。

■タムラ製作所(6768)の業績

株価は23年5月の決算が嫌気され、下降トレンドが続いています。

そのため売りが一巡するまではエントリーを控えた方が無難です。

■タムラ製作所(6768)の株価

■タムラ製作所(6768)のデータ 株 価:689円 市 場:プライム 時 価 総 額:565億円 P E R:42.9倍 P B R:1.06倍 自己資本比率:47.1% R O E:3.9%

とはいえ酸化ガリウム製パワー半導体の実用化に向け進展がある度に注目が集まり、短期的に株価が吹き上がる傾向にあります。

実際にGa203半導体が社会実装されれば、業績面の回復も見込めるため、高い技術力を有する同社の評価が見直されるでしょう。

またテクニカル面では、移動平均線に素直な値動きをしやすい傾向があり、比較的予測しやすいと思います。

特に25日、75日移動平均線が意識されており、上値抵抗線・下値支持線の役割を果たしています。

そのためエントリーの際は、ローソク足が各移動平均線を上に突破したことを確認してからの方が良いでしょう。

すぐすぐのエントリーはオススメしませんが、今のうちに監視リストに入れておくのはアリだと思っています。

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可能性は∞!ダイヤモンド半導体銘柄の注目株:Jテック・C(3446)

半導体には既存のシリコン素材のものから、次世代材料と言われる炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)を使った半導体など様々です。

中でも、合成ダイヤモンドを基板に使用したダイヤモンド半導体は、その性能の高さから「究極の半導体」とも呼ばれています。

まだ開発段階ですが、従来の半導体・次世代素材の半導体に比べ、ダイヤモンド半導体は省エネルギー効果や耐久性に優れているとのこと。

特に、需要がウナギ登りの電気自動車(EV)や、人工衛星などの宇宙分野、量子コンピューター分野での活躍が期待されています。

しかしダイヤモンドといえば「世界で1番硬い石」などと評されるほど圧力や衝撃に強い性質があり、加工が難しい素材でもあります。

そこで注目されているのが、ジェイテック・コーポレーション(3446)の研磨技術です。

同社は研究施設向けの実験装置メーカーで、半導体向け加工装置の他に、放射光用ナノ集光ミラー、細胞培養装置、レーザー核融合関連の製品などが主力。

中でも、同社の「プラズマ援用研磨(PAP)装置」は、様々な産業分野から注目を集めています。

この研磨装置は、SiCやGaN基板、単結晶ダイヤモンド基板を高速、高精度に平坦化できるというもの。

昨年末に受注を獲得した実績があり、また共同研究契約を締結したイーグル工業(6486)の商品開発に同社の研磨技術を提供しています。

業績も好調で、7-3月期(3Q累計)経常は黒字浮上で着地、1-3月期は96%増益となっています。

23年6月期第3四半期累計(22年7月-23年3月)の連結経常損益は9000万円の黒字(前年同期は1億2600万円の赤字)に浮上。

通期計画の3億5500万円に対する進捗率は25.4%とのこと。

4-6月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の2億6500万円に急拡大する計算となっています。

また、直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比96.3%増の2億1200万円に拡大。

売上営業利益率は前年同期の17.8%→26.5%に大幅上昇しています。

■Jテック・C(3446)の業績

株価は現状、売りが優勢になっているものの、上昇トレンドに入る兆しを見せています。

22年12月から下降トレンドが続いていましたが、23年5月23日に直近の高値を突破&6月16日に安値切り上げ。

200日移動平均線が下値支持線の役割を果たしながら、緩やかに上昇の兆しを見せていると言えます。

■Jテック・C(3446)の株価

■Jテック・C(3446)のデータ 株 価:2,434 市 場:プライム 時 価 総 額:143億円 P E R:62.8倍 P B R:6.27倍 自己資本比率:64.7% R O E:N/A

ただ現状は、25日、75日移動平均線付近で反落する傾向が見られます。

そのため、本格的に上昇トレンドに入るのは25日、75日移動平均線を超えてからと考えておいた方が良いでしょう。

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不動の絶対王!半導体関連銘柄の人気株:ルネサス(6723)

車載用マイコンにおいて世界トップ級のシェアを誇る半導体大手ルネサスエレクトロニクス(6723)は半導体関連を牽引する代表格と言えます。

株価を見れば分かる通り既に国内外問わず注目されていることは、もはや言うまでもありませんが、この株なくして半導体は語れないでしょう。

■ルネサス(6723)の株価

■ルネサス(6723)のデータ 株 価:2,681円 市 場:プライム 時 価 総 額:5兆1,263億円 P E R:-倍 P B R:2.78倍 自己資本比率:58.3% R O E:15.5%

ルネサスは組み込みプロセッサを中心に各種半導体を、自動車・産業・インフラ・IoT分野に提供しています。

■ルネサス(6723)のセグメント別売上収益

スマホやPC向けの半導体は在庫調整圧力が強い一方で、車載用半導体は今なお高水準の需要があり、半導体市況の悪化などドコ吹く風。

特に自動車のエレクトロニクス化が進展している昨今、部品点数の増加、高付加価値品の需要拡大が顕著となっています。

業績も好調で、23年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は、前年同期比75.7%増の1052億円に拡大。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の28.8%→34.3%に上昇しています。

■ルネサス(6723)の業績

ルネサスは材料も豊富で、市場参加者からの注目度も抜群の人気株です。

直近では精密小型モーター大手のニデックとEV向け部品の半導体ソリューションで協業することに合意したと発表。

ニデックのモーター技術と、ルネサスの半導体技術を基に、高性能・高効率で小型軽量・低コストを同時に実現するシステムの概念実証を進めるとのこと。

また、事業拡大にも意欲的で、海外の関連企業を次々に子会社化しています。

■ルネサス(6723)の子会社 ・23年06月:豪ファブレス半導体企業Panthronics社 ・22年08月:印ファブレス半導体企業Steradian社 ・22年07月:米AIソフトウエア企業Reality AI社 ・21年10月:以アナログ半導体企業Celeno社 ・21年08月:英アナログ半導体企業Dialog社 ・18年09月:米半導体企業IDT社

特にファブレス半導体企業の買収により、自動車向けで需要が拡大するNFC(近距離無線通信)への対応が可能になるとのこと。

日本を代表する半導体企業だけあり、同社の技術力は群を抜いていると言えます。

同社は22年12月に、従来技術に比べて最大10倍の電力効率を実現したAIチップの開発に成功したと発表。

電力効率は1ワット当たり10TOPS(10兆回/秒)で、従来技術に比べて電力効率を最大で10倍にすることに成功しています。

このAIチップは、ルネサスの独自技術(AIアクセラレーター「DRP-AI」と電力効率をさらに高めるAI軽量化技術)を組み合わせて開発されたとのこと。

本技術の確立により、スマート市場やロボティクスなど、様々な産業で加速するDX化に貢献することが期待されています。

また、炭化ケイ素(SiC)を使い電力損失を少なくした次世代パワー半導体の生産を2025年に開始すると発表。

業績、技術力ともに国内外問わず市場参加者からの視線を集め続ける銘柄と言えるでしょう。

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半導体&パワー半導体銘柄の探し方・見つけ方

半導体やパワー半導体の関連銘柄を探す際は、投資情報サイトを利用するのが手っ取り早いです。

例えば株探には「半導体」や「パワー半導体」を始め、製造装置などの関連テーマが取り揃えてあります。

ただ各テーマ、50~100銘柄以上あるため、玉石混交であることは言うまでもありません。

まだ世間から注目を集めていない銘柄や、今まさに騰がる銘柄を知りたい方はスクリーニングツールの利用を検討してみるのもアリでしょう。

半導体関連銘柄が投資家から人気を集める理由

半導体関連銘柄が投資家から注目される理由は2つ。

■半導体関連銘柄が人気な理由 ①2030年までに半導体市場が1兆ドル規模に成長する見込みであること ②半導体製造に対する政府の支援が期待できること(国策)

投資資金が集まりやすい銘柄には、長期的に大きな成長が期待できる市場に関連する銘柄、国策に関連する銘柄などの特徴があります。

半導体関連銘柄は、どちらの特徴にも当てはまっています。

①2030年までに半導体市場が1兆ドル規模に成長

2021年12月に米・サンフランシスコで開催されたSEMICON West 2021 HYBRIDにおいて、SEMI(セミコンダクター・イクイップメント・アンド・マテリアルズ・インターナショナル)のアジット・マノチャ(Ajit Manocha)CEOは、「2024年までに25の半導体製造工場が稼働を開始することで、半導体市場が2030年前に少なくとも1兆ドル規模に到達し、1.2兆ドルに達する可能性が高い」という趣旨の発言をしています。

②国策銘柄である

2021年11月、経済産業省は日本企業の半導体の売上高を2020年の4.5兆円から2030年に13兆円まで増やす目標を発表。

1980年代に日本は半導体市場の50%のシェアを誇りましたが、2019年には10%まで下落。この現状を打破しようと経産省は「日の丸半導体」の復活を目指して「他国に匹敵する支援とそれを支える法的な枠組みを構築し、複数年度にわたる継続的な支援を行う」との方針を打ち出しています。

半導体関連銘柄は「国策に売りなし」という相場格言に準ずる銘柄群です。

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半導体とは?

半導体とは電気を通す物質である「導体」と、電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を備えた物質を意味します。

半分導体なので「半導体」というわけです。

ICチップをイメージしておくと半導体を理解しやすいでしょう。

半導体のイメージ画像

半導体は大別すると「ロジック半導体」と「半導体メモリ」に分けられます。

①ロジック半導体

ロジック半導体はデジタル信号をメモリから読み取り、制御や加工、演算処理などを行った上でメモリに書き込むICです。

PCやスマートフォンなどのデジタル機器の心臓部に利用されます。

近年では膨大な情報量の瞬時の処理や画面内のキャラのスムーズな操作や表示が求められる「eスポーツ」、暗号資産取引向けにロジック半導体の開発が盛んになっています。

②半導体メモリ

半導体メモリは、半導体の回路を電気制御して加工や演算処理したデータを記憶する半導体回路装置です。

データの保存のために用いられる半導体です。

磁気ディスク装置や高額ディスク装置などの記録媒体と比較すると、

・データの処理スピード ・記憶密度の高さ ・省エネ

に強い特徴があります。

パワー半導体とは?

パワー半導体とは、高い電圧・大きな電流に耐えられる電力制御を行う役割を持つ半導体のこと。

太陽電池で発電された電気を送電網に無駄なく送ったり、電気自動車のモーターを回すものなどに使われています。

パワー半導体は近年の省エネ促進の動きにより需要が高まっています。

またパワー半導体の市場のシェア率上位は、海外企業で占められています。

このうち、「パワー半導体業界をリードしている」と言われるのがドイツ企業のInfineon Technologies(インフィニオン・テクノロジーズ)です。

インフィニオンは、日本よりパワー半導体への設備投資が盛んで、その傾向は今後も続く見通し。

日本からインフィニオンの株を購入するには、証券窓口に行き、直接買い付ける必要があります。

米国株のonsemi(オンセミ)は、 パワー半導体業界では2位のポジション。

onsemiはナスダックに上場しているため、取り扱いのある証券会社であればネットから購入できます。

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半導体に関連する企業の分類

半導体銘柄は関連する企業が多いため、投資する際には半導体とどのように関わっている企業なのか理解しておくのが大事です。

半導体に関わる企業を以下3つに分類して紹介します。

①半導体を設計・製造する企業 ②半導体の素材を作る企業 ③半導体を販売する企業

①半導体を設計する企業 半導体の設計とは、回路自動設計(EDA)と呼ばれるソフトウェアを使い、ICチップの回路・パターン設計をすることです。 企業例:キーエンス(6861)、ブイ・テクロノジー(7717)

②半導体の素材を作る企業 シリコンウエハーやフォトマスク、エッチングガスなど、半導体製造に必要な素材をつくる化学メーカー。 企業例:東京応化工業(4186)、住友化学(4005)

③半導体を販売する企業 自社で半導体を製造するメーカー。製造は外注に任せて設計や販売に経営資源を集中させるファブレス企業などがある。 企業例:ルネサス(6723)、東芝(6502)

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半導体関連銘柄の将来性・今後の動向

半導体関連銘柄の将来性や今後の動向についての予想をお伝えします。

①半導体の今後の市場規模 ②半導体関連銘柄の今後の短期・中期・長期シナリオ

の観点から考えてみましょう。

①半導体の今後の市場規模

世界半導体市場統計が2022年6月に公表したデータによると、2021~23年までの世界の半導体市場の規模は以下のような推移と予測されています。

<半導体市場の規模> 2021年:5559億ドル 2022年:6465億ドル 2023年:6797億ドル

半導体市場は右肩上がりに成長していく見通し。

情報通信機器や自動車などへの需要が多い次世代半導体の市場規模は、2022年の1249億円から2030年には1兆円を超える規模になるとの予測が出ています。

市場規模が大きくなるということは、半導体関連ビジネスを行っている企業へのニーズも高まることを意味します。

特に強い技術力を持つ半導体メーカーや素材メーカーなどには、長期にわたる成長の可能性があるといえるでしょう。

②半導体関連銘柄の今後のシナリオ

・短期シナリオ 2022年現状の世界的な半導体不足が解消されることが予想されます。自動車メーカーや家電メーカーなどの半導体不足による減産が緩和されていき、受注の伸びや高止まりが続くことが予想される。

・中期シナリオ 半導体需要の旺盛なEV・5G・メタバース・IoT・遠隔医療などの普及に伴い、半導体関連銘柄の成長戦略にも追い風となることが予想されます。

台湾のTSMCがソニーやデンソーと熊本県につくる半導体工場は2024年末に稼働開始予定。工場の稼働開始とともに半導体材料メーカーなどに商機が増え、株価にもプラス材料になるでしょう。

※外部環境リスクとして半導体生産の一大拠点である台湾有事のシナリオも考えられる。もし軍事的衝突が起き、工場や販売網などが破壊されるようなことがあれば、日本の半導体メーカーも大きなダメージを負う可能性が高まる。(株価大幅下落要因)

・長期シナリオ 2030年にかけてパワー半導体の需要が高まることが予想されます。半導体市場の規模も現在の2倍近くまで拡大する見込み。

メタバース・6G・量子コンピュータなどの普及により、半導体の需要は一段と高まる。とくにSiCパワー半導体市場は、サーバー電源や太陽光発電装置、EVや充電インフラ向けの需要拡大が見込まれており、半導体のなかでもパワー半導体に力を入れている企業の成長が期待される。

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パワー半導体銘柄の将来性

需要拡大が期待されるパワー半導体の将来性について、以下の観点から見ていきます。

①パワー半導体の市場規模 ②パワー半導体の日本のシェア率 ③パワー半導体が浸透する実生活でのメリット、デメリット

①パワー半導体の市場規模

パワー半導体の市場規模は今後も拡大する見通しが発表されています。

2021年に約2兆917億円規模であったパワー半導体の世界市場は、2022年には111.8%の2兆3, 386億円。

2030年には2.6倍の5兆3,587億円になるという調査が出ています(富士経済調べ)。

とくに次世代素材であるSiC(炭化ケイ素)パワー半導体の市場規模は、大きな成長が予想されています。

SiCパワー半導体の市場規模は2030年には1兆円を突破する見込み。

SiC(炭化ケイ素)パワー半導体の急成長は、電気自動車(EV)がけん引しており、電動化、自動運転への採用増で拡大しています。

②パワー半導体の日本のシェア率

日本企業はパワー半導体の世界売上高のうち約32%を占めています。

売上高ランキングトップ10には日本の企業が5社ランクイン。

▼2021年パワー半導体企業の売上高世界ランキング

2021年順位 会社名 売上高 シェア
1 ドイツ Infineon Technologies 4,869 32%
2 アメリカ Onsemi 2,051 14%
3 スイス STMicroelectronics 1,714 11%
4 日本 三菱電機 1,426 9%
5 日本 富士電機 1,173 8%
6 日本 東芝 996 7%
7 アメリカ Vishay Intertechnology 996 7%
8 オランダ Nexperia 672 4%
9 日本 ルネサスエレクトロニクス 645 4%
10 日本 ローム 634 4%

(出所:Omdiaのものを独自に加工)

日本企業はパワー半導体において強さを発揮。

パワー半導体はカスタム性が高く参入障壁が高い分野です。

日本のパワー半導体シェア率からは、日本企業の繊細な技術開発のレベルの高さがうかがえます。

株式市場でも日本メーカーは海外投資家から物色されやすい傾向にあります。

③-1.パワー半導体が浸透する実生活でのメリット

パワー半導体のメリットは従来より効率良くエネルギーを使用できることです。

電力を供給・制御する機能をもつパワー半導体は、ありとあらゆる電気機器に搭載されています。

パワー半導体の性能が向上することで、効率良くエネルギーを使える社会が生まれます。

例えばパワー半導体が組み込まれた太陽光発電設備を使うことで、家の電気代を大幅に節約できるでしょう。

また近年、国が積極的に推し進めている脱炭素化社会の実現にはパワー半導体が欠かせません。

パワー半導体を使ってエネルギーを効率よく使うことは、SDGsな世界を作ることにも繋がっていきます。

③-2.パワー半導体が浸透する実生活でのデメリット

パワー半導体のデメリットは「新素材の開発に時間がかかる」「新素材は導入コストが増える」という点です。

シリコンに代わる次世代のパワー半導体開発が進められていますが、実用化には時間がかかっています。

また従来使われているシリコン製のパワー半導体の需要は今なお根強いです。

シリコン素材のパワー半導体は、値段が安く実証実験も多くされてきました。

その信頼性から、いまだに新素材のパワー半導体を製品に組み込むのをためらう企業は存在するようです。

しかし2024年頃から新素材のパワー半導体の市場は拡大する見通し。

電気自動車(EV)の発展による需要増が見込まれています。

市場規模が拡大するに伴い、参入企業が増えて価格競争が行なわれることが予想されます。

数年後にはデメリットも解消できるようになるでしょう。

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