米国株の100倍・1000倍銘柄 大化け株の見つけ方
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米国株には100倍、1000倍に上がるような成長銘柄が数多く眠っています。過去の大化け米国株から「これから伸びる銘柄」をスクリーニングする方法を見ていきます。
米国株 100倍銘柄について
米国株からは株価100倍、1000倍に成長するような銘柄が誕生しやすいと言われています。
主要先進国の中で最も多い人口数を誇るアメリカには「アメリカンドリーム」を夢見て、世界中から人材、技術、資本が集まります。アメリカで生まれる新たなイノベーションやサービスは、企業を大きく成長させて飛躍的な株価上昇を招きます。
さらに米国の株式市場は1日の値幅制限がなく、ひとたび注目を集めると短期間で驚くほど値上がる銘柄もあります。
グリニッジ・ライフサイエンシズという米国株は1日で株価3,000%超を達成しました。
本記事では過去に100倍以上に値上がった米国株とその共通点を整理。
株式投資における“アメリカンドリーム”を掴める方法を探ります。
過去に100倍以上になった米国株TOP5
過去に100倍以上に値上がった米国株を調べたところ、100倍どころか1000倍以上に値上がりしている米国株が数々見つかりました。
ティッカー | 銘柄名 | 株価上昇率 | 株価 | 上場日 | 業種 | 事業内容 | チャート画像 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
MSFT | マイクロソフト | 3496倍 | $0.1 → $349.67 | 1986年3月13日 | ソフトウェア | 米国ソフトウェア大手。ソフトウェア開発に加え、家庭用ビデオゲーム機器やタブレットを提供。 | MSFTのチャート |
ADBE | アドビ | 3331倍 | $0.21 → $699.54 | 1986年8月1日 | ソフトウェア | 画像編集ソフトウェアを柱に画像や文書編集、PDFファイルを閲覧できるPDF Readerなども開発。 | ADBEのチャート |
ADP | オートマチック・データ・プロセッシング | 2906倍 | $0.09 → $261.54 | 1961年9月12日 | 情報技術 | ビジネスプロセスのアウトソージングを世界中に展開。 | ADPのチャート |
AMZN | アマゾンドットコム | 1886倍 | $0.10 → $188.65 | 1997年5月14日 | Eコマース | 米国オンライン小売最大手企業。 | AMZNのチャート |
AAPL | アップル | 1829倍 | $0.10 → $182.94 | 1980年12月12日 | コンピューター・周辺機器 | 米国IT機器大手。 | AAPLのチャート |
(※株価は2022年8月18日時点での最高値)
上場来で最も高い上昇を果たした米国株は「マイクロソフト(MSFT)」です。株価上昇率は驚愕の3496倍。
ビルゲイツによって創業されたマイクロソフトは、ソフトウェア販売で革新的なITサービスを提供。現代の礎となるインターネット環境を構築しました。
2位のアドビは画像編集ソフト販売を主としている企業です。株価上昇率は3331倍。アドビの製品は映画、ゲーム、アニメ、Webデザイン、グラフィックアートなど様々な場面で使用されています。
3位のオートマチック・データ・プロセッシングは人事管理ソフトウェアを販売している企業です。株価上昇率は2906倍。日本では聞き馴染みがないかもしれませんが、世界140の国と地域で92万を超えるクライアントが存在します。
4位のアマゾンは株価上昇率1886倍。5位のアップルは1829倍。いずれも「知らない人はいない」ほどのサービスや製品(Amazon.comやiPhone)を提供しています。
米国株の株価上昇率TOP5に共通するのは「ITサービス」と関連した企業ということ。
私たちの生活を一変させた”インターネット”を活用した米国企業が大きな成長を遂げています。
インターネットの次に人類の生活を一変させると噂されているのが「メタバース」です。
メタバースはインターネット上に作られた仮想空間のこと。メタバースを活用すれば経済活動のほとんどを賄えると言われています。
メタバース関連銘柄は、100倍、1000倍に成長する可能性を大いに秘めていると言えるでしょう。
また、最近では高騰銘柄の探し方をプロが無料で教えてくれるサービスも登場しています。
上手く活用すれば100倍とは言わずとも、5倍や10倍に上昇する大化け株を今から仕込めるようになるかもしれません。
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1年間で大化けを果たした米国株
米国株の中にはわずか1年間で高騰する銘柄も数多くありました。
2022年度 TARGET HOSPITALITY CORP
銘柄名:TARGET HOSPITALITY CORP.(TH) 市場:NASDAQ 底値日:2022/2/24 $ 2.72 高値日:2022/8/1 $14.86 上昇率:546%
TARGET HOSPITALITY CORP.はレンタルとホスピタリティサービスを専門とする企業です。米国の家族向け住宅センターを所有運営しています。
株価が上昇した要因は大規模NPOとの提携です。2022年7月6日に米国政府の人道援助ミッションを実現する主要な国内非営利団体と提携し、避難民へ食事や施設などを提供する契約を結んでいます。
これを機に直前に$4.95ドルだった株価は約3倍近い$14.86まで急上昇しました。
2021年度 AMC ENTERTAINMENT HOLDINGS
銘柄名:AMC ENTERTAINMENT HOLDINGS(AMC) 市場:NYSE 底値日:2021/1/5 $ 2.00 高値日:2021/6/2 $72.62 上昇率:3,631%
AMC ENTERTAINMENT HOLDINGSは演劇事業の持ち株会社です。主に映画事業を行っています。
AMCの株価が上昇した要因は「SNSに集まった投資家が一気にAMC株を買ったこと」と見られています。
いわゆるミーム株です。
ミーム株とは、企業の業績などは関係なくSNSなどで大きく注目が集まることで投資家が一斉にその株を買い、短期間で急激に株価が上昇する銘柄のことをいいます。
2021年は大規模な財政出動や金融緩和策が行われた年でした。市場にお金があふれ、投資家のリスク資産の許容度が回復したと言われています。
その結果、金融機関や個人投資家の間でミーム株取引が再び活性化することとなりました。
AMC ENTERTAINMENT HOLDINGSはこの年の代表的なミーム株です。2021年には「個人投資家がヘッジファンドを打ち負かした」と伝説になった米ゲームストップ株も2,295%の上昇を果たしています。
2020年度 GREENWICH LIFESCIENCES INC
銘柄名:GREENWICH LIFESCIENCES INC(GLSI) 市場:NASDAQ 底値日:2020/11/4 $ 3.26 高値日:2020/12/9 $158.07 上昇率:4,849%
GREENWICH LIFESCIENCESは米国のバイオ製薬会社です。主に乳がん手術後の再発防止のための免疫療法の開発を行っています。
2020年12月9日、同社が開発している乳がん術後再発予防としての免疫療法「GP2」の第2b相臨床試験での5年間に及ぶデータで、以前に手術を受けた患者の乳がんの再発が0であったことを発表しました。
この発表に伴い株価は1日で3,000%超と急上昇しました。
2019年度 AXSOME THERAPEUTICS INC
AXSOME THERAPEUTICS INC(AXSM) 市場:NASDAQ 底値日:2019/1/2 $ 2.64 高値日:2019/12/30 $109.94 上昇率:4,164%
AXSOME THERAPEUTICS INCは、米国のバイオ医薬品企業です。
2019年にAXSOME THERAPEUTICS INCの科学者はうつ病の新薬を発見し株価は大きく上昇しました。
米国株はわずかな期間で高騰する銘柄が出てくるも魅力のひとつ。
短期間で上昇する米国株に共通するのは、好材料の発表やミーム株など真新しい情報の出現です。
他の人に先駆けて精度の高い情報を取得するのが大事なのでしょう。
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100倍になる米国株候補をスクリーニング
株価が100倍になるということは、成長性が高い銘柄が成長し続けて達成するという他に、新薬の開発や旬のテーマ株にドンピシャで当たるなどのケースが考えられます。
いま盛り上がっている・これから盛り上がりそうな株式テーマは、ニュースを見ることで情報を仕入れられます。
情報を元に、未来を先読みをするのが大事です。
ただ、それだけではバクチのような投資になってしまうので、業績や株価などの地に足が付いた情報も確認するのがオススメ。
本記事では成長性が高い銘柄を、ファンダメンタルズ分析を用いてスクリーニングする方法を見ていきます。
(米国株スクリーニングソフトは無料で使える「finviz」がおすすめ)
EPS成長率1年変化(%= 20%以上)
EPSとは1株当たりの当期純利益を表します。
EPS成長率は、EPSが前期間に対してどれだけ成長したかを表します。EPS成長率がプラスであれば業績は順調に伸びており、逆にマイナスであれば業績が悪化しているといえます。
成長株のスクリーニング基準になるEPS成長率は20%以上。超成長株と言われる”ハイパーグロース株”だと、EPS成長率は40%以上になります。
四半期ごとのEPS成長率= 20%以上
会社の収益は季節変動があるため、1年前の同じ四半期と比較する方がより正しい判断が出せます。
四半期ごとの成長率も合わせて確認しておきましょう。
四半期ごとの売上/収益の成長= 20%以上)
「売上(収益)」を条件に加えるのは、EPSの成長が自社株買いによって成長したように見えるものなのか、本当に売り上げをあげて実績に基づいて成長したのかを見極めるためです。
しっかり売上(収益)を上げている企業の方が、今後の成長性に期待が持てます。
EPS来年の変化(推定%(予測 = 15%以上)
来年度の業績予測をもとに計算される、将来の成長を確認する値です。
成長株では15%以上の伸びが望ましいといえます。
機関の所有権= 30%以上
株価の上昇には個人投資家からの注目だけでなく、機関投資家から評価されている点も関わってきます。
機関投資家による資金流入があれば、今後の株価上昇にも期待が持てるでしょう。
価格が15ドルを超えている
株価が安いということは、何らかの課題を抱えている可能性があるという見方ができます。
成長株は売上やEPSの成長にある程度実績のある銘柄をスクリーニングするため、一定以上の株価の銘柄から選ぶ必要があります。
成長株ではその値を15ドル以上とします。
EPSの成長5年平均(%= 15%以上)・売上成長5年平均(%= 15%以上)
成長株を探す上では、継続して成長しているかどうかを見極めることが大切です。
よってEPSや売上の成長も5年程度のスパンで確認するとよいでしょう。
以上、成長性が高い米国株をスクリーニングする7つの条件でした。
今回は米国の成長株を見ましたが「日本における成長株の見つけ方」、高配当株やウォーレンバフェットが探すような銘柄を見つける「米国株のスクリーニング方法」についてもまとめてあります。
賢人たちによる期待高米国株の見つけ方
投資界の賢人たちの中には、大化け株投資を得意とする人たちがいます。
賢人たちの英知から期待高米国株の見つけ方を学んでいきましょう。
ピーターリンチ
ピーター・リンチは「テンバガー」という言葉を広めた投資家です。米大手運用会社フレディティの伝説のポートフォリオマネージャーを務めていました。
ピーター・リンチが運用した投資信託は、1977年から13年間の運用で年率29%のリターンを達成。純資産総額を700倍まで増やすことに成功しました。
ピーターリンチが挙げるテンバガー(10倍株)の候補株は3つ。
・急成長株:小さくて積極性のある小型株(年成長率20%以上) ・業績回復株:業績不振に陥り万年赤字から立ち直った株 ・含み資産株:持っている資産が市場で正当に評価されず、株価が低いままの株
いずれかの特徴を持つもので、かつ自分が理解しやすい「日常生活で使用するものなど身近なものに着目して銘柄を選ぶとよい」としています。
広瀬隆雄(じっちゃま)
広瀬隆雄(じっちゃま)は米国株のテーマ、銘柄分析の第一人者です。
SNSでは米国株インフルエンサーとして注目を集めています。
じっちゃまが考える「10倍株(テンバガー)を見つける方法」は3つ。
・IPOして間もない会社にフォーカスすること ・IPO売り出し目論見書を通読すること ・四半期決算をちゃんと精査すること
目星をつけた銘柄を仕込んだ後は、決算ごとに選り分けていきます。良い決算のものは保有継続、悪い決算のものは損切り。
このように銘柄選別を繰り返していくことで、保有銘柄が10倍、100倍になることを狙います。
朝香友博
朝香友博は数々の大化け株関連本を執筆している投資家です。
今までで日米合わせて37つの10倍株(テンバガー)を当てた実績を持ちます。
朝香友博は著書の中でテンバガーを見つける方法を紹介しています。
・10倍株になるまでずっと持つのではなく、まずは2倍になった時点で一部利益確定をしておくことが大切 ・10倍株(テンバガー)するタイミングとして「10倍株を見つけやすい時期」がある ・米国株市場とほか市場の値動きを観察して、連れ高になる銘柄を探す
など独特な銘柄の見つけ方を提唱しています。
米国株から100倍銘柄が生まれやすい理由
米国株から高騰銘柄が生まれやすい理由は3つ。
・アメリカの経済成長は右肩上がり ・経営者が株価や業績を上げることに積極的 ・株主重視の経営をする風土
1つ目の理由は米国の経済成長が続いていることです。アメリカの人口は増え続けており、グローバルブランドを展開している企業が多い、ハイテクやITといった新しい産業が急成長を遂げるなどの要因で右肩上がりの経済成長が続いています。
大不況が起こっても、その都度跳ね返して経済成長を続ける強さを持っています。
過去の歴史からみても、米国市場は米国経済が成長する限り、さらに上昇を続けていくと思われます。
2点目の理由はアメリカの経営者が株価や業績を上げることに積極的という点です。
企業を経営していくうえで業績を上げることは当然の話ですが、アメリカの場合は企業業績が自身の報酬に直結する割合が高いです。
米国のCEOは日本企業に比べて15倍近くの報酬を受け取っているというデータがあります。
米国企業の経営者は、株価や業績を上げようとするモチベーションが非常に高く、その熱量は株価上昇に結び付いています。
最後に米国企業は株主重視の経営をしているという点です。
株主重視の経営が行なわれるため、投資家のマネーは米国企業に流れやすい特徴があります。
以上3つの理由から、米国株は100倍、1000倍以上になるような銘柄が誕生しやすいと言われています。
さらに今は、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ビックデータを用いた技術革新である第4次産業革命がおきたことで、急速に成長する企業の中には、これまでにない成長スペースを遂げるものも出てきました。
近年のテスラ株を見ると、その成長スピードは桁違いです。
短期間で株価100倍という一見難しそうな投資も、米国株でこそ実現できる投資手法といえるでしょう。
なお2023年にテンバガーが狙える米国株の候補は別の記事にてまとめてあります。
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