ボロ株のおすすめ銘柄2024年最新版【厳選10社を徹底紹介】

ボロ株のおすすめ銘柄2024年最新版【厳選10社を徹底紹介】

ボロ株のおすすめ銘柄2024年最新版【厳選10社を徹底紹介】

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ボロ株の中から2024年おすすめ銘柄10社をご紹介!明日上がるかも?!な大化け期待の本命株・高配当、株主優待株まで徹底解説!

ボロ株のおすすめ銘柄 2024年版について

ボロ株のおすすめ銘柄2024年最新版【厳選10社を徹底紹介】

ボロ株は大儲けが狙える投資先です。

ちなみにボロ株とは、低位株の中でも株価100円以下の銘柄を指す言葉。

株価が安く投資しやすいボロ株は、一度注目されると10倍株(テンバガー)になることも珍しくありません。

大化け期待以外にもボロ株は、高配当を出す優良企業・株主優待充実など投資妙味のある銘柄が隠れていることも。

株価水準が低いまま放置されているボロ株は、まさにお宝銘柄の山と言えます。

当サイトでは、そんなボロ株の中から2024年おすすめの10銘柄を予測。

  1. フィンテックグローバル(8789)
  2. 堀田丸正(8105)
  3. ファンドクリエーショングループ(3266)
  4. ASIAN STAR(8946)
  5. エルアイイーエイチ(5856)
  6. フォーバル・リアルストレート(9423)
  7. ヤマノホールディングス(7571)
  8. ピクセラ(6731)
  9. エコナックホールディングス(2330)
  10. フォーサイド(9423) 大化け期待の銘柄から、高配当な銘柄、株主優待が充実している銘柄などを厳選。

また投資リスクがある銘柄は排除し、財務状況や業績を鑑みて将来性があるボロ株のみに絞りました。

ぜひ銘柄選びの参考にしてもらえれば幸いです。

2024年 大化け期待のおすすめボロ株4選

2024年、大化けが期待できるボロ株は以下の4銘柄。

  1. フィンテックグローバル(8789)
  2. 堀田丸正(8105)
  3. ファンドクリエーショングループ(3266)
  4. ポラリス・ホールディングス(3010) 業績好調な企業や、社会的に需要が高まる事業を営んでいる企業などを選定しました。

フィンテックグローバル(8789)

フィンテックグローバルは、投資事業やコンサルティング事業を行う企業です。

埼玉県飯能市にある「ムーミンバレーパーク」の運営も行なっています。

おすすめのボロ株①フィンテックグローバル(8789)の株価チャート

企業名:フィンテックグローバル(8789) 株価:67円(2023年5月16日終値) 時価総額:137億円 PER:13.7倍 PBR:1.93倍

フィンテックグローバルに期待できる理由は2点。

・投資銀行事業が好調 ・ムーミン関連事業の収益性の改善

投資銀行事業では、投資案件数が増えて投資金の回収も順調です。

売上高は22.5%の増加(前期比)、売上総利益は8.3%増加。

またテーマパーク運営事業は、行動規制の緩和やインバウンド需要により改善が見込まれています。

業績も好調で、3期連続増収・4期連続増益。

来期業績予想でも、利益5.7倍の見通しを発表しています。

フィンテックグローバル(8789)の業績予想

フィンテックグローバルのような、売上や利益を増やしている企業は自ずと成長を遂げます。

PER13.7倍、PBR1.93倍と割安株の部類なので、フィンテックグローバルは今後に期待できるボロ株と言えるでしょう。

堀田丸正(8105)

堀田丸正は、繊維の卸売りを営む企業です。

和服や洋服の装飾に使用される特殊な糸「意匠撚糸」を中心に販売しています。

おすすめのボロ株②堀田丸正(8105)の株価チャート

企業名:堀田丸正(8105) 株価:55円(2023年5月16日終値) 時価総額:32.8億円 PER:79.7倍 PBR:1.02倍

今後、堀田丸正は同社の強みである“糸”の知識や技術のリソースを活かした事業の構造改革を進める方針です。

新規ファッションブランドの設立、中国内での売り上げ拡大に注力しようとしています。

前期は中国の上海ロックダウンや海外渡航者減の影響から、業績は芳しくありませんでした。

しかし回復傾向にあるインバウンド需要により、来期の業績が黒字転換する見通しを発表。

おすすめのボロ株②堀田丸正(8105)の業績

自社プロダクトの販売チャネル最適化も計画。

堀田丸正は、今後の業績回復・ひいては株価上昇に期待が持てる企業です。

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ファンドクリエーショングループ(3266)

ファンドクリエーショングループは、株式・不動産・太陽光発電などの投資ファンドを組成して販売を行なっている企業です。

おすすめのボロ株③ファンドクリエーショングループ(3266)の株価チャート

企業名:ファンドクリエーショングループ(3266) 株価:88円(2023年5月17日終値) 時価総額:33.2億円 PER:14.4倍 PBR:1.26倍

ファンドクリエーショングループは、太陽光発電への投資事業に積極的です。

世界的な脱炭素化の流れもあり、自然エネルギーを活用する太陽光発電は、ますます注目度を増しています。

日本でも現政権は脱炭素に向けて積極的に取り組む姿勢を示しています。

「10年間で150兆円規模の投資が必要」と指摘しており2023年には20兆円規模の投資を検討しています。

ファンドクリエーショングループの売上は下がったものの、営業益は右肩上がり。

未定だった配当も1円実施する方針を発表しています。

おすすめのボロ株③ファンドクリエーショングループ(3266)の業績

売上高が落ち込んだ理由は、米国不動産売却による売り上げが芳しくなかったためです。

その分、アセットマネジメントフィー(資産運用代行による手数料収入)は、売上高が拡大。

不動産収入、利益を伸ばしています。

投資家の注目度が太陽光発電に向けられることで、同社が手掛けるファンドへの資金流入も見込めるでしょう。

ポラリス・ホールディングス(3010)

ポラリス・ホールディングスは、ホテル事業を全国展開している企業です。

おすすめのボロ株④ポラリス・ホールディングス(3010)の株価チャート

企業名:ポラリス・ホールディングス(3010) 株価:100円(2023年5月17日終値) 時価総額:115億円 PER:288倍 PBR:3.95倍

2023年より意識され始めた経済正常化により、インバウンド関連銘柄として注目が集まると予想。

コロナ禍で一時、上場廃止寸前まで追い込まれた同社ですが、不死鳥のごとく業績を回復させています。

(2022年6月29日に東証が同社を上場廃止に係る猶予期間から解除済み)

2023年5月15日に発表された決算では黒字転換を達成。

ポラリス・ホールディングスは来期の営業益267倍という予想が出されています。

おすすめのボロ株④ポラリス・ホールディングス(3010)の業績

インバウンド需要が高まる昨今、ホテル事業を手掛ける同社は、業績の伸びしろが期待できるでしょう。

以上、2024年大化け期待のおすすめボロ株でした。

余談になりますがボロ株投資は銘柄を選ぶのと同じくらい、売買タイミングも重要になります。

ボロ株は発行済株式数が少ない場合が多く、一度注目が集まると値動きが大きく・速くなりがち。

時にはテクニカル指標全般が機能しなくなるほど、個別市場の過熱感が増してしまうことも。

小手先だけのテクニックでは対応しきれない局面も自然と多くなるのではないでしょうか。

ですが最近では、銘柄選びから売買タイミングまで教えてくれる投資情報サービスが話題を集めています。

当サイトで特に評判になっているのが、実践的な投資ノウハウを教えているJ.P.モルガン出身の『凄腕投資アドバイザーの公式LINE』。

「投資初心者だけど150万円だった資金を2190万円まで増やせた」とユーザーからの口コミ評価も上々です。

投稿者:名無し 親身になって対応してもらいました。株初心者の自分でも少しづつ勝てるようになり、150万円だった資金を2190万円まで増やせています。投資家として真に自立を目指すなら、こういった投資情報サービスを使ってみるのも一つの戦略と言えます。

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2024年 高配当のおすすめボロ株3選

ボロ株の中にも配当を出している企業は存在します。

経営が安定しており、配当を出しているボロ株も実はあるのです。

  1. エルアイイーエイチ(5856)
  2. フォーバル・リアルストレート(9423)
  3. ヤマノホールディングス(7571) ここでは、配当利回りが高めで経営基盤が安定している3銘柄を紹介します。

エルアイイーエイチ(5856)

企業名:エルアイイーエイチ(5856) 株価:65円(2023年5月16日終値) 時価総額:22.6億円 配当利回り:1.64% 配当性向:-%

エルアイイーエイチは10期連続で配当を出しています。配当利回りは1.5%超え。

自己資本比率49.2%と盤石な経営体制がある会社です。

フォーバル・リアルストレート(9423)

銘柄コード:9423 銘柄名:フォーバル・リアルストレート 株価:99円(2023年5月17日終値) 時価総額:23億円 配当利回り:2.22% 配当性向:46.9%

フォーバル・リアルストレートは2017年に配当が始まって以来、4年連続で増配。

売上・利益が順調に続伸。自己資本比率52%と安定した経営を行なっています。

ヤマノホールディングス(7571)

銘柄コード:7571 銘柄名:ヤマノホールディングス 株価:65円(2023年5月16日終値) 時価総額:22.6億円 配当利回り:2.38% 配当性向:30.1%

ヤマノホールディングスの配当は2022年3月に復活。

2023年3月は増配を予定しています。

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2024年 株主優待のおすすめボロ株3選

株主優待を出しているボロ株があります。

優待内容と優待利回りを元に、おすすめのボロ株を3つ紹介します。

  1. ピクセラ(6731)
  2. エコナックホールディングス(2330)
  3. フォーサイド(2330)

ピクセラ(6731)

銘柄コード:6731 銘柄名:ピクセラ 株価:3円(2023年5月16日終値) 時価総額:7.5億円 優待内容:クオカード500円分(議決権行使の謝礼として)。 優待利回り:166.6% 優待権利の確定月:9月

ピクセラでは議決権行使をすることで「500円分のクオカード」がもらえます。

クオカードを優待と考えると、優待利回りは166%と他の銘柄を圧倒する利回りになります。

9月末時点で100株以上を保有して、12月に送られてくる議決権を行使する必要があります。

この隠れ優待は今後アナウンされず無くなる可能性があるので注意しておきましょう。

エコナックホールディングス(3521)

銘柄コード:3521 銘柄名:エコナックホールディングス 株価:100円(2023年5月17日終値) 時価総額:52.9億円 優待内容:テルマ―湯の入場料金無料の優待券(平日) 優待利回り:0.05% 優待権利の確定日:3月

エコナックホールディングスで貰える株主優待は、スーパー銭湯(テルマー湯)の無料チケットです。

テルマ―湯は東京都新宿にある温浴施設で平日の入浴料金は2,600円。

500株(=5万円)でチケットが1枚貰えます。

東京都内にいける人や、出張で東京に来る人にとっては使いやすい株主優待です。

フォーサイド(2330)

銘柄コード:2330 銘柄名:フォーサイド 株価:68円(2023年5月17日終値) 時価総額:22.5億円 優待内容:電子書籍に利用できる500ポイント 優待利回り:7.3% 優待権利の確定月:12月

フォーサイドの株主優待は、電子書籍が買える500円分のポイントです。

電子書籍販売サイト「モビぶっく」で500円分使えるポイントなので、自分好みの本を選べて使い勝手がよい優待内容と言えるでしょう。

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将来有望なボロ株の見つけ方

ボロ株の中から将来有望な銘柄を探したい時に、どんな点を見れば良いのか?

4つのポイントがあります。

  1. 業績が黒字転換した
  2. PER15倍以下、PBR1倍以下
  3. テーマ性がある
  4. 自己資本比率40%以上 上記した特徴を持つボロ株であれば、投資リスクが抑えられますし、今後の株価高騰も見込めるでしょう。

業績が黒字転換した

業績が黒字転換した企業は、「利益を生み出す環境が整った」ということを示します。

・新しい事業で収益を生み出せるようになった ・新商品で採算が取れるようになった ・社内の構造改革の結果、経営が安定し始めた

何らかの要因によって、赤字企業から抜け出せたということです。

「黒字転換する企業を狙う」投資手法は、投資アナリスト「馬渕磨理子」も推奨。

黒字転換するタイミングのボロ株に投資すること、それすなわち「期待の成長株」に投資することと同じと言えます。

PER15倍以下、PBR1倍以下

PER15倍以下、PBR1倍以下の銘柄は「割安株(バリュー株)」と判断できます。

割安と見られているため、今後適正な株価まで上がっていく可能性は十分にあるでしょう。

さらに、バリュー株は相場が落ち込んだ時に買いが増える傾向があります。

株価が低いボロ株が多く買われて、短期的に株価は大きく上昇。

キャピタルゲインによるリターンも見込めます。

テーマ性がある

ボロ株の中で高騰しやすいのが、「テーマに関連した銘柄」です。

テーマが注目されると大型株からボロ株まで幅広く物色されます。

その中でも、株価が安いボロ株は多くの買いが入って、飛躍的な株価上昇を果たすことがあるのです。

2020年に株価92円から2,175円まで上がったテラ(2191)は、コロナウイルス関連銘柄です。

次に注目が集まるテーマを予想して、それに関連するボロ株を買う。

この投資手法は、個人投資家でも多くの資産を築く手法として注目されています。

自己資本比率40%以上

自己資本比率が40%以上ある企業は、簡単に倒産はしないと言われています。

ちなみに自己資本比率とは、返済不要の自己資本が、総資産の中で何%あるのかを表す指標。

一般的に自己資本比率が高い方が負債が少なく、経営が安定していると言えます。

そのため自己資本比率が高い=倒産しにくい企業と考えられているのです。

中でも50%以上あれば、かなり良好な財務状態を維持していると言えるでしょう。

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ボロ株の探し方・スクリーニング方法

スクリーニングツールを用いれば、ボロ株を効率よく探せます。

今回は無料で利用できる「トレーダーズウェブ」を使ってボロ株を抽出してみまししょう。

1.トレーダーズウェブのスクリーニングツールにアクセス

「投資ツール」>「銘柄スクリーニング」を選択します。

2.使用するスクリーニング条件をセット

最初は半透明になっていて入力ができませんが、チェックボックスをONにすると、その項目が入力可能になります。

【今回スクリーニングで設定する条件】 ・市場:全市場 ・業種:全業種 ・終値:100円以下 ・PER:15倍以下 ・PBR:1倍以下

3.「実行」をクリック

スクリーニング条件で絞った銘柄の一覧表が出てきます。

4.抽出したボロ株のデータを確認

あとはそれぞれのボロ株について、事業内容や業績などを個別に調べていきます。

「成長株を見抜くポイント」を解説した記事等あるので、参考までにどうぞ。

明日上がるボロ株の見つけ方

明日上がるボロ株を見つけるには、企業のIRをチェックするのがおすすめです。

ボロ株は何か好材料の発表があった翌日には、ほぼほぼ上がります。

株価100円未満のボロ株は63銘柄存在します(2023年5月16日時点)。

・プライム市場:5銘柄 ・スタンダード市場:46銘柄 ・グロース市場:11銘柄

あらかじめボロ株監視リストを作っておいて「IRが出ているか否か」をチェックしておきましょう。

コード 銘柄名 株価 市場 時価総額
6731 ピクセラ 3円 スタンダード 11.31億円
8918 ランド 9円 スタンダード 129.69億円
2134 燦キャピタルマネージメント 10円 スタンダード 13.82億円
8894 REVOLUTION 15円 スタンダード 60.00億円
9973 小僧寿し 17円 スタンダード 30.82億円
8107 キムラタン 21円 スタンダード 48.34億円
8836 RISE 21円 スタンダード 20.16億円
5721 エス・サイエンス 24円 スタンダード 33.98億円
9704 アゴーラ ホスピタリティーグループ 25円 スタンダード 70.43億円
3350 メタプラネット 26円 スタンダード 29.82億円
7647 音通 28円 スタンダード 56.88億円
1491 中外鉱業 31円 スタンダード 89.82億円
1757 中小企業ホールディングス 35円 スタンダード 90.39億円
3777 FHTホールディングス 36円 グロース 101.83億円
4564 オンコセラピー・サイエンス 37円 グロース 71.28億円
6740 ジャパンディスプレイ 39円 プライム 1,513.35億円
9978 文教堂グループホールディングス 40円 スタンダード 17.16億円
3782 ディー・ディー・エス 41円 グロース 19.80億円
2743 ピクセルカンパニーズ 44円 スタンダード 24.52億円
5103 昭和ホールディングス 44円 スタンダード 33.57 億円
4597 ソレイジア・ファーマ 46円 グロース 77.06億円
2315 CAICA DIGITAL 48円 スタンダード 54.85億円
8256 プロルート丸光 48円 スタンダード 21.97億円
6659 メディアリンクス 52円 スタンダード 11.48億円
1783 アジアゲートホールディングス 53円 スタンダード 89.01億円
5856 エルアイイーエイチ 53円 スタンダード 39.70億円
8105 堀田丸正 55円 スタンダード 32.80億円
6786 RVH 56円 スタンダード 13.37億円
7111 INEST 57円 スタンダード 38.88億円
6993 大黒屋ホールディングス 58円 スタンダード 67.85億円
3237 イントランス 62円 グロース 23.02億円
7571 ヤマノホールディングス 64円 スタンダード 22.93億円
2370 メディネット 66円 グロース 139.74億円
5955 ヤマシナ 66円 スタンダード 94.78億円
8789 フィンテックグローバル 68円 スタンダード 136.88億円
2330 フォーサイド 69円 スタンダード 22.47億円
2694 焼肉坂井ホールディングス 71円 スタンダード 170.30億円
3840 パス 71円 スタンダード 33.10億円
5940 不二サッシ 71円 スタンダード 89.65億円
2586 フルッタフルッタ 72円 グロース 22.03億円
3664 モブキャストホールディングス 73円 グロース 32.59億円
3323 レカム 75円 スタンダード 61.97 億円
7527 システムソフト 75円 プライム 63.63億円
8783 GFA 76円 スタンダード 40.03億円
8166 タカキュー 78円 スタンダード 19.09億円
2776 新都ホールディングス 80円 スタンダード 25.57億円
3808 オウケイウェイヴ 80円 名証 10.74億円
3113 Oak キャピタル 81円 スタンダード 65.35億円
3266 ファンドクリエーショングループ 88円 スタンダード 33.15億円
7829 サマンサタバサジャパンリミテッド 88円 グロース 57.95億円
7918 ヴィア・ホールディングス 90円 プライム 31.25億円
3202 ダイトウボウ 91円 スタンダード 27.46億円
7771 日本精密 92円 スタンダード 20.46億円
3823 THE WHY HOW DO COMPANY 93円 スタンダード 32.25億円
8946 ASIAN STAR 93円 スタンダード 17.96億円
2926 篠崎屋 94円 スタンダード 13.57億円
3315 日本コークス工業 95円 プライム 287.23億円
2321 ソフトフロントホールディングス 97円 グロース 29.75億円
3010 ポラリス・ホールディングス 99円 スタンダード 101.02億円
3521 エコナックホールディングス 99円 プライム 52.40億円
9423 フォーバル・リアルストレート 99円 スタンダード 23.70億円
6192 ハイアス・アンド・カンパニー 100円 グロース 37.49億円
8912 エリアクエスト 100円 スタンダード 20.25億円

(※データは2023年5月16日時点)

ボロ株の監視リストから、IRを出した企業があるかを確認。

そのIRは投資家にとって好材料(好決算や新サービス、他者との提携など)になるどうかを調査して、投資するかを判断します。

ただ好材料が出た直後は騰がりやすいボロ株ですが、その後は調整が入って株価が下がることも多いです。

長期保有ではなく短期トレードとして考えておくと良いでしょう。

ボロ株とは株価100円未満の株

ここで改めて、ボロ株とはそもそも何なのかを整理しておきましょう。

株価水準が他と比べて低い銘柄を、まとめて「低位株」と呼びます。

その低位株の中でも、ボロ株は株価100円未満の「超低位株」のことを指しています。

ボロ株がボロ株たる理由(株価が安い理由)

ボロ株がボロ株たる理由(株価が安い理由)は、主に3つ。

  1. 業績や財務状況の悪化
  2. 不祥事等のスキャンダル
  3. 発行済株式数が多い 「ボロ株は危険」「やめとけ」などと言われがちなため、リスキーな銘柄が多いように思われていますが…、

実はボロ株と呼ばれるほどにまで株価が安くなってしまう理由は、何も悪材料だけではありません。

例えば、発行済株式数が多いほど、1株当たりの価値が低下しやすくなります。

1株当たりの価値が低くなるため、多少の売買では株価が動きづらくなります。

よって、発行済株式数が多いほど、株価が安くなりやすいのです。

実は上記3つの理由の中で、避けるべきボロ株は3番です。

というのも、業績や財務状況の悪化の場合、取り返しのつくケースが多いからです。

むしろ黒字転換などのサプライズ決算がもたらす株価への良い影響は計り知れません。

ハイリスクであることは否めませんが、同時にハイリターンでもあるのがボロ株投資の魅力と言えます。

例えば『いきなり!ステーキ』でお馴染みのペッパーフードサービス(3053)は、ボロ株から大化けを果たした代表的な銘柄。

いきなり!ステーキは2013年12月、銀座に1号店を出店。

2017年12月期の既存店売上高は前期比で23.1%増という大幅な伸びを記録。

100倍株の探し方でも取り上げた同社の100円以下だった株価は、8,000円台まで騰がりました。

ペッパーフードサービス(3053)のチャート引用元:ペッパーフードサービス(3053)のチャート

ペッパーフードサービスのように将来有望なボロ株に投資できれば、資産を一気に増やすのも夢ではありません。

2020年以降も、ボロ株から大化けを果たした銘柄が誕生しています。

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過去にボロ株から大化けを果たした銘柄(年代別)

ボロ株から大化け果たした銘柄を年代ごとに紹介します。

2022年:新都ホールディングス(2776)

2022年は世界的な株価不況が騒がれた年。

そんな相場でも、新都ホールディングス(2776)は3倍の高騰を果たしました。

新都ホールディングス(2776)

新都ホールディングスは、研修コンサルティング、オフィスサービス事業を行う会社です。

当時売上高前期比6.7倍、営業損益は黒字転換の好決算を発表。

世界的な資源価格高騰を背景に、廃金属商材関連製品の輸出業務が業績に大きく寄与しました。

最終的に株価は2022年1月25日の安値53円から4月18日の高値203円まで高騰。

また2022年は新都ホールディングスのほか、「シェアリングテクノロジー(3989)」も株価3.5倍を達成しています。

2021年:グローバルウェイ(3936)

グローバルウェイの株価は59倍もの高騰を果たしています。(2021年7月21日→2021年11月2日)

グローバルウェイ(3936)

グローバルウェイは転職・就職情報サイトの運営、クラウド開発や保守を行う会社です。

当時グローバルウェイの業績は5期連続赤字と良くはありませんでした。

しかし、暗号資産の売却で営業外収益を計上。

2021年7月期に業績予想の上方修正がきっかけで、株価は上昇。

その後、株式分割を繰り返して、さらに株価は高騰しました。

(2021年中に何度か株式分割を行っており、分割後の修正値で見ると2021年7月21日の安値37円から11月2日の高値2193円。)

その後グローバルウェイは値下がったものの、何度も動意づいて2倍、3倍と短期目線で何度も価格が変動しています。

2020年:テラ(2191)

テラの株価は92円から2175円と24倍になりました。(2020年3月13日→2020年6月9日)

テラ(2191)

テラは、帯状細胞ワクチン療法などの研究開発を手掛ける大学発の医療ベンチャーです。

テラの株価はネジェニックス・ジャパンと新型コロナウィルスの新薬開発を発表したことで急騰。

2020年に注目を集めた「コロナウイルス関連銘柄」の中でも、トップクラスの株価上昇率となりました。

2019年:REVOLUTION(8894)

REVOLUTIONの株価は、8円から84円と10倍に高騰しました。(2020年3月13日→2020年6月9日)

REVOLUTION(8894)

REVOLUTIONは、山口県を地盤に不動産の賃貸、仲介や戸建て分譲を展開し、アパマンショップのフランチャイズ等を主に行っています。

2019年当時、REVOLUTIONの株価高騰につながるような材料は見受けられませんでした。

仕手株化しての急騰だったのかもしれません。

2018年:アライドテレシスホールディングス(6835)

アライドテレシスHDの株価は、62円から286円と4倍に上昇しました。(2018年1月5日→2018年3月12日)

アライドテレシスホールディングス(6835)

アライドテレシスホールディングスは、ネットワーク機器を国際展開する、セキュリティ、教育ICT関連の会社です。

営業績916.4%増の大幅な増益が発表され、これをきっかけに株価が大きく上昇しました。

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ボロ株が個人投資家に人気のワケ

ボロ株が個人投資家から人気の理由は3つ。

  1. 株価が低く上昇余地が高い
  2. 少額から投資できる
  3. 機関投資家が参入しにくい ボロ株は個人投資家が資産を増やすのによく利用されています。

株価が低く上昇余地が高い

ボロ株は「株価100円未満」であるため、数円値上がりしただけで株価上昇率が高くなります。

例えば、ボロ株と大型株それぞれに10万円を投資した場合…、

不動産事業を営む「ランド(8918)」の株価は9円。株価が1円値上がりすると+11%の上昇になります。

対してトヨタ自動車(7203)の株価は2,222円。1円値上がりで+0.04%の上昇となります。

ランドに投資した場合の利益は2万円、トヨタ自動車に投資した場合は35円の利益。

株価水準が高い大型株は上値が重く、出来高も安定しているため株価が一気に高くなることは早々ありません。

一方で、ボロ株の場合は数円の値上がりでも多くのリターンが見込めます。

小額から投資できる

ボロ株は1万円あれば投資できます。

株価7円のアジア開発キャピタル(9318)という企業に至っては、700円あれば投資可能。

少額で大量に株式を買えるため、ボロ株は分散投資先として選ばれることもしばしば。

また株価が安く「誰でも買い付けやすい」点から、ボロ株は注目を集めると一気に買い手が増える傾向があります。

例えば2020年にダブルテンバガーに近付いたテラは、コロナウイルスワクチン治療薬のニュースが出た後に出来高が4倍近く急増。

テラ(2191)のチャート引用元:テラ(2191)のチャート

ボロ株はひとたび注目を集めると、個人投資家からの買いが集まり高騰を果たします。

ボロ株は元々の株価水準が低いことも相まって、個人投資家でも参入しやすいのでしょう。

機関投資家が参入しにくい

ボロ株は機関投資家の投資先銘柄になりにくい特徴があります。

そのため機関投資家の売買による株価乱高下に振り回される心配が減ります。

大口取引が入って株価を一気に釣り上げていると分かったら、後から参入しようとは思わないですよね。

値上がりした途端に大きな売りを浴びせられて、株価が下がるのは明白ですから。

ボロ株に機関投資家がいないのは、機関投資家がボロ株を売買しても旨みがほとんど無いため。

機関投資家がボロ株のような出来高や流動性が低い銘柄に投資をすると、それだけで株価に影響を及ぼします。

よって投資対象は東証1部(現プライム市場)の大型株、時価総額の大きい社会的信頼性の高い企業に限られます。

個人投資家にとってはボロ株に投資することで、機関投資家の大口取引に惑わされずに済みます。

ボロ株投資のリスクと対策

ボロ株は業績不振や、財務状況に問題がある銘柄が多いことからリスクの高い投資でもあります。

あらかじめボロ株のデメリットを認識しておきましょう。

  1. 倒産・上場廃止のリスク
  2. 売買が成立しないことがある
  3. 仕手株に利用されることがある

倒産・上場廃止のリスク

ボロ株の中には悪材料を抱える銘柄が存在します。

赤字が続いている、財務状況が悪化している、不祥事を起こして人気が無くなったなどなど…。

株価低迷が長く続くと最悪の場合は倒産、上場廃止になってしまいます。

倒産、上場廃止になると株式の価値はゼロ円になります。

倒産・上場廃止のリスクを測るために、企業の自己資本比率を確認しておきましょう。

自己資本比率は、返済の必要が無い資産の割合の事で、企業の安全性を測るために利用します。

企業の自己資本比率が40%程度あれば簡単には倒産しないでしょう。

またボロ株の株価がなぜ安くなっているのか確認するのも大事です。

株価が安い理由が業績不振なのか、スキャンダルを起こして市場から見放されているのか。

それとも、業績、財務状況共に有望なのに、他の投資家が気付いていなくて放置されているだけなのか。

問題のある銘柄にはもちろん手出しは禁物。

株価が安い理由を調べておいて、倒産・上場廃止のリスクをなるべく排除するようにしましょう。

売買が成立しないことがある

ボロ株は流動性が低く、自分のタイミングで売買できない場合があります。

元々ボロ株は問題のある銘柄も少なくないので、売買が頻繁に行なわれているわけではありません。

人気の無い銘柄には買い手も売り手も付かないという事ですね。

ボロ株を調べてみて、1日の出来高があまりにも少なすぎる銘柄には手を出さないのが安全です。

1日の出来高が10万前後あったら、少なくとも売買で困ることはないはず。

もし出来高10万以下のボロ株を買う場合は、投資家の注目を集める材料が今後出てくるかどうかをよく見極めてから売買を行うようにしましょう。

仕手株に利用されることがある

ボロ株は仕手株として利用されて、株価が乱高下することがあります。

仕手株とは特定の集団(仕手筋)が自分の利益を出すために不当に株価を吊り上げる対象になる銘柄のこと。

株価が安く放置されているボロ株は個人投資家でも株価に影響を及ぼせるため、仕手株に利用されることもしばしば。

仕手株は売買タイミングが非常に難しくなるため、仕手筋に利用されるような銘柄に近づくのは避けた方が良いでしょう。

ただ、仕手筋の動きに乗っかって売買をすることで利益を得ている「タカニキ」のような投資家もいます。

「株価を吊り上げてくれる」状況を上手く利用できれば、ハイリターンを得ることも可能と言えます。

とはいえ、売買リスクは高めになるので初心者のうちは避けた方が無難でしょう。

ボロ株は特に仕手株にされやすいです。

過去のデータを調べてみて、「何の材料も無いのに急激に株価が上昇した」形跡があったら、仕手筋が絡んでいる可能性が高くなります。

事前によく確認しておきましょう。

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ボロ株の情報収集をする方法

ボロ株投資は成功すれば少額で大きな利益を得られるという利点がある一方、仕手に巻き込まれたり、投資した企業が倒産したり、普通の株式投資に比べてリスクが高い投資法でもあります。

ここではボロ株投資を成功させるために必要な情報収集などを解説します。

企業の決算・IRを確認

各企業のIR情報やIR情報をまとめたサイトを利用して、各社の細かい業績や財務状況を確認します。

IR Bankは過去の業績を一覧で見れてわかりやすいです。

引用元:IRBANK

ボロ株を見るときは、健全な財務体質の会社かどうかを確認するために自己資本比率をチェックしておきましょう。

自己資本比率は40%以上あれば安定した会社として考えられます。

SNSで銘柄を検索する

急に株価が上がった場合、その理由がすぐにはわからなかったりすることがあります。

そんな時はリアルタイムで情報を収集できるTwitterなどのSNSが便利です。

今は著名な投資家や億り人など、様々な投資家がブログやTwitter、YouTubeで情報を発信しています。

これらの投資家のSNSの発信情報を検索することで、リアルタイムに近い情報を効率よく探し出すことができます。

Yahoo!掲示板を覗く

Yahoo!ファイナンスの掲示板は銘柄ごとにあり、いろんな人が書き込みをしています。

株価が大きく動く時など意見が活発に投稿されますので、大きな流れを知るのに適しているといえます。

ただし匿名で利用できるという特性上、信用できない情報や広告投稿なども多いです。

なので、投稿される情報には注意が必要です。

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ボロ株の動向・今後の見通し

2023年以降の相場は、復調の見通しが出ています。

米国の利上げ一巡後、景気後退の織り込みさえ終われば上昇基調になるという見解を、証券会社やアナリストたちが述べています。

2023年前半の日本市場は、米国金融引き締めの影響を受けて横ばい、もしくは下落基調になるかもしれません。

ただ相場全体でみると、年の後半にかけて盛り上がっていくという見解は一致しています。

日経平均株価(週足)

ちなみにボロ株は、相場の影響を受けて下がり過ぎるということは少ないです。

「そもそも株価が安いから、これ以上下がりようがない」という理屈ですね。

2022年はウクライナ情勢緊迫化や米国インフレにより、相場が不安定な1年でした。

しかし2023年は相場復活の基調があり、コロナウイルスに伴うマスク制限が解除されるなど、国内の経済が活性化することも予想されます。

個人投資家も買い付けやすいボロ株は、また改めて注目を集めることでしょう。

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成長株(グロース株)の見つけ方やおすすめスクリーニング条件

株式投資には、様々なスタイルがあります。中でも代表的な手法が、「成長株投資(グロース株投資)」と「割安株投資(バリュー株投資)」です。 成長株投資とは、将来的な成長が見込める企業の株式に投資するスタイル。売上や利益が急激に増加する企業への投資は、株価上昇による大きなリターンを狙えます。 一方、割安株投資とは、現在の株価が企業価値に比べて割安な株式に投資するスタイルです。株価が本来の価値まで回復することで、利益を得ることを目指します。 この記事では、成長株投資に焦点を当て、成長株の見つけ方やスクリーニング条件などを詳しく解説。成長株投資に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。 成長株とは? 株式投資の世界で頻繁に耳にする「成長株」は、将来的な成長が見込める企業の株式のことを指します。 例えば、IT業界の革新的サービスを展開する企業や、世界シェアを拡大する製造業の企業など。これらは、画期的な技術やサービスで市場を席巻し、高い成長率を記録している、まさに成長株の代表例と言えるでしょう。 成長株の魅力は株価の上昇。企業の業績が拡大すれば、それに伴って株価も上昇する可能性が高まります。 成長株の例|2012~2021のエムスリー(2413) つまり、成長株に投資することで、株価上昇の恩恵を受け、大きな利益を得られる可能性があるのです。 しかし、成長株は常に成長を続けるわけではありません。市場環境の変化や競合の出現など、様々な要因によって成長が鈍化したり、業績が悪化したりする可能性も。 そのため、成長株への投資は、ハイリスク・ハイリターンであることを理解しておく必要があります。 成長株になる条件 一口に成長株と言っても、様々な企業が存在しますが、多くの成長株には共通する特徴があります。一般的な成長株の特徴を挙げてみましょう。 高い成長率 売上高や利益が右肩上がりに伸びている企業は、成長株の筆頭候補です。過去の実績だけでなく、今後も高い成長率を維持できるか重要になります。 成長率を見る際は、売上高だけでなく、営業利益や純利益といった収益性も確認するようにしましょう。 将来性 革新的な技術やサービスを持つ、あるいは社会的課題を解決できる企業は、将来的な市場の拡大が見込め、成長株の候補となります。 足元であれば、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった最新技術を活用したビジネスを展開する企業や、世界的な人口増加や高齢化といった社会構造の変化に対応したサービスを提供する企業などが挙げられます。 収益性 高い利益率を維持し、安定した収益を確保できる企業も成長株の条件の一つ。 収益性が高い企業は、競争が激化したり、景気が悪化した場合でも、安定した業績を維持できる可能性が高いためです。 収益性を測る指標としては、売上高営業利益率やROE(自己資本利益率)などがあります。 競争優位性 他社にはない独自の強みを持ち、競争に打ち勝てる企業も成長株として注目されます。独自の技術やブランド力、優れた経営戦略など、競争優位性を築く要素は様々です。 競争優位性が高い企業は、市場シェアを拡大し、長期に渡って成長を続ける可能性が高まります。 健全な財務状況 負債が少なく、財務基盤が安定していることも成長株の重要な条件です。財務状況が健全な企業は、事業拡大の投資や、不況時の事業継続に必要な資金を調達しやすいでしょう。 ただし、成長を優先させるには、借入による資金調達も必要。成長株投資においては、単純に無借金が良いと考えるのではなく、一定程度の健全性が保たれていることが重要です。 これらの条件を満たす企業は、成長株として投資家の注目を集め、株価が上昇する傾向がありますが、全てを100%同時に満たす企業はありません。 企業の特性を踏まえ、優先するべき項目を、取捨選択していくことが成長株投資での成功には必要です。 成長株に投資する注意点 成長株への投資は、大きなリターンが期待できる一方、注意すべき点もいくつかあります。 株式投資は自己責任の世界。リスクを正しく理解した上で、慎重に投資判断を行うようにしましょう。 株価変動リスク 成長株は、将来の期待を反映して株価が上昇する傾向があります。 そのため、業績が悪化、市場環境が変化したりして期待が失望に変わると、株価が大きく下落するリスクがあるでしょう。 例えば、ある成長株が将来有望な新製品を開発中というニュースで株価が急騰したとします。 しかし、その製品の開発が遅延したり、競合他社が類似製品を発売したりした場合、期待が失望となり株価が急落する可能性が考えられるでしょう。 バリュエーションリスク 成長株は、将来の成長期待からPER(株価収益率)などの指標が高くなる傾向がありますが、成長が期待通りに進まなかった場合、指標が低い銘柄と比較して大きく株価が下落するリスクがあります。 PERは、株価が1株当たり利益の何倍になっているかを示す指標。成長株は将来の利益成長を見込んで株価が上昇しやすいため、PERが高くなる傾向があります。 しかし、実際の利益成長が市場の期待を下回ると、PERが適正水準に調整される過程で株価が下落する可能性があります。 競争激化リスク 成長市場には、多くの企業が参入してきますが、競争が激化することで、企業の業績が悪化するリスクがあるでしょう。 例えば、近年ではAI関連の市場が急成長しており、多くの企業が参入しています。 しかし、競争の激化により、価格競争が起こったり、顧客獲得が難しくなったりして、企業の収益が圧迫される可能性も考えられるでしょう。 情報収集の必要性 成長株は新しい技術やサービスを開発、事業を拡大したりと、常に変化を続ける企業。そのため、企業の最新情報や業界動向を把握することで、投資判断の精度を高められます。 決算短信や有価証券報告書などの財務情報だけでなく、ニュース記事やアナリストレポートなども参考にしましょう。 加えて、成長株投資を行う際には、利益確定と損切りのルールを設定することが重要。 通常は株価が〇%上昇したら売却、〇%下落したら売却といったルールが設定されますが、成長株投資の場合には、成長スピードが減速したら売却するといった考え方も必要です。 例えば、売上高のように自分が重視する指標を決め、その成長率が減速したら売却するといったルールを持っておくと、大きな損失を被るリスクを軽減できる可能性があります。 おすすめのスクリーニング条件 成長株を見つけるためには、様々な指標を参考にしながらスクリーニングを行うことが有効です。数ある指標の中から、成長株探しに役立つものをピックアップしてご紹介します。 売上高成長率:過去3年間の売上高成長率が年平均10%以上 企業の成長性を測る上で、売上高成長率は最も基本的な指標の一つです。過去3年間の売上高成長率が年平均10%以上であれば、高い成長を続けていると言えるでしょう。 ただし、一時的な要因で売上高が急増している場合は注意が必要です。持続的な成長が見込めるのか、売上高の推移を詳しく分析することが重要でしょう。 営業利益率:10%以上 営業利益率は、本業の収益性を示す指標です。10%以上であれば、効率的に利益を上げていると言えます。 高い営業利益率を維持している企業は、競争優位性が高く、収益基盤が安定している可能性があるかと。 ROE(自己資本利益率):15%以上 ROEは「株主から預かった資金を効率的に活用して利益を上げているか」を示す指標です。15%以上であれば、高い収益性を誇る優良企業と言えるでしょう。 時価総額:500億円以下 時価総額は、発行済み株式数に株価を掛けたものです。500億円以下の企業は、中小型株に分類されます。 中小型株は、大企業に比べて成長の余地が大きく、株価が上昇する可能性も高いため、成長株投資の対象として注目。 これらの条件に加え、企業の事業内容や競争環境、経営陣なども考慮することで、精度の高いスクリーニングを行えるでしょう。 例えば、上記スクリーニング条件を満たしたうえで、情報や通信などの成長する業種の中で、さらに絞り込むといった使い方が有効です。 成長株を見つけるポイント 成長株を見つけるには、市場トレンドや個々の企業状況を深く理解することが重要です。情報収集を怠らず分析力を磨くことで、有望な成長株を発掘できる可能性が高まります。 ここでは、成長株を見つけるためのポイントを紹介します。 成長業種を選択する 社会変化や技術革新は、常に新たな成長業種を生み出します。 近年ではAIやIoT、あるいは再生可能エネルギーや宇宙開発などの分野が注目されていますが、全ての業種に成長株が存在するわけではありません。 実際に過去のパフォーマンスを見ても、成長株が生まれやすい業種と生まれにくい業種があります。 成長する業種の企業を選ぶことが、成長株投資ではとても重要な要素です。 参入障壁の高さ 参入障壁が高い業界は競争が激化しにくく、企業が安定的に収益を上げやすい傾向があります。 一方、参入障壁の低い業種では中小企業が当初は調子良く事業を拡大しても、一定程度の時期から大手企業が参入してくることで、成長が阻まれることがあります。 専門家の意見を参考にする 証券会社や投資信託のファンドマネージャーなど、投資専門家の意見を参考にすることも有効です。 特に有効な方法として、成績の良い小型株ファンドの組み入れ銘柄を調べる方法があります。 小型株ファンドのファンドマネジャーは、日々、成長が期待される小型株を調査・分析し、その結果に基づいて投資を行います。 そのため、組み入れ銘柄には、ファンドマネージャーが厳選した成長株候補が含まれている可能性が高いです。 成長株の見つけ方【実践編】 成長株を見つけるためのポイントを踏まえ、ここからは具体的な実践方法を見ていきましょう。 スクリーニング 決算説明書から企業の今後を精査 選定銘柄の詳細を調査 スクリーニング まずはスクリーニングを行なって、成長株の候補になる企業を絞り込みをします。 国内には3700以上の企業が上場しており、一つひとつ企業を見ていくのでは時間がかかり過ぎてしまいます。特定の条件で銘柄を絞り込めるツールがあるので、そちらを使用するのがおすすめです。 今回は「成長株の特徴」で条件の絞り込みができるバフェット・コードという無料ツールを使用します。「FISCOのスクリーニングツール」でも絞り込みは可能なので、お好みの方でやってみてください。 バフェット・コードで抽出条件を以下のように設定します。 売上高成長率(前々期→前期):10%以上 売上高成長率(FY2→前々期):10%以上 売上高成長率(FY3→FY2):10%以上 純利成長率(前々期→前期):10%以上 純利成長率(FY2→前々期):10%以上 純利成長率(FY3→FY2):10%以上 時価総額:500億円以下 ROE:15%以上 自己資本比率:40%以上 優先して表示する市場:マザーズ、JASDAQ バフェット・コード 「検索」をクリックすると、条件に当てはまる銘柄が表示されます。今回の条件だと1件のみ該当しました(2021年10月19日調べ)。 バフェット・コード 10~20銘柄程度を抽出できるようにしておくと選択肢が広がるので、増収増益の%を適宜調節して、検討できるだけの数を出しておくと良いでしょう。 「会社名」をクリックすると、その企業の詳細なデータを確認できます。 バフェット・コード スクリーニングをかけた銘柄の中から、成長率が高いものや、時価総額が低めの銘柄をピックアップしておきます。 決算説明書から企業の今後を精査 次に、ピックアップした銘柄をより詳しく知るために、企業の「IR情報」から「最新の決算説明資料」を読み込みます。 決算説明資料は企業の今後の展望が期ごとに記されているため、数字だけが並んでいる決算短信と異なり、企業の未来を知ることができる資料です。 決算説明資料-リックソフト(4429) 決算説明資料では、来期の業績予想と、今後の事業展開の項はきちんと読み込むようにしましょう。 選定銘柄の詳細を調査 最後に個別銘柄について調べられるだけの情報を集めて、投資判断を行います。 競合他社に比べて優位性はあるか 社長の経営手腕は優秀か 市場規模は拡大しそうか ありとあらゆる情報を集めて、「コレだ!」と思う成長株を導き出します。 なお、投資を続けていくうちに、自分なりに重要視するポイントが変わってくるかと。そういう時は、スクリーニングの条件を変えて探すようにしてください。 成長株を見つけられるサイトやツール 株式投資は情報戦の側面もあり、素早く効率的に情報収集できた方が有利ですので、成長株を効率的に見つけられるサイトやツールを紹介します。 スクリーニングソフト 成長株を発掘する際に便利なツールが、スクリーニングソフトです。様々な条件を設定して、希望に合う銘柄を絞り込めます。 FISCO my株 株map.com サイト 個別企業の業績やニュース、国内外の市場動向レポートなどの情報を発信しているサイトです。見やすさや調べやすさなど、自分に合ったものを利用するとよいでしょう。 Yahoo!ファイナンス みんかぶ 株探 成長株に投資する時のコツ 成長株への投資を成功させるために、覚えておいた方がいいコツを5つ紹介します。 投資計画 分散投資 適宜利確 メディアの紹介銘柄は無視 投資信託もアリ 投資計画 成長株に投資をするときは、投資計画を立てておきましょう。 投資期間の目安 利確、損切りのライン 業績の進捗をチェックする基準 投資期間を定めておけば、価格が下落したとしても狼狽えずに済みます。利確ライン、損切りのラインもあらかじめ決まっていれば、あとはその計画通りに投資を進めるだけです。 損切りするのは心苦しいですが、自分の思った以上に企業の成長が遅い場合は損切りも検討しましょう。無駄に株を保有し続けて資金効率を悪くするよりもマシだと考えて、前向きな損切りができると良いですね。 成長株の投資期間の目安は人によって、銘柄によって様々ですが、3年間をひと区切りとする投資家が多いです。もちろん、事業の成長性に期待できる場合は10年以上を目安に投資しても問題はありません。 分散投資 成長株に投資するときは、分散投資をしておくことをオススメします。分散投資をしておけば、他の銘柄が思うように成長しなかったとしても、一つの銘柄で他の損失を帳消しにできる可能性が高くなるからです。 リスクを分散させつつ、成長する期待値の高い銘柄に投資できれば、最終的なリターンをプラスにすることができるでしょう。株価が低い「ボロ株」から奇跡の成長を遂げる銘柄もあるので、選択肢に入れてみるのも良いかと。 適宜利確 成長株の中にはずっと株価が上昇していく銘柄もあれば、急激に株価が騰がって急落する銘柄もあります。2013年のガンホーは良い例です。 チャートの天井で売り抜けることを狙うと、売買のタイミングを逃してしまうことがあります。株価がじわじわと上昇してきたら、ある程度利確をして、収支をプラスにできるだけのリターンを確保しておきましょう。 リターンを確保したら、また次の成長株を探せば良いのです。 メディアの紹介銘柄は無視 成長株投資は人気なので、雑誌やYoutubeでよく特集が組まれます。特集で組まれた銘柄はその時点で多くの注目を集めるので、投資するかどうかは慎重に考えましょう。 ひとたび注目を集めると、その企業の潜在的な価値に気が付く人が増え、市場に参入してくる投資家は多くなることが予想されます。 時価総額が低い銘柄に至っては、「仕手株」として狙われることもあり、企業に対して適正な評価がされなくなる可能性も。 個人メディアならともかく、大手株雑誌や、投資系Youtuberが特定の銘柄について発言したものは手を出さない方が無難です。 投資信託もアリ 資産運用会社の中には「成長株ファンド」と称して、成長株で固めた投資信託商品を販売しているところもあります。 いずれの商品も5年間で約1.5倍~2.5倍になっており、投資に時間をかけたくない方は候補として考えてみても良いかもしれません。 まとめ 成長株とは、将来的な成長が見込める企業の株式のことです。高い成長率や将来性、収益性、競争優位性などが、成長株の条件として挙げられます。 成長株に投資する際は、株価変動リスクやバリュエーションリスク、競争激化リスクなどに注意が必要です。最新の情報を収集し、企業状況を把握しておく事も重要でしょう。 また、損失を限定するために、損切ルールを設定することも大切です。 成長株を見つけるためのコツには、成長業種を見極めることや参入障壁を調べること、専門家の意見を参考にする事などが挙げられます。 実際に成長株を見つけるには、スクリーニングソフトや投資情報サイトを利用すると便利でしょう。 成長株投資は、大きなリターンが期待できる一方、リスクも伴います。この記事で紹介したポイントを踏まえ、情報収集や分析を行い、投資判断を行うようにしましょう。