量子コンピュータ関連銘柄 おすすめの本命株5選

量子コンピュータ関連銘柄 おすすめの本命株5選

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2023年3月に国産初の量子コンピューターが稼働したことで注目を浴びる量子コンピューター関連銘柄の急騰期待本命出遅れ株を5つ紹介!

量子コンピュータ関連銘柄の本命株について

量子コンピュータ関連銘柄 おすすめの本命株5選

2023年3月、国産初の量子コンピューターが稼働したことで、実用化に向けた研究・開発が一段と加速しています。

最近では、米IT企業と日本の研究機関が提携し、開発投資を実施する動きも見られるように。

米国の大手テック企業IBMは、東京大学やシカゴ大学と共に、1億ドル(約144億円)の投資を実施すると表明。

今後10年間で、量子を中心としたスーパーコンピューターの開発に投資していくとのこと。

また世界最大手の半導体素子メーカー:インテルは、理研と量子コンピューターなどの共同研究に向けた連携に関する覚書を締結。

こうした量子分野での「日米タッグ」の発表により、改めて量子コンピュータ関連銘柄が注目を集めています。

量子コンピュータ関連銘柄の筆頭格であるQDレーザ(6613)は、最大上昇率76.9%を達成。

■QDレーザ(6613)の株価

米BGCは21年時点で、量子コンピューターの経済価値は、120兆円以上の巨大市場になると予測しています。

今後15~30年以内で、最大8500億ドル(約122兆4000億円)に上るとのこと。

また日本政府も、30年に量子技術の国内利用者を1000万人、同技術による生産額を50兆円規模にすると目標を掲げています。

日本のみならず、市場の急成長を見越した投資活動は今後、一段と活発化すると考えられています。

そこで今回は、今のうちに仕込んでおきたい量子コンピュータ関連銘柄から厳選した本命株・出遅れ株を5つご紹介します。

量子コンピュータ関連銘柄の大本命株:インテリジェントウェイブ(4847)

量子コンピュータ関連銘柄の大本命株として注目したいのがインテリジェントウェイブ(4847)です。

インテリWは、金融決済システム分野のシステム開発・構築などを手掛けるSI(システムインテグレータ)企業。

大手クレジットカード会社を主要顧客に、カード決済システムでトップシェアを誇っています。

情報セキュリティー分野を強みとしており、サイバーセキュリティ関連銘柄としても注目されています。

インテリWでは、世界最高性能の市販量子シミュレーターであるAtos Quantum Learning Machine(QLM)を国内で初めて納入しています。

同シミュレーターは、量子ハードウェアの制約を受けずに量子アルゴリズムの開発が可能となっています。

汎用量子アセンブリ言語QASMベースにした『AQASM』というユニバーサルなプログラミング言語を用いており、QLMで作成したコードは対応言語に変換することなく、あらゆるハードウェアに利用できるとのこと。

そのためQLMで作成したコードは、既存のもののみならず、将来リリースされる量子コンピューターにおいてもコード変換不要で利用できるそうです。

■インテリW(4847)の『Atos QLM』

QLMがあれば、本物の量子コンピュータを使わずとも、様々な量子アルゴリズムの動きをシミュレートすることが可能。

企業側としても今のうちにQLMでアルゴリズムを開発しておけば、量子技術が実用化された際に後れを取ることなく、事前に準備しておいたアルゴリズムを実装できるわけです。

そのため既に様々な分野において注目を集めていますが、中長期な目線にもQLMは活躍が期待されているのです。

業績も堅調に推移しており、今期経常は+18.3%となっています。

また23年6月期第3四半期累計(22年7月-23年3月)の経常利益(非連結)は、前年同期比20.0%増の11.5億円とのこと。

直近20年では、売上利益ともに過去最高を更新しています。

通期計画の18.4億円に対する進捗率は62.9%となり、5年平均の62.9%とほぼ同水準です。

■インテリW(4847)の今期業績予想

しかし直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の経常利益は、前年同期比28.4%減(3.3億円)となっています。

また売上営業利益率は前年同期の15.8%→10.7%に大幅低下しています。

■インテリW(4847)の3ヵ月決算

株価は23年6月7日を節目に、短期的に売られる展開が続いています。

また25日移動平均線を下にブレイクしているため、すぐすぐのエントリーはオススメしません。

■インテリW(4847)の株価

■インテリW(4847)のデータ 株 価:754円 市 場:プライム 時 価 総 額:199億円 P E R:15.5倍 P B R:2.36倍 自己資本比率:65.6 % R O E:12.6 %

現状、量子コンピュータ関連やサイバーセキュリティ関連として人気化していることもあり、値動きが大きく、各テクニカル指標が上手く機能しない場面が多いです。

しかし過去のチャートを見ると、売りが続いた後にダブルボトムを形成し急騰する傾向が見られます。

そのためエントリーは株価が25日移動平均線を上に突破してから、もしくは節目となる安値・高値が切り上がり始めたタイミングや、ダブルボトムを形成したタイミングが無難でしょう。

余談になりますがテーマ株投資は銘柄を選ぶのと同じくらい、売買タイミングも重要になります。

テーマ株は注目が集まりやすく、値動きが大きく・速くなりがち。

時にはテクニカル指標全般が機能しなくなるほど、個別市場の過熱感が増してしまうことも。

小手先だけのテクニックでは対応しきれない局面も自然と多くなるのではないでしょうか。

ですが最近では、銘柄選びから売買タイミングまで教えてくれる投資情報サービスが話題を集めています。

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量子コンピュータ関連銘柄の本命株:ユビキタスAI(3858)

量子コンピュータ関連銘柄の本命株として注目したいのが、ユビキタスAI(3858)です。

ユビキタスAIは組込みソフトの開発会社で、IoT関連ソリューションを展開しています。

AIベンチャーと提携して、製造業でのAI・DX導入を実現する課題解決型組織育成サービス(AIBOD Academy)や、先進運転支援システム(ADAS)で重要な役割を担う車載ECU向けシミュレーションツール(GSIL)などを提供。

ネットワーク対応ソフトに強みを有している同社は、AI関連銘柄としても注目されています。

量子コンピューター分野への展開にも注力しており、softwareQ社と販売代理店契約を締結しています。

softwareQ社はカナダにある量子コンピュータ向けソフトウェア開発ツールを開発・提供する企業。

同社ではsoftwareQ社の量子コンピューター向けコンパイラ「staq(スタッキュ)」とシミュレーター「Quantum++(クウォンタムプラス)」を提供しています。

■ユビキタスAI(3858)の『staq』

staqは、ソースコードを実行可能な形式に変換してくれるプログラムです。

動作環境に非依存で、実装アルゴリズムを環境に合わせて最適化してくれるとのこと。

常に最新の量子アルゴリズムに対応しており、またsoftwareQ社独自の量子アルゴリズムも提供しています。

また同社は、耐量子コンピューター暗号技術分野で実績を持つ企業でもあります。

米オンボード・セキュリティ社と公開鍵暗号技術(NTRU)の国内販売総代理店契約を締結しており、量子コンピューターによる解析から守る暗号化技術の展開を強化しています。

また、現在NIST(米国国立標準技術研究所)で標準化が進められている次世代暗号アルゴリズム「耐量子暗号(PQC)」に関する研究開発活動を開始。

サイバー攻撃の入り口として狙われやすいIoTデバイスのセキュリティー強化に向けて、組み込みシステムへの耐量子暗号アルゴリズム導入に取り組んでいます。

業績は、今期経常が黒字浮上となっています。

24年3月期は2000万円の黒字に浮上する見通しです。

■ユビキタスAI(3858)の今期業績予想

しかし23年3月期の連結経常損益は7600万円の赤字(前の期は9000万円の黒字)に転落したとのこと。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比17.6%減(8400万円)。

売上営業利益率は前年同期の14.5%→12.1%に低下しています。

■ユビキタスAI(3858)の業績推移

株価は、上昇トレンドを形成したのち、揉み合いの様相を呈しています。

AI関連銘柄の出遅れ株として人気化し、年初来高値を更新。

しかし株価が25日移動平均線を下にブレイクしていることから、短期的には売りが優勢であることが伺えます。

■ユビキタスAI(3858)の株価

■ユビキタスAI(3858)のデータ 株 価:436円 市 場:スタンダード 時 価 総 額:45.6億円 P E R:908倍 P B R:1.97倍 自己資本比率:81.9 % R O E:N/A

株価は500円未満の低位株となっており比較的買いやすいですが、すぐすぐのエントリーはオススメしません。

75日移動平均線が意識されている傾向が見られ、下値支持線の役割を果たしています。

そのためエントリーは、75日移動平均線で反発したタイミングや、25日移動平均線を上に突破したタイミングが狙い目でしょう。

■関連トピック ⇒AI関連銘柄の本命株・出遅れ株5選【2023年最新版】

量子コンピュータ関連銘柄の出遅れ株:オキサイド(6521)

量子コンピュータ関連銘柄の出遅れ株として注目したいのがオキサイド(6521)です。

オキサイドは光学分野におけるやレーザー光源、光デバイスの開発・製造を手掛ける光関連企業。

半導体や画像装置向けに、単結晶や光部品、レーザ光源、計測装置の開発・販売を行っています。

ニッチで参入障壁が高い光学単結晶(酸化物単結晶)や紫外線レーザーが主力とのこと。

そのため半導体関連銘柄としても注目されています。

同社は、光学系分野の製品技術を量子分野にも生かしているのが特徴。

量子コンピューターの通信で必須となる中継器に使われる光関連デバイスの製造を行っています。

国内ではオキサイドの類似企業は見当たらず、シェアを独占するのではと言われています。

23年3月にはイスラエルの光学結晶メーカーRaicol Crystals社を買収。

Raicol Crystals社は、量子コンピューティングなどに用いられるPPKTP結晶や光源モジュールを製品群に持ち、既に世界各地域で多くの顧客を獲得しています。

オキサイドの結晶とデバイス化技術を加えることで、量子分野のユーザーが現時点で求めている殆どの種類のメモリ結晶と波長変換結晶を提供できるようになったとのこと。

22年5月には、横浜国立大学発のスタートアップで量子暗号通信の研究開発を行っているLQUOM社に出資しています。

出資を通じて、長距離量子通信機器の実用化に向けた研究開発を目的とする資本業務提携を締結したと発表。

長距離量子通信で、構成機器の量子もつれ光源、量子中継器、統合通信システムの構築に関する研究・開発を行うとのこと。

また量子通信技術の研究開発を背景に、23年2期に研究開発費を大幅に増額しており、金額ベースで当初計画から7割引き上げる方針を示しています。

業績は今期経常が5%減益となっています。

連結決算に移行する24年2月期の同利益は前期非連結比5.1%減(6.5億円)になる見通し。

■オキサイド(6521)の今期業績予想

23年2月期の経常利益(非連結)は前の期比14.9%増(6.8億円)とのこと。

直近3ヵ月の実績である12-2月期(4Q)の経常利益は前年同期比48.5%増の1.4億円に拡。

売上営業利益率は前年同期の8.5%→2.9%に急悪化しています。

■オキサイド(6521)の業績推移

株価は、下降トレンドに転換したことを示唆するダブルトップが出現しています。

また各移動平均線を下にブレイクしており、すぐすぐのエントリーはオススメできません。

■オキサイド(6521)の株価

■オキサイド(6521)のデータ 株 価:3,560円 市 場:グロース 時 価 総 額:356億円 P E R:82.7倍 P B R:6.80倍 自己資本比率:48.4 % R O E:10.7 %

単純移動平均線よりも平滑移動平均線(EMA)が意識されており、25EMA・75EMA付近で反発・反落する傾向が見られます。

■オキサイド(6521)のSMAとEMA比較

そのためエントリーは、株価が25EMAを上に突破したタイミングや、75EMA付近で反発したタイミングが狙い目でしょう。

■関連トピック ⇒半導体関連銘柄の大本命出遅れ株5選【2023年最新版】

量子コンピュータ関連銘柄の注目株:QDレーザ(6613)

量子コンピュータ関連銘柄の中でも市場参加者からの関心が高い注目株がQDレーザ(6613)です。

QDレーザは、富士通研究所からスピンオフした半導体レーザ、網膜走査型レーザアイウェアなどの開発・製造・販売を手掛ける企業。

ちなみに半導体レーザーは、半導体の再結合発光を利用したレーザーのこと。

用途としては、バーコードリーダー、レーザーポインター、ディスクの読み取りや記録、材料加工など多岐に渡ります。

同社は、半導体レーザソリューション事業を展開するほか、視覚に障害がある人を対象に網膜走査型レーザアイウェアも育成しています。

網膜投影機器の販売ではソニーG(6758)傘下のソニーと協業契約を締結しており、今後の業容拡大が期待されています。

同社は、量子コンピュータへの応用が期待されている『量子ドットレーザ』を量産できる世界で唯一の企業です。

ちなみに量子ドットレーザーは、光配線用シリコンフォトニクスチップに不可欠の光源で、ナノレベルの粒に電子を閉じ込めた半導体レーザーです。

直径約10nm(ウイルスの1/10サイズ)の半導体量子ドットを活性層に用いて、光を増幅・発振します。

半導体LSI(大規模集積回路)を、従来の銅配線ではなく高速の光配線で直接つなぐことにより、コンピュータの情報処理速度が飛躍的に向上するとのこと。

■QDレーザ(6613)の『量子ドットレーザ』

同社は、これまでに450万個の量子ドットレーザチップを光通信市場に供給しています。

また直近では、23年4月にアイオーコア社より量子ドットレーザを6万個量産受注し、5月より出荷を開始すると発表。

同社の量子ドットレーザは、アイオーコア社の光配線用シリコンフォトニクスチップ「IOCore」に搭載されるとのこと。

アイオーコア社と共同でシリコンフォトニクスの大容量伝送を可能にする「4チャンネル量子ドットレーザー」の開発に成功しており、今回の量産受注に至ったそうです。

■QDレーザ(6613)の量子ドットレーザを搭載したIOCore

今回、量産を開始する量子ドットレーザとIOCoreは、今後 数年間で全世界の様々な応用分野に実装される予定です。

データセンターサーバ、5G/6G 基地局、AI エンジン、医療機器、航空機、自動車などなど。

QDレーザでは、年間で数千万台の光通信用レーザ市場に匹敵する巨大な光配線市場の立上がりに向けて、量産体制を強化するとのこと。

量子コンピュータが実用化に向け着実に動いている今、同社の技術は間違いなく注目を集めるでしょう。

業績は、9期連続赤字となっています。

24年3月期は、5.7億円の赤字に赤字幅が拡大する見通しです。

■QDレーザ(6613)の今期業績予想

23年3月期の経常損益(非連結)は、5.4億円の赤字(前の期は8.9億円の赤字)に赤字幅が縮小しています。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の経常損益も、1億円の赤字(前年同期は5.1億円の赤字)に赤字幅が縮小。

売上営業損益率は前年同期の▲192.7%→▲23.7%に急改善しています。

■QDレーザ(6613)の業績推移

ちなみに、赤字銘柄だからといって絶対に避けた方が良いとは限りません。

場合によっては、黒字銘柄よりも赤字銘柄のほうが結果的にハイリターンになることも。

というのも黒字回復した際に、機関投資家の買い需要が上乗せされるケースも少なくないからです。

一般的に赤字銘柄は、機関投資家の投資対象から除外されることが多く、その分だけ黒字転換後に需給面が良くなります。

そのため業績推移を確認しながら、黒字転換の機を狙うのも投資戦略としてはアリかもしれません。

株価は、6月6日に三角持ち合いを上にブレイクし、強い上昇トレンドを形成しています。

■QDレーザ(6613)の株価

■QDレーザ(6613)のデータ 株 価:811円 市 場:グロース 時 価 総 額:337億円 P E R:-倍 P B R:7.60倍 自己資本比率:90.1 % R O E:N/A

4月中旬~5月中旬にかけてハイボラティリティな展開が続いていましたが、現在では落ち着きを取り戻りつつあります。

また25日移動平均線が下値支持線の役割を果たしているため、エントリーは各移動平均線と株価の位置を意識すると良いでしょう。

■Pickup!! ⇒株で10億稼いだ元証券マンが教える銘柄選定術とは?

量子コンピュータ関連銘柄の人気株:フィックスターズ(3687)

量子コンピュータ関連銘柄の人気株といえば、フィックスターズ(3687)ではないでしょうか。

フィックスターズは、システムを高速化させるソフトの開発を手掛ける企業で、関連するハードウエア販売も展開しています。

人工知能の進化の鍵を握る量子コンピュータ分野のトップ企業であるため、AI関連銘柄としても注目されています。

同社は、世界で初めて量子コンピューター商用化に成功したカナダのDウェーブ社(QBTS)と提携関係を締結。

Dウェーブ社は、システムやソフトウェアの開発・提供を手掛けており、世界で唯一 量子コンピューターを販売している企業です。

17年に協業を始め、フィックスターズは高性能な計算基盤を、Dウェーブ社に提供しています。

■フィックスターズ(3687)の取組

また同社は、量子コンピューター分野への展開力において、大手IT企業と併走する形で業界のトップ街道を ひた走っています。

代表の三木 聡氏は、21年9月に設立された「量子技術による新産業創出協議会」の理事として就任。

理事には、トヨタ自動車(7203)、NEC(6701)、富士通(6702)、日立製作所(6501)、東芝(6502)、NTT(9432)など、錚々たる顔ぶれが揃っています。

同協議会のコンセプトは、量子技術の応用による中長期的な新産業の創出を、オールジャパン体制で目指すというもの。

23年6月現在で、83法人が会員となっており、キャノン(7751)や京セラ(6971)など国内大手企業が軒を連ねています。

そんな国内大手企業が集う同議会で、理事を務めるフィックスターズは、時価総額400億円台の小型株ながら一目置かれた存在と言えるでしょう。

直近では、同社が所属する共同研究グループが、スーパーコンピューターの国際的な性能ランキングで世界1位を7期連続で獲得したと発表。

同グループが開発するスーパーコンピューター『富岳』を用いたビッグデータの解析における測定結果が、大規模グラフ解析に関する国際的性能ランキング:Graph500のBFS(幅優先探索)部門において、世界1位を獲得。

■フィックスターズ(3687)の『富岳』

ちなみに共同研究グループはフィックスターズの他に、理化学研究所、九州大学、富士通などで構成された量子分野のエキスパート集団です。

大規模グラフ解析の性能は、大規模かつ複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析における重要な指標。

実社会における複雑な現象は、何億個の「頂点」と、頂点から分岐した何兆個にも及ぶ「辺(枝)」で構成されており、これを大規模グラフと表現します。

ビッグデータの解析には、この大規模グラフを高速かつリアルタイムで処理する必要があります。

つまり、現代社会において必要不可欠なビッグデータ解析において、大規模グラフ処理を制した者がビッグデータを制すと言っても過言ではありません。

そんなビッグデータ解析における最先端に属する企業が、フィックスターズってことですね。

業績は、今期経常が18%増益の見通しです。

通期計画の20億円に対する進捗率は49.6%となり、5年平均の49.9%とほぼ同水準とのこと。

■フィックスターズ(3687)の今期業績予想

また、上期経常が一転14%増益で上振れ着地となっています。

23年9月期第2四半期累計(22年10月-23年3月)の連結経常利益は前年同期比14.3%増(9.9億円)とのこと。

従来の2.1%減益予想から一転して増益で着地しています。

直近3ヵ月の実績である1-3月期(2Q)の連結経常利益は、前年同期比12.3%減(5億円)。

売上営業利益率も、前年同期の35.8%→27.8%に低下しています。

■フィックスターズ(3687)の業績推移

株価は上昇トレンドを形成していますが、過熱感が強く、短期的には売りが優勢となっています。

■フィックスターズ(3687)の株価

■フィックスターズ(3687)のデータ 株 価:1,421円 市 場:プライム 時 価 総 額:478億円 P E R:35.2倍 P B R:9.57倍 自己資本比率:62.3 % R O E:22.6 %

直近では、株価が75日移動平均線を下にブレイクしており、すぐすぐのエントリーはオススメしません。

ただ各移動平均線が下値支持線の役割を果たしており、比較的、値動きの予想はしやすいと思います。

そのためエントリーは、25日・75日移動平均線を上に突破したタイミングや、各移動平均線で反発したタイミングが狙い目でしょう。

■関連トピック ⇒AI関連銘柄の本命株・出遅れ株5選【2023年最新版】

量子コンピュータとは?何がすごいの?

量子コンピュータとは、スーパーコンピュータでは何千年もの時間を要する演算を、わずか数時間で完結するとされている次世代型計算機です。

従来のコンピュータは「0」と「1」の、どちらかの値で計算する仕組みとなっています。

一方で量子コンピュータは「0であり、かつ1でもある」という“重ね合わせ”の状態(量子ビット)を利用します。

「量子重ね合わせ」や「量子もつれ」といった量子力学の現象を利用して、並列計算を実現するものです。

■量子コンピュータの仕組み

量子力学の原則を応用することで、従来コンピュータでは対応し切れない複雑な計算を解くことが可能になります。

そのため、あらゆる産業革命につながる人工知能(AI)分野において、量子コンピュータの存在が進化の鍵を握ると言っても過言ではないのです。

量子コンピュータの種類

量子コンピュータは問題を解く方法の違いにより、大きく分けて「量子ゲート方式」と「量子アニーリング方式」の2つに分類されます。

①量子ゲート方式

量子ゲート方式は、従来型コンピュータの演算素子であるゲート(論理回路)がベースとなっています。

量子状態にある素子の振る舞いや組み合わせで、計算回路を作り、問題を解いていきます。

超電導方式やイオントラップ方式など、様々な実現手法が提案されています。

従来型のコンピュータの上位互換として期待が高く、グーグルやIBMなどの世界的大手IT企業を始め、リゲッティ・コンピューティングやIonQなどのスタートアップ企業が、ハードウェアの開発を進めています。

②量子アニーリング方式

量子アニーリング方式は、量子揺らぎを始めとする物理現象を応用したものです。

組み合わせ最適化問題を解くことくに特化しており、高温にした金属をゆっくり冷やすと構造が安定する「焼きなまし(焼鈍)」の手法を応用して、問題の解を求めていきます。

商用化で先行するDウェーブ社のハードウェアでは、格子状に並べられた素子に相互作用を設定し横磁場という信号をかけて、素子全体のエネルギーが最も低くなる状態を探し出していきます。

日本ではNECが2023年までの実用化を発表しています。

量子コンピュータの経済効果と市場規模

米BGCは21年時点で、量子コンピューターの経済価値は、120兆円以上の巨大市場になると予測しています。

今後15~30年以内で、最大8500億ドル(約122兆4000億円)に上るとのこと。

アメリカでは既に年200億円を投じて開発を進めているほか、イギリス政府も5年で500億円弱を投資しています。

アリババなど量子技術も手掛けるIT大手を抱える中国でも、16年からの5年間で約1200億円規模の研究を実施。

欧州連合(EU)でも18年からの10年間で、約1300億円以上の研究プロジェクトを進めています。

日本においては、18年度から300億円を集中的に投じて、量子コンピュータの開発を支援しています。

20年に制定した「量子技術イノベーション戦略」に基づき国内の大学や研究機関に8つの拠点を設置。

量子コンピューティングや量子暗号通信、量子センサーなどに絡む技術の深耕を図っています。

22年に制定した「量子未来社会ビジョン」では、30年に量子技術の利用者を1000万人に、量子技術による生産額を50兆円規模にする目標を掲げています。

■内閣府による『量子未来産業創出戦略』

矢野経済研究所の調査によると、国内の量子コンピュータ市場規模は2025年度には550億円、2030年度には2,940億円になるとの予測がされています。

25年度には金融や化学などの先行分野において実証実験フェーズから本番環境での活用フェーズへと移行する動きが始まり、30年度には車両用バッテリー(全固体電池など)の開発や医療分野での本格的な量子コンピュータの活用が始まるとのこと。

多くの分野で活用が期待されている量子コンピュータは、まさに国策銘柄の筆頭テーマとして今後も注目されることでしょう。

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