ヘッジファンドの利回りランキングBEST5(日本国内)

ヘッジファンドの利回りランキングBEST5(日本国内)

ヘッジファンドの利回りランキングBEST5(日本国内)

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優待権利確定月

国内ヘッジファンド過去5年間の利回りを元にランキングを作成。どんな相場でも「絶対リターン」を生み出すヘッジファンドはどこなのか徹底調査しました。

  1. ヘッジファンドの利回りランキング いかなる相場状況でも「絶対リターン」を追及するヘッジファンドへの投資。

コロナショックで日経平均が30%下落した時でも、利益を上げているヘッジファンドが多数見られ、投資家にとっては強い味方になってくれる存在です。

「投資できるのは富裕層だけ」と思われがちなヘッジファンドですが、最近は個人投資家でも受け入れてくれるヘッジファンドも出てきています。

過去5年間の平均リターンを元に作成したヘッジファンドのランキングを見てみましょう。

  1. 日本国内のヘッジファンドの利回りランキングBEST5

日本国内のヘッジファンドを利回り別にランキングを付けました。

名称 過去5年間の平均リターン 最低投資金額 ロックアップ期間 ファンドマネージャー 社会的信用 設立
エアーズシー証券 24.24%(2018年~2020年) 15万ドル 中澤信雄 第一種・第二種金融商品取引業に登録済み 2002年
Unearth International Limited 20.59%(2016年~2020年) 1,000万円~ 3年間(3年未満の解約は手数料が発生) 内藤昌弘 2018年
ストラテジックキャピタル 16.24%(2016年~2020年) 1,000万円~ 1年間(1年未満の解約は手数料が発生) 丸木強 第二種金融商品取引業のに登録済み 2012年
ベイビューアセットマネジメント 8.97%(2015年~2019年) 1,000万円~ 毎日もしくは毎月第1営業日と15日(ファンド商品によって異なる) 岡橋功樹、他多数 第二種金融商品取引業に登録済み 1998年
エピック・パートナーズ・インベストメンツ 5.83%(2016年~2020年) 1,000万円~ 6か月間 武英松、他 投資運用業および投資助言・代理業に登録済み 2005年

1位. エアーズシー証券

年度 合計リターン 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2016年 14.68%
2017年 11.81%
2018年 18.26% 10.90% 2.33% -0.66% 1.62% 3.09% 3.49% -1.94% 4.70% 0.06% -2.63% 0.99% -3.69%
2019年 20.04% 9.02% 4.16% 0.27% 2.39% -5.97% 4.62% -0.23% -3.52% -0.46% 3.59% 3.63% 2.54%
2020年 34.42% 2.17% 0.76% -5.05% 5.40% 4.43% 4.35% 5.43% 3.10% -2.29% -0.32% 9.92% 6.52%

引用元:エアーズシー証券のヘッジファンドの評判は?投資利回りや口コミを解説!

エアーズシー証券は個人投資家向けに海外のヘッジファンドを紹介している日本の証券会社です。

販売しているファンドのうちの一つ「SoMa エクイティー・パートナーズ・ファンド」は年間利回り約24%と高水準。最低投資金額は15万米ドルからとなっています。

2016年の設立以来、今のところ年間リターンはマイナスになったことがありません。

エアーズシー証券はコロナショック時も「年利34%」の成績を残しており、S&P500の16.26%を大きく上回っています。

ヘッジファンドはどんな相場状況でも利益を出すことが使命。エアーズシー証券が取り扱うファンドは相場が荒れていてもしっかり利益を確保できていたようですね。

SoMa エクイティー・パートナーズ・ファンドの運用方針は「デジタル技術関連セクターへの投資」。DX、5G、AI関連銘柄などを筆頭にデジタル技術関連には多くの成長余地が残されていることから、今後の成長にも期待できるファンドです。

エアーズシー証券は関東財務局に登録済みで、 「金融商品取引業 関東財務局長(金商)第33号」の資格を取得しています。法令に則ってきちんと営業しています。

エアーズシー証券の代表顧問「中澤信雄」さんは、野村證券の代表取締役専務、三菱証券株式会社 の代表取締役社長を務めていた人物。

国内有数の証券会社の運営を担ってきた経験からして、経歴は申し分ないでしょう。

懸念点はエアーズシー証券は投資に必要な手数料が2重にかかってしまう点です。エアーズシー証券は海外ヘッジファンドの仲介役になっているので、投資する際にはエアーズシー証券を経由して投資契約を締結します。

エアーズシー証券に支払う手数料、海外のヘッジファンドに支払う手数料が必要になります。

手数料が2重に必要なのは手痛いですが、エアーズシー証券では資産運用の相談もできるので海外ヘッジファンドに投資するのが不安な方は相談してみても良いかもしれません。

ちなみに最近では無料で資産運用の相談ができるサービスも増えています。

世の中には利用者の資産を9.7倍に激増させた凄腕投資アドバイザーもいます。

ご自身の状況にもよりますが資産運用を始める前に、まずは無料で相談してみても良いかもしれません。

2位. Unearth International Limited(旧合同会社M&S)

年度 合計リターン 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2016年 45.26% 13.60% 11.50% 5.10% 4.70% 6.69% 2.48% 1.19%
2017年 27.65% 4.04% 1.04% 1.22% – 0.59 % 0.56% 3.54% 2.41% 2.62% 4.88% 4.27% 2.10% 0.97%
2018年 9.45% 2.87% -1.30% -0.70% 0.86% 2.69% 3.84% 0.07% 0.22% 4.88% -3.32% 3.12% -3.78%
2019年 12.01% -1.21% 11.48% -0.19% 3.18% -9.44% -4.31% 0.63% -5.90% 2.12% 1.67% 3.44% 10.54%
2020年 8.58% -5.46% -12.01% -0.91% 6.01% 5.42% 1.56% -2.81% 1.63% 3.12% -1.84% -1.92%

引用元:Unearth(旧合同会社M&S)は怪しいヘッジファンド?最低投資額や評判は!

Unearth International Limitedは株主に積極的な提案を働きかけるアクティビストファンドです。

元々「合同会社M&S」という名前でしたが、企業名を変更して「Unearth International Limited」という社名になりました。運用者や投資手法は変わっていないので、二つは同一と思ってよいでしょう。

過去5年間の平均リターンは20.59%となっています。最低投資金額は1,000万円から。個人で投資できるヘッジファンドとしては平均的な金額です。

Unearth International Limitedの主な投資手法は「時価総額100億円以下の割安株を購入して、高値で売りぬく」というやり方。

アクティビストファンドであるUnearth International Limitedは、代表取締役の解任要請、自社株買いの提案、配当金割り増しなど、様々な手段を講じて株主提案を通して企業の価値を積極的に上げようとします。

Unearth International Limitedは日本株式の大量報告書にもよく登場していますね。

引用元:IRBANK

Unearth International Limitedは日本ではなく、セーシェル共和国で運営されています。

セーシェル共和国は法人税がかからないため税制面で有利な土地。税金による支出をなるべく回避したいという狙いがあるのでしょう。

Unearth International Limitedは海外で運営されているため、金融商品取引業者としての資格を有していません。日本で「合同会社M&S」を運営していた当時も金融商品取引業者としての資格は取っていなかったようで、安全面からいうと懸念点となります。

ただ、大量報告書を見ればわかる通りUnearth International Limitedは日本の株式を実際に売買していることは間違いありません。資産運用の動向もよく自社サイトで公表しているので、詐欺などの心配は無いでしょう。

Unearth International Limitedの代表顧問「内藤昌弘」さんの具体的な経歴は不明。年間で平均リターン20%を出していることから、投資の実力はありそうです。

懸念点は資金のロックアップ期間が3年間と長めであること、解約のタイミングが12月末日の年1回しかないこと。

もし、3年間のロックアップ期間外で解約をしようとすると、解約手数料が発生してしまうので要注意。

3位.ストラテジックキャピタル

年度 合計リターン 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年 4.19% 4.86% -0.64%
2016年 7.37% -6.55% -6.47% 9.56% 0.66% -0.64% -7.65% 6.85% 0.32% -2.36% 4.93% 7.70% 2.63%
2017年 23.65% 1.03% 1.09% 2.56% 1.72% 2.49% 4.77% 1.15% -0.19% 5.02% 1.49% -2.13% 2.62%
2018年 -22.69% -1.63% 2.26% -0.55% 1.90% 0.03% -1.78% 1.01% -9.64% 3.06% -4.63% 0.01% -13.96%
2019年 76.35% 13.08% 1.18% 3.74% -3.09% 13.50% 2.24% 8.24% 1.72% 4.67% 6.41% 4.49% 3.09%
2020年 -3.50% -0.97% -15.37% -3.67% 2.03% 7.76% -6.18% -8.09% 17.60% 4.23% 0.49% 2.83% -0.46%

引用元:ストラテジックキャピタルの利回りを解説!

ストラテジックキャピタルは年間利回り15%程度のヘッジファンドです。ただ、年度によって振れ幅が大きく「-22.69%~ 76.35%」の運用リターンを推移しています。

ストラテジックキャピタルは株式購入(ロング)のみを行なうので、上昇相場では大きく稼げる一方、下落相場の際にはマイナスに転じる可能性は高くなります。

ストラテジックキャピタルの特徴は、投資先企業に積極的に提言を行なう「アクティビストファンド」であることです。投資先の株主議決権を行使することで、企業価値を高めるための様々な提言を行ない、株価向上を働きかける戦略を取っています。

つまり、ストラテジックキャピタルが企業価値を高めるために動いてくれるということ。ユーザーはストラテジックキャピタルに投資することで、投資先企業が成長するのを待つだけでよくなります。

2021年11月現在、ストラテジックキャピタルが投資している先は以下の通り。

・株式会社淺沼組(1852) ・世紀東急工業株式会社(1898) ・株式会社有沢製作所(52080) ・文化シャッター株式会社(5930) ・極東貿易株式会社(8093) ・株式会社ワキタ(8125)

「投資先を公開しているなら、ストラテジックキャピタルに投資しないで公開された企業に投資すればいいんじゃないの?」とお考えかもしれませんね。

確かに投資先の銘柄に投資するのは可能ですが、売買タイミングはストラテジックキャピタル次第となります。自分で投資しようとするとタイミングを逃す可能性があるので、一概にストラテジックキャピタルが投資しているからと言って投資するのはおすすめできません。

ストラテジックキャピタルの代表は旧村上ファンド出身の「丸木強」さん。村上ファンド時代から「もの言う株主」と話題になっていました。

ストラテジックキャピタルは関東財務局で金商を取得済み。 ・金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2786号

法令遵守に関して何も心配はいらないでしょう。

懸念点は購入手数料が3%と割高なこと。ストラテジックキャピタルはファンドの販売会社と、運用会社が別なので、手数料が2重にかかってしまうのです。

また、1年以内の解約に対して手数料がかかることや、解約のタイミングは3か月に1回など、制度面において不便な点は存在します。

ただ、その不便さを払拭するような運用リターンはやはり魅力があります。

ストラテジックキャピタルの最低投資金は1,000万円。資産保有額は5,000万円~1億円あることが条件です。

ストラテジックキャピタルは、アクティビストファンドや、ハイリターンを狙いたい投資家におすすめのヘッジファンドとなっています。

4位.ベイビューアセットマネジメント

年度 合計リターン 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年 18.23% -2.18% 2.53% 5.22% 2.54% 3.22% 1.75% 1.03% -1.05% -1.49% 1.38% 2.26% 1.88%
2016年 19.51% 3.41% 1.58% 1.34% -2.07% 4.80% -1.19% 0.94% -0.12% 3.86% 3.16% 1.35% 1.14%
2017年 19.95% 4.67% -2.06% -4.20% -0.26% 4.42% 1.27% 2.20% 2.77% 4.03% 2.56% 0.92% 2.42%
2018年 -4.89% 1.27% 1.16% 2.32% -0.71% 0.04% -1.86% 0.08% 0.72% -0.24% -4.11% -2.07% -1.42%
2019年 -7.96% -2.26% -8.16% -1.79% 2.16% -1.33% -1.21% -0.43% -2.08% -0.64% 3.54% 1.82% 2.65%
2020年 6.66% 9.61% 5.79% 1.96% -0.62% 6.26% -1.54% 4.37%

引用元:ベイビューアセットマネジメントの評判は?

ベイビューアセットマネジメントは年間利回り10%程度のヘッジファンドです。ヘッジファンドの一般的な運用目標が15%であることを考えると、若干物足りない数値。

しかし、年度によっては平均リターンが20%近くあることから、長期的に考えると安定した運用ができるファンドといえます。

ベイビューアセットマネジメントは関東財務局に登録済み。法令違反の心配はありません。

・金融商品取引業者 (登録番号 関東財務局長(金商)第397号)

顧問弁護士に「アンダーソン・毛利・友常法律事務所」が付いていることからも、社会的な信用力は高いです。

ベイビューアセットマネジメントの代表取締役「八木健」さんは、元々野村証券に務めていた人物。野村證券時代には、機関投資家向けの金融商品の開発にも取り組んでいたとのこと。機関投資家向けの商品を作っていた経験は、同じく大きな資金を運用するヘッジファンドを運営していくうえで役に立ちそうですね。

ベイビューアセットマネジメントの投資対象は多岐にわたります。

・日本株式(中小型株、高配当株、株価先物指数etc…) ・米国株式(中小型成長株、バイオ関連株、超小型バリュー株etc…) ・債権 ・未上場株

投資対象ごとにファンドマネージャーが分かれており、それぞれの得意分野を活かした投資を行ないます。例えば日本中小型株のファンドを担当する「岡橋功樹」さんは、金融誌「J-MONEY」のファンド大賞2016の日本株/素ポールキャップ部門で最優秀賞に選ばれている実力者です。

ヘッジファンドは「どんな相場でも絶対リターンを狙う」ことから、その投資対象は株式だけに限りません。それぞれの投資対象ごとにスペシャリストを擁しているのは心強いですね。

ベイビューアセットマネジメントはファンド商品によって「月に2回、もしくは毎日」解約タイミングがあります。他のヘッジファンドに比べて、解約申請がしやすいのは◎。なお、解約時には「信託財産留保金」として0.3%を上限に手数料がかかります。

懸念点は投資を始めるときに、どのファンド商品を購入するか選ぶ必要があることです。

資金だけ預ければ投資完了になるわけではない点は、始めるにあたって難点ですね。担当者と相談はできるようなので、相場状況などを踏まえて自身が目指す利益目標が達成できる商品を選ぶようにしましょう。

5位. エピック・パートナーズ・インベストメンツ

年度 合計リターン 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2011年 9.00% 2.09% 0.38% 0.01% 4.53% -3.45% -4.38% -1.61% 11.01% -1.60% 2.55%
2012年 -14.07% 2.30% 6.05% -0.29% 2.15% -8.78% 1.48% -5.84% -9.61% -1.63% 0.28% 0.77% -0.71%
2013年 53.66% 11.36% 2.57% 1.43% 14.44% 7.46% 1.93% 3.77% 0.67% 0.51% 3.33% -5.39% 3.07%
2014年 20.28% 7.64% 0.92% 3.59% 3.63% 1.89% 5.28% -2.17% 2.07% 0.65% -0.96% -2.24% -1.19%
2015年 7.35% -8.54% -0.43% -2.08% 7.29% 2.80% 1.09% -0.93% 1.99% 1.27% 2.30% 1.75% 1.38%
2016年 5.55% -1.64% 1.09% 6.91% 0.90% -2.41% -3.84% -1.45% 1.78% 2.17% 1.09% 2.05% -0.81%
2017年 6.45% 2.16% -1.55% -1.69% -0.51% 1.93% 1.12% 1.37% 0.37% 1.42% 1.11% -0.04% 0.67%
2018年 -14.76% 1.78% -2.45% -2.57% -3.10% 2.95% -2.21% 3.47% 3.47% -3.97% -0.86% -9.20% -2.40%
2019年 23.35% 6.79% 0.73% 1.53% -0.11% 0.78% 3.00% 1.94% -1.15% 3.10% 1.78% 0.76% 2.24%
2020年 8.58% -0.09% 0.37% 1.24% 4.52% 1.05% 3.64% 4.74% 1.20% -0.26% -1.46% -9.00% 3.07%

引用元:ヘッジファンド証券の投資を解説!

エピック・パートナーズ・インベストメンツは年間利回り10%程度のヘッジファンドです。

年度によって利益率にムラがあるものの、10年間の運用でマイナスになったのは2年のみ。2020年3月のコロナショック時には、プラス収益を上げています。

エピック・パートナーズ・インベストメンツの運用方針は「マーケットニュートラル」であることから、どんな相場でも安定的に利益を狙うことができるでしょう。

(マーケットニュートラルは、割安な銘柄を買い建て、割高な銘柄を売り建てるスタンスで運用し、相場が上がっても下がっても全体の動きによる影響を受けることなく、利益を出そうとする運用スタイル)

エピック・パートナーズ・インベストメンツは関東財務局に登録済み。投資運用業・投資助言業(投資一任契約に係る業務及び投資助言業務)の資格を取得しています。

・金融商品取引業者 (登録番号 関東財務局長(金商)第432号)

エピック・パートナーズ・インベストメンツの代表取締役「武英松」さんは、元々日興証券に務めていた人物。証券会社に勤めていた時は、ペアトレーディングや、ファンド投資に従事していました。割安・割高というペアでトレードを行う投資戦略は、この時の経験を元に行なっているのかもしれませんね。

懸念点は他の会社を窓口に投資を申し込むため、手数料が余分にかかってしまう点です。

エピック・パートナーズ・インベストメンツに投資する際には、「ヘッジファンド証券」という会社を経由して申し込みをする必要があります。その際に「組合組成手数料1.0%」と「組会管理手数料1.5%」がかかります。

窓口になるヘッジファンド証券は国内外のヘッジファンドについて情報を集めている会社なので、投資の相談には乗ってくれそうですが、余分に手数料がかかってしまうのは手痛いかもしれません。

  1. 賛否両論のあるヘッジファンド 国内ヘッジファンドのランキングで、「エクシア合同会社」と「BMキャピタル」というヘッジファンドがよく紹介されています。

最低投資金額が100万円からと少なめで始められることや、年間リターンが40%を超えていることから期待している投資家も多いようです。

しかし、エクシアとBMキャピタルは「ポンジスキーム(詐欺)なのではないか?」という疑いが持たれているのは知っておいたほうが良いでしょう。

「合同会社で資金調達をする(出資を募る)」というスキームが、「正当な投資運用の手続きを踏んでいない」として不安を感じている人もいます。

一応説明しておくと、「合同会社で社員権を販売して出資する」という仕組み自体は違法行為ではありません。ただ、過去に似たような仕組みの会社が詐欺行為をしていたことから、2社に対して詐欺の疑いをもたれているのは事実です。

現状、詐欺と確定しているわけではないので、詳細を知りたい方は自分でも投資会社に問い合わせてよく話を聞いておくことをおすすめします。

  1. ヘッジファンドを選ぶポイント

ヘッジファンドへの投資を考える際には、以下のポイントを確認しておきましょう。

①運用実績・運用年数 ②社会的な信用があるか ③出金・解約はしやすいか ④最低投資金額が投資金と釣り合っているか ⑤ファンドマネージャーが優秀か

①運用実績・運用年数

まず確認しておきたいのは、ヘッジファンドに投資を行なってどれだけのリターンが見込めるのか。そのリターンは安定的に出せているのかです。

インデックス投資であるS&P500が平均10%の成長をしていることを考慮すると、ヘッジファンドは「年間平均15%」程度のリターンを出しているのが望ましいでしょう。

運用年数に関しても、毎年着実に利益を出し続けているヘッジファンドがおすすめ。たまたま上手くいった年があっただけでは、そのヘッジファンドが利益を上げられる実力があるのか判断できません。最近の例でいうと、コロナショックのあった2020年前後のパフォーマンスを見てみたりすると、どんな相場状況でも利益が出せるかどうかの試金石にできます。

②社会的な信用があるか

投資先のヘッジファンドが社会的な信用があるかどうかは確認しておきましょう。

残念なことに、ヘッジファンドを模してユーザーに募集をかけて、資金を持ち逃げする詐欺案件が横行しています。

過去にはナスダックの元会長が大規模詐欺もありました。被害者4万人超、被害総額は4兆円以上。巧妙に仕組まれた投資詐欺を見抜く難しさを象徴するような事件です。

このような詐欺案件を避けるために、社会的な信用性があるかどうかを事前に調べておくことをおすすめします。具体的には「金融庁からの認可」や「顧問弁護士との契約」をしているかどうかが社会的な信用性を持っているかのポイントになります。

完全私募型のヘッジファンドの場合、金融庁の認可が必要のないものもありますが、金融庁に届けを出して運営しているヘッジファンドも存在します。

投資詐欺に引っかからないためにも、法令遵守しているかを事前に確認するようにしましょう。

③出金・解約はしやすいか

基本的にヘッジファンドに投資してからしばらくの間、急な出金や解約を行うことができません。このような自由に資金を動かせない期間のことを「ロックアップ期間」と言います。

ロックアップ期間が存在するのは、ヘッジファンド側で資金の運用計画を遂行するために、まとまった資金を確保しておく必要があるからです。ヘッジファンドには自分以外の出資者もいるので、全体のバランスを考えて資産運用を行なうということですね。

一般的なヘッジファンドの場合、ロックアップ期間は1年程度が目安。

ヘッジファンドの中にはロックアップ期間が1年より短いものも存在します。運用成績が悪くなってきたと感じた時にすぐに資金を戻せるので融通が利くのは助かりますね。

長期投資の場合、1年程度のロックアップ期間は許容範囲かと思いますが、あまりにも長いロックアップ期間を設定しているヘッジファンドがあった際には、自身の投資計画と合致しているかを見るようにしましょう。

④最低投資金額が自分の投資金と釣り合っているか

ヘッジファンドの最低投資金額は1,000万円以上からに設定しているところがほとんどです。

いくらヘッジファンドが「絶対リターンを目指す」といっても、そのリターンが確実に出る保証はありません。もし、ヘッジファンドに投資できるギリギリ資産しか持っていなかったとしたら、いまはまだヘッジファンドに投資するのは時期尚早かもしれません。

投資してみたいヘッジファンドの最低投資金額を確認して、自分の資金と釣り合っているかどうかはよく確認するようにしましょう。

⑤ファンドマネージャーが優秀か

ヘッジファンドで実際に資産を運用する人物の事をファンドマネージャーと言います。ヘッジファンドで利益が出せるかどうかは、結局のところ、ファンドマネージャー次第です。

ファンドマネージャーがどんな経歴の持ち主なのか、投資の実力は備わっているのかは、事前によく確認しておきましょう。

世の中にはファンドマネージャーの素性を明かしていないヘッジファンドも存在しますが、実際に誰が運用しているか分かっていた方が安心感もあるので、ファンドマネージャーの素性を公開しているヘッジファンドに投資するのがおすすめです。

なお、経歴を見る際には過去にどのような投資を行なってきたのか、金融機関で働いていた経験はあるのか、過去の投資実績はどうかなどを見ておくとよいでしょう。

  1. 国内ヘッジファンドに投資する方法

国内のヘッジファンドに投資するには、主に2通りのやり方があります。

・直接ヘッジファンド会社に問い合わせる ・証券会社を通して投資する

ヘッジファンドを紹介して貰えるコネが無い場合、ヘッジファンドに直接問い合わせを行ないます。

ただ、いつでも投資できるわけではなく、時期や定員の都合によっては断られることもあります。ですが、問い合わせを行うことで詳細な資料が貰えることがあるので、気になる方は一度問い合わせてみてもよいでしょう。

ヘッジファンドに投資するもう一つの方法が「証券会社を通して投資する」です。

証券会社の中にはヘッジファンドの受付窓口となってファンド商品を販売しているところがあります。「三田証券」や「ヘッジファンド証券」が有名ですね。このような証券会社に問い合わせを行うことで、ヘッジファンドを紹介してもらえます。

証券会社が間に入るため手数料はかかってしまいますが、投資先の相談ができたり、自分の知らないヘッジファンドの事情を聞けたりなどのサポートを受けられます。

直接ヘッジファンドに投資するのとは別物になりますが、国内証券会社の中には絶対リターンを目指す「ヘッジファンド型投資信託」という商品も存在します。

安価にヘッジファンドのような資産運用をしてみたい方は、検討してみても良いかもしれません。

  1. 日本と海外のヘッジファンドを比較 海外にはどんなヘッジファンドがあるのか見てみましょう。
順位 ヘッジファンド名 運用残高
1 Bridgewater Associates $105,700
2 Man Group $76,800
3 Renaissance Technologies $58,000
4 Millennium Mgmt. $52,314
5 TCI Fund Mgmt. $40,000
6 D.E. Shaw Group $39,738
7 Two Sigma Investments/Advisers $39,550
8 Farallon Capital Mgmt. $38,100
9 Citadel $37,630
10 Davidson Kempner Capital Mgmt. $37,350
11 Marshall Wace $33,107
12 Anchorage Capital Group $31,080
13 Baupost Group $31,000
14 AQR Capital Mgmt. $26,100
15 Capula Investment Mgmt. $23,900
16 BlackRock $23,090
17 Wellington Management $22,600
18 D1 Capital Partners $22,000
19 Point72 Asset Mgmt. $21,800
20 GoldenTree Asset Mgmt. $19,734

引用元:【最新】ヘッジファンドランキング2021年版

資産運用残高世界1位のブリッジウォーターアソシエイツは「ヘッジファンド界の帝王」とも称されるレイダリオが率いるヘッジファンドです。

2位のマングループは欧州のヘッジファンドの最大手です。野村證券が販売している「ダブルブレイン」の運用元会社でもあります。

海外の有名ヘッジファンドに投資をしたい思うかもしれませんが、残念ながら一般投資家が投資できるチャンスはほぼありません。海外のヘッジファンドは運用できる人数や資金の枠組みが決まっているため、顧客は機関投資家だけで満杯になっているところも多いです。

もし、日本から海外のヘッジファンドに投資したい場合は2通りの方法があります。

①海外ヘッジファンドと提携している証券会社経由で申し込む ②コネを持っている人からの紹介で申し込む

手数料が何重にかかるのが難点ですが、証券会社経由で申し込むのが確実でしょう。もし海外ヘッジファンドに投資している知り合いがいるなら、口を利いてもらうのも一つの手です。

これまでは有名なヘッジファンドは海外発のものが多く、何とかして海外のヘッジファンドに投資しようとする投資家が多くいました。しかし最近は海外ヘッジファンド以上のリターンを生み出している凄腕投資アドバイザーも出ており、投資先の選択肢は広がっています。

長期投資が前提のヘッジファンドに対して、すぐにリターンが見込めるとあって投資家からの評判も上々。

ヘッジファンドのメリットやデメリットをよく検討して、自分に合った資産形成方法を選べるようになると良いですね。

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